2009年12月16日水曜日

Microsoft Updateに4時間を費やす

自宅のPCにはOffice2003が入っているのだけれど,
最近はときどきOffice2007で作成されたファイルを
編集しなければならないことがあって,
2007のファイルが読める互換パックというものを
インストールすることになった.

(Office2003とOffice2007は,ファイル形式が異なり,
拡張子も違うため,そのままではOffice2007のファイルを
2003で開くことができない.逆は可能だけれど)

ある程度,早く開けるようにしたいとの要望があったので,
一昨日の夜23:00過ぎから作業を始める.

Microsoft Updateというものがあるので,
まずはそれを立ち上げる.
はてさて,Updateを走らせるためにActiveXを入れなければ
ならないことがわかり,それをまずインストールしようとする.
インストラクションにしたがって,ボタンをクリック.
あれ?ダウンロードのためのウィンドウは開くけれど
そこには,「開けません」のエラーメッセージが...
何度か繰り返してもうまく行かない.

次に,Updateを通さずに互換パックのファイルだけ
ダウンロードできないかと,該当のダウンロードページを開く.
問題ない.
そしてダウンロードのボタンをクリックすると...
やはり「ページを開けません」のエラーメッセージが...
結局手詰まりになる.

仕方が無いので,ネットで同様な問題が発生していないか,
そしてその解決方法が示されていないか検索する.
(便利な世の中になりました)

はじめに試したのは,ウィルス保護ソフトの動作を止めること.
しかし,改善はなかった...
その他,Cookieがうまくないのだとか,ネットの設定だなどの
記事を読んで試してみたけどやはりダメ.
そのうち,「OSをもう一度インストールしました」などという記事まであって,
かなり絶望的な気分になる.

それでも記事を探していると,TCP/IPの設定が
ときどきおかしくなっていて,それがうまく行かない原因だと書いてあった.
早速確認に行く.
なるほど,私のPCもいつのまにかTCP/IPのDNSの設定が
自動ではなくて,具体的なアドレスが入力されていた.
(いつ設定したのだか全然覚えがない.
どこかのウィルスが悪さをしたのか...
いや,以前になにか設定したような気もする...)
これを自動取得にして,試してみるとActiveXが走るようになる.
ダウンロードページにもアクセスできるようになった.

<結論1>
Microsoft UpdateのためのActiveXがインストールできない問題,
ダウンロードページが開かない問題を解決する方法のひとつは,
TCP/IPの設定でDNSのアドレスを自動取得にすること.


と備忘のために書いておく.
しかし,その日は既に時刻は0:30を回ってしまったので,
スゴスゴと床に就く.

そして昨晩,やはり23:00過ぎ,
再びMicrosoft Updateを試す.
今度は,PCの状態をScanし始めた.
よしよし,と思っていると...これが全然終わらない.
また「UPDATEのスキャンが終わらない」という記事をネットで検索する.
これがまた謎なのである.
はっきりとした解決法が示されていない.
当然,Microsoftのページにも無い.
途方に暮れていると,突然Scanが終わったとのページが表示される.
単に遅いだけだったのか?
それとも設定をいじっているうちに改善されたのか?
どちらでもいい,とにかく終わったのだ.

メッセージには,XP ServicePack 3をインストールしろとある.
???XPって,SP3までではなかったの?
そういえば,全然更新していなかったことに気づく.反省.

Office2007のコンバータさえインストールできればよいので,
XP SP3についてはそのままにして,互換パックのページに行く.
今度は大丈夫そうだ.

と,小さな文字で書かれている注意書きを見ていくと,
これまでの更新パックをすべてインストールしたのちに
インストールしてくれと書いてある.
仕方がなく,またXP SP3のページに戻ってダウンロード.
ダウンロードは成功し,インストール開始.
これがまた途方もなく長い時間がかかる.

途中で風呂に入って30分.
それでもまだ終わっていなかった.
しかし,画面にはどんどん進行状況が表示されるので,
フリーズしているわけではなかった.
とにかく待つ.
ようやくインストールが終了し,再起動をして動作を
確かめた頃にはすでに0:30を回っていた.
気力も萎えて,床に就く.

<結論2>
Windows XP Service Pack 3のインストールには
40分以上かかる.
(この結論はもう二度と役立たないと思うが)

そして今朝7:00から再トライ.
再びMicrosoft Updateを試す.
22個の更新プログラムがあるとのメッセージ.
朝から絶望的な気分になる...

とにかく更新を開始する.
22個の更新が済む.
再起動.
また時間がかかる.

そしてとうとうOffice2007の互換パックの
インストールにたどり着いた.
本当にここまでの道のりは長かった...
ダウンロードしてインストールをする.
思いがけないほど,あっという間に済んでしまう.
時間は8:30を回っていた.
たったこの数分のために私は4時間以上
費やしたことになる.
実は,その後も1個の更新プログラムが見つかり,
それもまたインストールしたのだけれど.

一体,世の中の多くの人が
このような苦行を経験しているのだろうかと
不思議に思う.
誰もが私のようにネットで検索して
なんとか解決策を見つけているのだろうか.
こうしたことをユーザに強いるというのは,
そもそもMicrosoftの提供の仕方に
問題があるのではないだろうか.
もっともっと簡単に見つけたい情報にたどり着き,
簡単に更新が済むようなシステムにして欲しいものである.

こんなことをいっている私自身が
単なるコンピュータ音痴ということなのかもしれないけれど.

まずはともあれ,Office2007のファイルは
読めるようになったようである.
しかし,もうこんな苦労はしたくないなぁ.

<結論3>
Windows のシステムを使い続けるためには,
苦行に耐える修行僧のような覚悟が必要である.

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