2008年11月18日火曜日

三国志

最近は映画を全然といっていいほど観ていないのだけど,
気になる作品はいくつかある.

その一つがレッドクリフ.
三国志の赤壁の戦いの話なのだという.
製作費100億円の超大作で,今回のものはpart 1,
part 2も来年(?)公開されるらしい.
どんな感じで戦闘が描かれるのか,
大変興味がある.
私は三国志が好きなのだ.

日本人には三国志が好きな人が結構多い.
そして若い人たちも.
私が驚いたのは,若い学生たちが
本当によく武将の名前を知っていることである.

「僕は黄忠が大好きです」

などと平気で言う.
かなりマニアかと思った.

なぜそんなに知っているのかと聞いてみると,
どうもロールプレイングゲームの影響らしい.
そういえば,そんなPCのゲームがあったような...
私はゲームをほとんどしないので,
全然知らないのだけれど.

三国志は,学生時代に吉川英治の小説で読んだ.
しかし,その前に,NHKの人形劇で
とても好きになっていたのである.
今でもたまにTVで取り上げられるけど,
これはたいへんな名作だったと思う.

当時,私は中学生か高校生くらい.
それまでプリンプリン物語とか,笛吹童子,紅孔雀などの
人形劇が放送されていたのだけど,
あまり興味が持てなかった.
(いや,プリンプリン物語は見ていたかな...)
それが三国志になって,夢中になって観ていたように思う.
なんといってもあの川本喜八郎作の素晴らしい人形の魅力.
人間よりも情が深く感じられる.
そして,実力派の声優陣.
谷隼人,石橋蓮司,せんだみつお,森本レオ...
一言一言に一喜一憂したものである.

では,三国志の武将の中で,
誰が好きかと尋ねられたら,
私は迷わず劉備元徳と答える.
私はもともとダメ男が大好きなのだ.
こんなに甘い男はいない.
この大将の優柔不断さ,蒙昧さのために,
どれだけの優秀な武将たちが戦場に散っていったか...
しかし,それでもそれだけの人材を惹きつける
なにかをこの人は持っていたのである.
当人の武勇や知略などは,あまり話題になっていない.
とにかく人間的な魅力だけで生きた人なのであろう.
そこに魅力を感じる.
人が命をかけても仕えようとする魅力とは
どのようなものだろうか.
ずっと気になっている.

もちろん孔明も大好きで,
彼の天下三分の計がなければ,
三国志が生まれなかったわけなのだから,
彼に軸足を置いた映画ができるのも
もちろん納得なのだけど.

意外に若い人たちとの共通の話題である三国志.
中国に行った際にもこの話をしたら,
中国の方々も大変うれしそうな顔をしてくれた.
そしてまた映画でワールドワイドな話になる.
また,少し読んでみようかと思う.
(そんなヒマ全然ないけど)

#私のPCの上には,お菓子のおまけの
三国志の人形劇のフィギュア(!)が飾ってある.
残念ながら劉備はなく,趙雲,孔明,関羽,
そして曹操の4体である.
やっぱり白い顔の曹操が魅力的だ.

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