2011年9月12日月曜日

中秋の満月に憑かれる

中秋の満月である.
大阪でも雲の切れ間に,まんまるな月が
のぞいて見えた.
今日の月は,名月なのだ.

満ち欠けする月は,不死の象徴であった.
新月は生命の終わりとともに,
玄い空間から新しい命が生まれる
始まりでもある.

一方,満月は,人の最盛期を思わせる.

この世をば わが世とぞ思ふ
望月の 欠けたることも なしと思へば

と詠んだのは,藤原道長.
残念ながら,彼の満月も欠けることを
避けることはできなかった.

かぐや姫も,月に帰る際に,
帝に不老不死の薬を残したといわれている.
しかし,かぐや姫なきこの世では,
不老不死も意味がないと,
最も高い山の頂上で燃やしてくれと頼んだ.
その山が富士であり,その薬を燃やした煙は,
天に向かって立ち上り,尽きることがなかったという.
(不尽の山,すなわちフジ)
やはり,月と不老不死は関係が深いのだ.

#ちなみに,かぐや姫を月に帰らせないために,
帝は侍をその山に沢山登らせたともいわれている.
すなわち,士が富む山,富士山という話.
もちろん,不死の山で,フジという話もあるけど.

さて,こんな月夜に聴きたいのは,

シェーンベルクの

月に憑かれたピエロ

なかなか前衛的な歌曲なのだけれど,
先日,初音ミクが唄うバージョンを聴いて,
その秀逸さに驚いた.
いやいやこうした雰囲気も思いがけず良い.

月はやっぱり少し壊れている人間にふさわしい.
人の狂気を誘うものなのだ.




#初音ミクのバージョンでは,第7曲もいい
(ネギ吹いているし)

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