2011年4月18日月曜日

学会の果たす役割

先週金曜日は,午前中に
長岡技術科学大学から学生2名が研究室の
見学に来てくれて,その対応をする.
学生の能力は,どれだけ気の利いた質問ができるかで
測ることができるけれど,今回の2名も
たいへん素晴らしかった.
長岡技科大のI先生のところの研究室の
学生は昨年も見学に来てくれたのだけれど,
そのときもさすがと思ったことを覚えている.
I先生の研究室のレベルの高さを感じる.
(こちらも負けないようにしなければ...と少し思う)

午後から,電気四学会関西支部
平成23年度総会およびその後の役員会
出席のため,大阪梅田 中央電気倶楽部へ.
電気学会の評議員として今後2年間活動する予定である.
私は学会が日本の電機業界に果たしている役割は
多くの人が認識されているよりも大きいと思っているから,
微力ではあるけれど,努力はしたいと思う.
(まぁ,あくまでもできる範囲ですが)

そして土曜日は,パワーエレクトロニクス学会の総会.
会場は,前日に続けて中央電気倶楽部である.
これで2年間務めた学会庶務幹事の仕事も
無事引継である.
まずはホッとした.
正直,私の仕事には時々ポカがあるのだけれど,
そうした失敗も皆様にカバーしていただいて,
研究会が開催されなかった,とか,
論文誌が発行されなかった,とか,
そうした致命的な結果にならなかったのは幸いである.
本当に関係各位に心より感謝いたします...

電気学会でも,パワーエレクトロニクス学会でも,
今後の日本の復興について話題が出て,
その中で,私が関係しているパワーエレクトロニクスという
技術の果たすべき役割は大きい,と多くの研究者,
技術者が考えている.
これまでは確かに「利益を上げるためには」と考えるのが
大きかったけれど(もちろん,今後もそうなのだけれど),
日本を支える,という観点がこれまで以上に重要になると
いうことをあらためて感じた.

今回の地震の影響で,部品の調達がままならず,
関西でもなかなか大変というお話もあちらこちらで
耳にしたが,関東が大変な今,そしてこれからを
関西が支えていかなければならないと思う.

学会というのは,もちろん研究開発の情報交流の
場であるけれど,このような状況において,
意見を自然とまとめる場という役割も
果たしていることを実感した.

学会というのはボランティアで支えられていて,
その活動に役員として携わるのは結構大変なのだけれど,
こうした学会の役割を考えてみると,
やはり活動を支えていかなければならない,と思う.

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