2007年11月12日月曜日

忙しさが加速する

師走も前だというのに,
忙しさが等比級数的に加速している.

締め切りの仕事は山ほどある.
あさっても東京出張で委員会.
今週末も学会.

われながら笑っちゃうね,この仕事の量は.
でも,誰も代わりをしてくれない.
これが個人営業のつらさである.

前の職場ではプロジェクトとして
グループで仕事を行っていた.
グループでの仕事のシェアがうまくいっていると,
たまに私が風邪などで倒れても,
なんとか仕事は進んでいたものである.
(ときには私がいない方が仕事が片付くことも...)
それがグループで行う仕事の良さである.

グループで仕事をうまく回すにはコツがいる.
そのひとつが情報の共有である.
仕事の透明性である.
言いかえると自分が今どのような仕事をしているかを,
他のメンバーが理解している必要がある.
そうなるように,常に意識して仕事を行う.
そうであれば,グループ内に信頼関係がありさえすれば(!),
仕事はなんとかしのげるだろう.

だが,それができないのが大学教員のつらさである.
私が休んでも,誰かが代わりに教壇に立ってくれることもなく,
担当する講義は休講となってしまう.
それでは,何十名も集まってくれた
学生のみなさんに申し訳が立たない.
幸いにして未だそのような事態を招いてはいないのだけれど.

自分の許容量を超える仕事があった場合,
私は電力システムでいうところの最終手段,
"負荷遮断"をとる.
すなわち,仕事に優先度をつけて,
優先度の低いものは締め切りを勝手に先延ばしにする.
(心の中では「ごめんなさい」と繰り返し言うことを
忘れない)
そして残された負荷に十分な電力を供給する,
すなわち自分のリソースを注力するのだ.

個人営業の自転車操業の場合,倒れることは許されない.
倒れる前に負荷をコントロールするのだ.
そうやってなんとか乗り切るしかない.

どうも私のキャパシティは年齢とともに減少しているのだろうか.
それとも負荷を切り捨てる図々しさが増してきただけなのだろうか.
先延ばしの仕事をお待ちの皆様,ごめんなさい.

そして師走に向けて,忙しさはますます加速していく.

0 件のコメント:

コメントを投稿

桜を見ると思い出す

桜が満開である。 研究室でも花見BBQが行われ、まさに「花より団子」 、学生はだれも桜など見ずにひたすら食べることに集中していたけれど、食べづかれた私は桜をぼんやりと見ていた。 学生の一人が 「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」と梶井基次郎の文章 について話していたので、そうい...