2012年2月22日水曜日

イタリアではエクソシストが不足している


体調が悪かったので早めに帰宅してみると,子供たちがテレビに釘付けになっている.なにかと思うと,エクソシストの特集であった.私も興味津津で見ていると,ノンフィクション作家の島村菜津氏が出演していた.おぉっと驚く.

彼女には「エクソシストとの対話」や「エクソシスト急募」などのエクソシストに関わるたいへん興味深い著作があり,このブログでも紹介してきている(彼女は日本に「スローフード運動」を紹介したことでも有名なのだが)

番組でも,イタリアにはバチカンが認めるエクソシストが数百人いるけれどどのエクソシストも悪魔祓いで忙しく,絶対数が足りないということを紹介していたけれど,これは元ネタになっている「エクソシスト急募」にも書かれているように,イタリアには精神病棟が無いことが原因となっている.心の病の人がどこにも相談のしようがないために,エクソシストが望まれているのだ.「心の病」というよりも「悪魔憑き」と思ったほうが体がよく,安心できる心理が働いているらしい.

もちろんわずかではあるけれど,説明が難しいような現象がエクソシストの儀式において起こることもあり,エクソシストは悪魔の存在を否定していないとのこと.しかし,現在エクソシストはバチカンが講習を行なっているくらい当たり前のことで,受講者もたいへん多いらしい(映画「The Rite」も題材にしている).

日本でも祓魔師と呼ばれる人達がいる.精神科や心療内科という医学がなかった時代にはやはりそうした人たちが人の心の癒しのためには必要で,それは世界共通のことなのだと思う.

今年も儀式や魔術による深層心理の操作というテーマに興味を持ち続けたいと思う.

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