2008年11月20日木曜日

インフルエンザ

大阪ではインフルエンザがもう流行しているらしい.
私の息子の小学校でも,インフルエンザで
欠席している子供も多いという.
今年は流行が早い.

実は昨日,ようやくインフルエンザ接種をしたのだけれど,
当然抗体ができるのは12月も末頃だろうから,
これでは,今の流行には全然役に立たない.

その上,風邪気味の体調で接種したからか,
今日はすこぶる体調が悪い.
風邪がぶり返したようだ.
あぁ,インフルエンザにならなきゃいいけど...

---

インフルエンザと風邪は異なる病気だと知ったのは,
ずいぶんと大きくなってからである.
インフルエンザは風邪に比べれば,
症状も重く,感染力も強い.

一度,本当に倒れて起き上がれなくなったこともあった.
妻に病院まで連れて行ってもらって,
診断の結果,インフルエンザと判明した.
発症から48時間以内だったので
タミフルを処方してもらったのだけれど,
これが劇的に効く.
飲んで数時間もたつと,身体がずいぶんと楽になり,
起き上がれるようになっていた.
本当に素晴らしい薬だとそのときは思った.
(確かにあれだけ効き目があるならば,
人間の体に少しは悪影響もあるかもしれないと
思うくらいである)
しかし,インフルエンザで命を落とすということも
十分ありうることだとも思った.

現在のインフルエンザのように
本当に鳥インフルエンザが
人間に感染するようになったら,
どんなに大変なことになるだろうかと思う.
たぶん世の中はパニック状態になるのではないだろうか.

---

10年ほど前,FOXのテレビで「ミレニアム」という
かなりダークな番組を放送していた.
監督はクリス・カーターで,
これは「X-ファイル」に後継として,
(一部では)人気があった.
私はドロドロしたものが好きなので,
この番組の大ファンだった.
(まぁ,あまりに内容が暗過ぎたためか,
シーズン3で打ち切りとなってしまったのだけど)

このドラマは,テロやシリアルキラーなどを追う
捜査官の話なのだけれど,
最後で鳥インフルエンザ(だったかな?)の話が出てくる.
世界の人口削減のためのツールとして
使われるという設定だったように思う.
もう10年以上も前のことなので,
その時はあまり怖く思わなかったけれど,
最近の鳥インフルエンザをめぐる状況をみていると,
かなり怖いと感じるようになった.

---

その昔,スペイン人がインカ帝国に侵攻していったときに,
インカの人々の本当の敵は,スペイン人が持ち込んだ
インフルエンザ,天然痘などのウィルスだった.
免疫を持たない彼らはつぎつぎと感染し,
ほぼ全滅してしまったのだという.
それと同じ状況が鳥インフルエンザについても
言えるのかもしれない.
我々は鳥インフルエンザに対する免疫を持っていないのだから.

鳥インフルエンザの流行が判明したら,
学校や会社などは休みになるのだという.
そして2週間くらいは家から出ないようにすべきだという話である.
まずは2週間,家族が暮らしていける食物や生活必需品を
備えておかなければならない.

政府からはいろいろ情報が発信されているけれど,
私たちの対応は,それほど真剣さを持っていないような気がする.
(少なくとも,私の家族は)

ちょっと真面目に考えて
対策を考えてみようか,と思う.


0 件のコメント:

コメントを投稿

言葉が世界を単純化することの副作用

 人間がこれだけの文明を持つに至った理由のひとつは「言葉」を用いることであることは間違いないと思う。「言葉」があれば正確なコミュニケーションができるし、それを表す文字があれば知識を記録として残すことも可能である。また言葉を使えば現実世界には存在しない抽象的な概念(たとえば「民主主...