2011年4月1日金曜日

パワエレの系統

ついこの前,年が明けたと思ったのに,
今日はもう4月1日.
年度始まりである.
なんと月日の経つのが早いことか.
私の髪の毛に白いものが混じり始めたのも
仕方がないことかと思う.
「白頭掻いて 更に短かし」(涙)

年度始めということで,
今年度も決められたことを行う.
PCのバックアップや
メールやフォルダの整理.
あと一ヶ月後に研究室の引越を控えているので,
紙ファイルの方も整理中.
これを契機に身の回りをすっきりとしたいものである.

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さて,こうした区切りの際に,自分の研究の立ち位置を
確認しておく,というのもいいことである.
とはいうものの,すでに外部からは,「三浦は~系」などと
カテゴライズされているのかもしれない.

パワーエレクトロニクス(「パワエレ」と呼ぶ)の分野においても,
その研究対象などによって「~系」と呼ばれることがある.
まぁ,これは業界用語であって,一種の隠語なので,
表に出てくることは少ないのだけれど,
今日は少し紹介してみることにする.

まず,パワエレの研究対象にも地域性があったりする.
そこで,「大阪系」などと呼ばれたりするのは,
カテゴライズの基本である.

パワエレには,ソフトスイッチングという損失を低減する
技術があって,研究が進んでいるのだけれど,
こうした人たちを「ソフトパワエレ」と呼び,
そうでないひとを「ハード」と呼んだりもする.

重電系のパワエレは「ヘヴィ」だし,反対は「ライト」.

また,変換器の核心技術(回路方式)などを研究しているグループは,
総じて「コア」と称される.
「~コア」という呼び方もあって,たとえば,
主回路部品を研究している「ハードコア」とか
呼ばれる人たちがいて,
特に金属製鉄心を研究している人たちは「メタルコア」と呼ばれる.

最近規制が話題になっている電磁波ノイズ問題を指向している
人たちは,"EM oriented" -> "EMO"と呼ばれる.
そしてEMIノイズを考えて素子や回路を
どのようにパッケージング(実装)するか,
ケーシングするかを研究している人たちは「ハウス」である.

その他,先進的な素子を使う回路を研究している人は「プログレ」だし,
郊外の分散電源用電力変換回路だと「カントリー」だったりする.

種々なスタイルがあり,それらの
呼び方は時代とともに変わっていく.
新しい潮流は,いつの時代でも生まれてくる.
次のパワエレは何系なのだろうか?

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