2011年5月18日水曜日

私の言葉遣いは,女っぽい?

昨日の「きつねそば」の話で思い出したのだけれど,
ついこの前も,私の話し方が気持ち悪いといわれた.
女っぽいとの理由らしい.
ずいぶん前にも,講義の感想のアンケートをとったら,
そのような意見があった.
これは大変困ったことである.

「女っぽい」といっても,別に私が「おねえ言葉」を
使っているわけではない.
私は,(たぶん)テレビで流れている「標準語」に
近い言葉使いをしていると思うのだけれど,
それが気にいらないらしい.

たとえば,
「そうなの?」
とか,
「そうじゃない?いいんじゃない」
みたいな言葉に特に反応する.
横浜弁みたいに「いいじゃん」なんていうと,
ぞっとするらしい.
やれやれ,である.

関西弁は確かにきついところもあって,
それに比べれば標準語は優しい感じがするけれど,
ここまで毎日テレビやラジオで耳にしているはずなのに,
そんな嫌悪感を持つ人がいるというのが不思議である.

逆に関西弁が嫌な関東人もいるのだろう.
私は別に気にしないのだけれど,
やっぱり初めて大阪に来たときに,
小さな子供まで,コテコテの大阪弁を話しているのを
聞いたときに,少なからず衝撃を受けたものである.
私にとってそれまで大阪弁は,
テレビのお笑い番組の中だけだったのだから.

遠い昔,東京に研修に来ていた大阪人が
トイレで,同じく九州から研修に来ていた人と
なにかトラブルがあって,
「アホ」みたいなことを言われたらしく,
九州人は起こって,大阪人を殴り殺したという
事件があったらしい.
関西弁だって,関東人からみれば,
(いや,九州人か)
そうした印象があるのだ.

一方,標準語に嫌悪感を示すのは,
関西だけではないらしい.
以前に住んでいた茨城県でも,
その隣りの栃木県でも,
私の言葉遣いが女々しくて
気持ち悪いと言われた.
茨城も栃木も,言葉がカタイ感じで,
確かにコワモテという印象である.

私は新潟市出身で,長岡市にも
住んでいたことがあるのだけれど,
新潟弁も長岡弁も残念ながら話すことができない.
それでも,東京に住んでいたときに,
友達と新潟のスキー場に出かけたことがあって,
そこのリフトのおじさんと話したのだけれど,
私以外の友達は誰もおじさんの話の内容を
理解できなかった.

そんな風に,少しならば聞いて理解することができるけれど,
それも一部だけに限られる.
私の母と祖母の話などは聞いていても
よくわからなかった.

全国的には,いくつも方言があって,
それはそれで構わないのだけれど,
(それは素晴らしいことだと思うのだけれど)
標準語に近い話し方をするだけで,
嫌われるのはたまらない.
もっと寛容になってもらいたいなぁ.

関西弁だって,広島や九州で話せば,
どのような印象になるのかはわからないのだし.



#もしかして,私の話し方が本当に
気持ち悪いという可能性もある.
気をつけよう...

0 件のコメント:

コメントを投稿

言葉が世界を単純化することの副作用

 人間がこれだけの文明を持つに至った理由のひとつは「言葉」を用いることであることは間違いないと思う。「言葉」があれば正確なコミュニケーションができるし、それを表す文字があれば知識を記録として残すことも可能である。また言葉を使えば現実世界には存在しない抽象的な概念(たとえば「民主主...