2010年8月2日月曜日

「難しい」と言わない

私が習っている武道では,

「むずかしい」

というのはNGワードとなっている.
技を習うと,ついつい「難しい」と
いってしまうのだけれど,
(やっぱり習熟には時間がかかるし)
私が習っている武道では,
言葉が心と身体に及ぼす影響を重視するから,
こうした言葉を発したときには,
誰かが注意することになる.

なにかPositive Thinkingクラブみたいで,
ちょっと怖い(笑)感じもするけれど,
実際のところ,稽古によって感覚が鋭敏になると
「難しい」と言ってしまうことで,自分の
心と身体の状態が変わってしまうことを,
実感できるのだから,そうしたことは
怖くていえなくなるのである.
(ちなみに,初心の方にも,その効果を実感して
もらう稽古法がちゃんと用意されている)

今朝,息子の算数の問題がわからないというので,
いろいろと解説してあげた.
(小学生の内容であれば,かろうじてまだ
教えることができるのだ)
考え方を教えた後に息子が

「難しい問題なんだ~」

と言った瞬間,彼の心と身体の状態が変わっていた.
すなわち,「難しい問題だから解けなくてもいいんだ」
という甘えが発生している.
顔の表情もぐっと緩んでいる.
これでは,知らず知らずのうちに,
自分の能力に制限をかけているようなものである.

発した言葉はいろいろな人に影響を与えるが,
もっともその効果が大きいのは自分に対してである.
ひどい言葉は,自分をもっとも傷つける.
そしてそれから逃げることはできないのである.
(一方,他人の言葉は自分でシャットアウトすることもできる)

自分が自分を傷つける,
自分に足かせをかけている言葉は,
案外に多い.
気づかないうちにうっかりと使っているのだ.

古来,「言霊(コトタマ)」と呼ばれるものは,
このような以外に実際的な効果を実感した
人たちの間から起こった概念なのだろうと思う.

反省してみると,自分だけでなく,
子供にもひどいことを言っているような気がする.
気をつけねば...

4 件のコメント:

  1. 難しい、たしかに、言ってしまうと自分を傷つけますね。でも、ついついいってしまいます。そんなとき、でも、やってみましょう、とか、おもしろいですね、とか、打ち消すことを言うようにします。
    あと、「大変」もそうだと思います。「大変だ」と言ったとたん荷物を抱えることになります。「わからない」もそうかな。

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  2. 言ってはいけないんですか!
    私は合気道のみならず学問や恋愛にいたるまで、そういったマイナスの言葉を言ってますね。反省せねば・・・。

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  3. Asano様,コメント有難うございます.
    言葉の使い方って難しいですね.
    言い直すということもひとつの手ですね.
    私が習っている武道では,ネガティブな言葉を使わないことによって,潜在意識までも変えようという風に習います.
    本心から,そうした言葉を言わないようになるまでには時間がかかることになるのですが.

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  4. gomyoさん,コメントどうも有難うございます.
    しかし,言ってはいけないと習いませんでしたか?あれあれ,今度お話ししますね.

    マイナスの言葉は確かに使わない方がいいようです.といっても付け焼き刃のポジティブシンキングではだめなんですが.

    というよりも安易なポジティブ・シンキングの人って,ちょっと個人的には苦手です...

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