2012年4月13日金曜日

シャーロック・ホームズは詠春拳の遣い手か?

昨日のシャーロック・ホームズの話で思い出したのだけれど,シャーロック・ホームズはボクシングやバリツと呼ばれる謎の武術をたしなみ,その腕前は相当のものだという設定である.

最近,テレビで放映されていたロバート・ダウニー・Jr主演の映画「シャーロック・ホームズ」において,ホームズが賭けボクシングの試合に出ているようなシーンがあった.そのアクションを見ていて,ホームズはどうもボクシングというには違和感がある技術を使っていた.手は開手だし,手腕を用いた受け技を多用している.どちらかというと,ブルース・リーが創始したジークンドーに似ているような印象だった.

その後,ロバート・ダウニー・Jrの経歴を見る機会があって,やはり彼は中国拳法を学んでいる(いた?)らしい.それも「詠春拳」とのこと.それで納得.ブルース・リーを私が思い出すわけである.

ブルース・リーの師匠はイップ・マンと呼ばれるたいへん有名な拳法家だった.最近,このイップ・マンを主人公にした映画がいくつか作られている(2本はドニー・イェン主演で.ウォン・カーウェイもトニー・レオンを主演として現在制作中とのこと).創始者が女性とも言われる拳法なのだけれど,その内容はとても激しい.とても私には習得できそうにない武術である...

映画のこともあり,もう少し日本でも知名度が上がってもおかしくないとは思う.まぁ,ロバート・ダウニー・Jrが学んだ,としても知名度が上がるようには思えないのだけれど.

0 件のコメント:

コメントを投稿

言葉が世界を単純化することの副作用

 人間がこれだけの文明を持つに至った理由のひとつは「言葉」を用いることであることは間違いないと思う。「言葉」があれば正確なコミュニケーションができるし、それを表す文字があれば知識を記録として残すことも可能である。また言葉を使えば現実世界には存在しない抽象的な概念(たとえば「民主主...