2012年1月5日木曜日

研究室旅行でスキーに出かけていた頃

今日から大学で講義が始まった.まだ,1月5日だというのに!

私が学生の頃は,始まりはだいたい8日くらいで,正月が終わってから講義が始まるまでの期間は,大学の研究室でスキーにいくのが恒例だった.

私の恩師がひいきにしている野沢温泉にいくのがもっぱらで,無料で街にある十以上の温泉にも入れるし,スキー場のコースも申し分ないし,そしてなんといってもこたつに入って野沢菜の漬物をさかなに飲むビールと日本酒が最高だった(スキーなんて,午前中に何本か滑って,あとはゲレンデのレストランで,ずっとビールを飲んでいたような気がする).

いまの学生は,そうした機会が無くなってしまって,かわいそうだと思うのは,そうしたイベントを楽しく感じた私たちの世代だけなのかもしれない.最近の若者は(いつものフレーズで申し訳ありませんが),自動車も乗らず,酒も飲まなくなってきている.雑魚寝で泊まる民宿に友達と遊びにいくなんて,全然魅力的でないに違いない.

当時,研究室で遊びに行くとなると,誰かが車を出して,何台かに分乗してスキー場に向かうことになる.スキーはもちろん研究室のバイスなどを使ってチューンナップしてものだ.そのころはまだ携帯電話など普及していなかったから,気の利いた先輩はトランシーバーセットや車無線(当然,無線の免許も取得する)を用意していて,先行している車と連絡を取りながら夜間ドライブにでかける.カーオーディオで聴くカセットはもちろんユーミン(「私をスキーにつれてって」の世界が憧れとされていた).準備を含めてスキーに行くまでのすべてが楽しみだった.

学生がお金を使って楽しむイベント.それがスキーだった.いま,スキーの人気はどうなのだろう?スノボーだって,あまり話題になっていない.なにか,スキー場は寂しくなっているような気がする.

学生の気質が変わってしまった現在,彼らの楽しみは何なのだろうかと不思議に思う.想像ができない.彼らにとって,心を奮わせるようなイベントは一年に何回あるのだろうか.


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