2008年8月7日木曜日

彼の将来を心配する

今日は健康診断だった.
そのため,私は朝から絶食していたし,
メタボではないとの診断結果に
気を良くしていたので,
昼は学食のあのハイカロリーな
カツカレーが食べたくなった.

私は大概,昼は弁当を買って
すましているのだけれど,
(学食はいつも学生で一杯だからである)
しかし,今は夏休み.
学食も少しは空いているであろうとの憶測もあった.

そして予想通り,学食は空いていた.
目についたのは,制服姿の高校生たち.
彼らは,工学部の各専攻が主宰する
夏休みの高校生向けのセミナーの参加者であろう.
理工系離れが深刻な現在,
彼らのような存在は貴重である.
これからもがんばってほしいなぁ.

さてカツカレー(約1000kcal!)を
持って席に着く.
見るととなりであごひげを生やした学生が食べていた.
しかし,食べるときに「くちゃ,くちゃ」と
音を立てている.
これがずいぶん気に障る.
本当に困ったものである.

私が注意するということも考えたが,
他人の食べるマナーを注意するのも
どうかと思いなおし,とどまった.
そして,カツカレーを食べながら,
彼がこれからの将来,この悪癖を直す機会は
あるのだろうかと考えた.
そして,以下の3つを考えた.

1) 家族が注意する
彼が家族と同居していたとしたら,
家族があらためて彼を注意して,
癖を直そうとすることはないだろうと思う.
そんなことならば,はじめから
そうしているはずだから.
しかし,彼が,一人暮らしのために
悪癖を身につけてしまったのであれば,
家族に注意されて直す可能性もある.

2) 恋人が注意する
う~ん,どうだろう.
この可能性も少ないような気がする.
なぜなら,注意してくれるような恋人は,
こうしたマナーを持つ人とは
つき合わないような気がするから(偏見です).

3) 就職後,上司が注意する
例えば,彼が就職後,
顧客との打ち合わせのランチなどに
出席したとする.
当然,音をくちゃくちゃと立てて
食べる彼に,顧客は不快な思いをするだろう.
そのとき,運よく良き上司に恵まれていたら,
彼の悪癖を注意してくれるだろう.
それを彼が素直にきいて直せばいい.
しかし,そうした注意をしてくれる上司が
どれだけいるのだろうか.
多くの上司は,彼を次の機会から,
顧客との食事に呼ばなくなるだけだろう.

ということで,大学生にもなって
音をたてて食べるような癖を
持っていると,それを直す機会が今後
訪れることはなかなかなさそうである.

しつけを幼いころから
家庭で行うことの大切さを痛感する.
子供のしつけはやはり親の責任なのである.

2 件のコメント:

  1. 大人になってからの癖は、本当に直す機会が少ないと思います。まあ、40過ぎると、なおさら注意してくれる人が減ります。
    大人になると、親の言うことはうるさく感じて、とても正論には感じられないし、本当に惚れ込んだ恋人でもないと、注意を受け入れるチャンスは少ないでしょうね。

    私事ですが、先月、40になりました。

    運よく、周りには、同僚、後輩と、私のことを注意してくれる人に恵まれています。さすがに続けざまに言われるとへこみますが、こういう人間関係は大切にしたいものです。

    返信削除
  2. asano様,お誕生日おめでとうございます.

    周囲に素晴らしいお仲間がいらっしゃるとのこと,うらやましいです.おっしゃるとおり,そうした人間関係は大切にしたいものですね.

    話変わりますが,本日も学食で食べていると,となりの男子学生の「くちゃくちゃ」と食べる音が...
    どうして,こうも無神経なんだろうと思いました.そして,また彼もずっとこのままなのだろうと,可哀そうに思いました.

    返信削除

桜を見ると思い出す

桜が満開である。 研究室でも花見BBQが行われ、まさに「花より団子」 、学生はだれも桜など見ずにひたすら食べることに集中していたけれど、食べづかれた私は桜をぼんやりと見ていた。 学生の一人が 「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」と梶井基次郎の文章 について話していたので、そうい...