2011年4月28日木曜日

ステキな加速度付き金縛り

私はオカルトの話が大好きなのだけれど,
残念なことに(幸いなことに?)そうした事象に
遭遇したことがない.
(気がつかないだけなのかもしれないが)

それでも「金縛り」は,たまに体験することがある.
それは睡眠中に起こる.
大抵は,息ができなくなってて苦しくなり,
それで意識が覚醒したように感じる.
呼吸をなんとかしようとするのだけれど,
身体が言うことをきかない.
胸が動かない.
このときには,自分が金縛りに遭っていると
認識している.

窒息状態が続いてどんどん我慢ができなくなると,
結構つらくて,このまま死ぬのかなとふと思ったりもする.
そして,意識がふっと消えて,
次の瞬間,目が覚める.
そんな風に金縛りが解ける.
動悸はしばらくおさまらないが,
心身の緊張は一気に緩和して,
なんとか生きていることに感謝する.
そして,意識と身体がクールダウンしたあとに
また眠りにつくのだ.
だいたいこんな感じの繰り返しである.

たぶんこの場合の金縛りは
よく言われるとおり,
意識と身体の覚醒の度合いが違うことに起因していて,
そのズレから一種のパニック状態に陥っているのだと思う.
だから,疲労がたまっているとき,
あるいは寝過ぎのとき(笑)に,
金縛りが起こりやすいのも納得できる.

しかし,先日はこれまでに経験したことのない
金縛り(?)にかかった.
やはり布団の中であおむけになって眠っていたときに
それは起こったのだけれど,
夢かうつつか,自分の身体が右の側面全体から
力を受け,水平方向に押されたのである.

誰かの手で押されたという感覚ではなく,
右側に突然壁ができて,その壁が自分の方に
スライドしてきた感じ.

あまりのリアルさに,これは絶対身体が布団ごと
50cm程度移動したと思った.
当然,目が覚めて周囲を見回す.
私は電灯をすべて消して寝るので,
最初よくは見えなかったけれど,
徐々に目が暗闇になれてくると,
布団の場所は寝る前と変わっていなかった.
動いていないのが当たり前といえば,当たり前なのだけれど,
自分が受けた加速度のリアルさに,
自分が寝たままの位置にいたことが信じられなかった.

釈然としない気分がちょっとの間あって,
ようやくそれが金縛りだったと理解した.
いやぁ,こんな金縛りってあるんだ...

しかし,静止状態のまま,
あそこまで3D的な加速度を実感できるなんて,
どのような精神的働きがあったのだろうか.
それが不思議で仕方がない.
まさか,三半規管がゆれたわけではなかろうし...

妖怪のしわざといわれても,
信じてしまいそうなほどのリアリティ.
(いや,妖怪自体がリアルじゃないって(笑))
こんな経験をして,恐ろしくなるのではなく,
逆にワクワクしてしまった.
ぜひ原因を調べて,なにかに利用できないものかなと思う.



#三谷幸喜の新作の映画は,
「ステキな金縛り」.
なにか金縛りが流行りそうな気がする.
(しない,しない)

#妖怪と言えば,現在,昔懐かしい
「ドロロンえん魔くん」の新作アニメが
放映されている.
深夜でなければ見たいのだけれどなぁ.
昭和テイスト満載とのこと.

「昭和か.なにもかもが懐かしい...」
(このギャグももうすでに使ったような...)


#金縛りは,武道の呪術的な側面の
技術として存在していた.
現在も修験道の「不動金縛りの術」などとして
残っている(と思う)

0 件のコメント:

コメントを投稿

言葉が世界を単純化することの副作用

 人間がこれだけの文明を持つに至った理由のひとつは「言葉」を用いることであることは間違いないと思う。「言葉」があれば正確なコミュニケーションができるし、それを表す文字があれば知識を記録として残すことも可能である。また言葉を使えば現実世界には存在しない抽象的な概念(たとえば「民主主...