2009年11月8日日曜日

スマートグリッドは日本で実現するか

怒涛の一週間の記録,第2弾.

11月5日(木).
日経BP他主催の「スマートエネルギー」に
関するシンポジウムに参加する.
米国オバマ大統領が,グリーンニューディール政策に
言及して以来,「スマートグリッド」はやりである.
学会でも「スマートグリッド」に関わるセッションを
開けば,多人数が集まる状況である.
今夏の電気学会 電力・エネルギー部門大会においても
「スマートグリッド」に関するシンポジウムを開いたところ,
予想以上の参加者があって,当日急遽広い会場に変更したと
聞いている(私は残念ながら参加できなかったが).
ICT技術とエネルギーをうまく組み合わせることにより,
一層の省エネ,新しいサービスの提供が可能となる
ということが,「スマートグリッド」の
大まかな趣旨なのであるが,
その具体的な概念がいまだ不確かなため,
それが一体どんなものかということを知りたくて
多くの研究者が集まっているというのが,実情ではないだろうか.
サンノゼで開かれたECCE2009においても,
「スマートグリッド」に関するラップセッションが
開かれたが,人は集まったものの,結局議論は
概念的なものに終始し,満足のいかないものであった.

今回のセミナーは目黒の雅叙園で開催された.
会場に到着してみると,オバサマ方の集団の数の多さに
圧倒される.観光バスも何台も乗り付けている.
もしやここまでスマートグリッドは
一般化しているのか?とも思ったが,
残念ながらそうではなく,その集団はフラワーアーティスト
假屋崎省吾さんの展示会を見に来た方々だった...

しかし,セミナーも盛況で350名以上は参加者がいたと
思われる.あちらこちらから聞こえてくる会話から判断すると
どうも電気関係の人たちだけではないようである.
スマートグリッドに期待する業種の多さを実感する.

セミナーの最初には,民主党の福山外務副大臣からの
挨拶があった.15分程度のお話だったが,その中で,
鳩山首相の25%CO2削減の宣言実現に,
政府は本気で取り組むつもりであることを明言されていて,
確かにそのためには国民はある程度の負担をしなければならないが,
それは負担ではなく,投資と考えて日本のシステムを変革する
よいチャンスと考えて欲しいとおっしゃられていた.
会場の参加者の中にも,その言葉に勇気付けられた
人たちが多かったようだ.

講師は,米国のSilver Spring Networks,Intelからの他,
東京ガス,大和ハウス,日本ガイシ,三洋電機,日産自動車からの方々で,
それぞれの取り組みについて紹介されていた.
スマートグリッドとは直接関係ないが,個人的には
日産の方がプレゼンされた電気自動車に
ぜひ乗ってみたいと思った.
私の通勤の足にぴったりである.
静粛性は,カーステレオで聴くクラシック音楽にぴったりだし.
ランニングコストは低いが,なにせイニシャルコストが高い.
なんとか安くならないものか(特に電池...)

全体的にも良くまとめられたセミナーであったと思う.
今後も各企業がどのような取り組みをしているのか,
互いに紹介しあうこうした機会を設けなければならないと思う.
なんといってもスマートグリッドは,各社バラバラで
研究開発できるものではないからである.
日本としても米国,欧州に対抗していくために,
一致団結して進めていかなければならないだろうし.
ただ日本では各電力会社の協力がうまくいくのかどうかという
心配はある.
そもそも電力会社の間には,日本の電力系統には
スマートグリッドは不要である,との意見もあるくらいなのである.
しかし,それではまた日本はまた世界の流れから取り残され,
規格競争に敗れ,市場を得ることができない.
世界の市場のためにも,日本はやはりスマートグリッドを
やらなければならないのではないかと思う.

11月6日以降は第3弾につづく.

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