2008年5月3日土曜日

大学祭にみんな来て

昨日,今日と大阪大学では「いちょう祭」と呼ばれる
大学祭が開かれている.

地域の皆さんとの交流,
大阪大学に興味がある高校生,大学生の皆さんとの交流,
などが目的である.

私がいる吹田キャンパスは,
工学部,医学部,薬学部があり,
中でも工学部は,たぶん一般の皆さんにとって
しきいが高いと思われていると思う.

なぜって,医学部,薬学部には女性の姿が見られ,
キャンパスも新しくてきれい,
なんとなく明るい雰囲気がするから.

一方,私の所属する工学部・工学研究科は
実は建物が古く,ちょっと暗い.
研究している学生も男子ばかりで,
それも汚い白衣やジャージ姿がいるものだから,
イメージがかなり悪い.

高校生がオープンキャンパスで来ても,
その雰囲気に驚いて工学部から引き返すほどである.
なにか怪しい人たちの巣窟,
ショッカー基地といった風である.

でも,それで中身を知らないのはもったいない,
ということを私はここでちょっとだけいう.
いや,声を大きくして言う.
(といっても,このブログを読んでいる人の数は
たかが知れているので,まぁ,大声で言っても
そんなに責任はないでしょう)

そもそも大阪大学の工学部は
非常に素晴らしい業績を上げている.
世界に誇る技術シーズが沢山ある.
また産学連携を重視していて,
企業との密接な連携のもと,
社会に役立つ研究を沢山しているのである.

例えば,私が関連しているパワーエレクトロニクスもそうだし,
原子で小さな小さな文字を書く,なんてこともやっているし,
もちろん,ロボットだってすごい.

どうです,自分が住んでいる地域に,
もっといえば,自分の家の隣で,
そんなことやっているなんて
すごいと思いませんか?

散歩がてらに,大学の中に迷い込むと,
なんと世界一の研究や技術に触れることができる.
そうした場所に皆さんは住んでいるわけです.
(って,本当に吹田の皆さん限定の呼びかけで申し訳ないのですが)

しかし,今日の人の入りを見ると本当に少ない.
まぁ,私たちの宣伝不足といえばそれまでなのだが,
それにしてももったいない.
特に,理科に興味がある高校生,中学生の皆さん,
ぜひこうした機会を役立てて,
世界の最先端を知る,
そしてもしかしたら自分の将来を考えてみる
良いきっかけになったらいいなぁ,と
見学者が少ない研究室でさびしく思っていたわけです.

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