2008年4月30日水曜日

大阪にクラシック音楽は根付いているのか

ゴールデンウィークの連休は,
ゆっくりと家のステレオで
音楽でも聴いて過ごそうかと思っている.

部屋のステレオで,ということになると
クラシックか最近聞き始めたジャズか,
ということになる.
(ポップス,ロックはステレオセットで
聴くことはほとんどない)

やっぱりクラシック音楽はいい.
聴いた後に満足感が得られる.
今年は,メシアンが生誕100周年ということで
(カラヤンと同い年)
ちょっとメシアンを聴きこんでみようかと思う.

クラシックでは,最近は20世紀に入ってから
作曲されたものを聴くことが多いように思う.
ロマン派もいいけれど,ちょっと食傷気味.
(チャイコフスキーなどは1年に一回聴けば十分かな}
20世紀の少しドライな曲がいい.
今度の休みは,
「世の終わりのための四重奏曲」(メシアン)を聴いてみよう.

しかし,関西に来てすっかりと演奏会に足を運ぶ機会が
無くなってしまった.
その最たる理由は,家族ということなのだけれど,
関西には,あまりクラシック音楽やオペラを楽しむと
いった文化がないようにも感じてもいる.

関東にいたころは,仕事を少し早上がりして
(17:30には帰る)
演奏会に出かけたものである.
前の職場の研究所では,演奏会がよく話題に上ったし,
自ら楽器を演奏する人も多かった.
(ちなみに私は全く楽器には縁がない)

東京には,少なくとも10のプロのオーケストラがある.
それが毎週末のように演奏会を開くのだから,
週末に演奏会に出かける人は1万人弱はいるのではないか.
(その他にソロリサイタル・室内楽なども開かれているので)
いま,ちょうど東京国際フォーラムで開催されている
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭」などでは,
動員数は100万人といわれている.
関東では,クラシック音楽が生活の中にあるように思う.
いや,そこまで言わなくても,
クラシック音楽を話題にすることに違和感を感じない.

しかし,関西はどうだろう.
仕事を,コンサートやオペラに行くからといって
残業なしで帰れるような職場の雰囲気があるだろうか?
もしも「ラ・フォル・ジュルネ」が大阪で開催されたとしても,
どれだけの動員が期待できるだろうか.
残念ながら,なかなかうまくいかないのではないだろうか.
関西には,その余裕がないのだろうか.

でもヨーロッパでは,第2次大戦の空爆下においても
演奏会が開かれていたというのだから,
余裕がないというのは,ちょっと理由にならない気がする.

大阪センチュリー交響楽団の存続が今問題となっている.
(関東のどこの交響楽団も財政は大変らしい)
クラシック音楽が好きな私としては,
ぜひ存続していっていただきたいと思う.
そして,もっと関西でもクラシック音楽が普通に
受け入れられればいいのに.

夕方仕事帰りにコンサートに行く,
そんな豊かな暮らしがしてみたいと思う.

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