2015年3月10日火曜日

自由が丘は学生時代の思い出の街

最近,TRICERATOPSの曲を突然思い出したように聴き出しているのだけれど,いろいろなことがつらつらと思いつくので,それらを備忘録的に書いてみる.

トライセラトップスのボーカルといえば,和田唱.彼は私のひとつの理想的なカッコよさ(私には絶対進めない方向のカッコよさ)を体現している人のひとりなのだけれど,今回は彼の話ではなく,彼の父親からとりとめもなく続く話.

彼の父親は和田誠で,私の好きなイラストレータであり,そのイラストは数々の本の表紙や挿絵,そしてポスターなどで有名だったけれど(一方,彼の母親が平野レミだとは,つい最近まで知らなかった),実は映画監督でもあった.作品としては,「麻雀放浪記」が有名で受賞歴も素晴らしいのだけれど,私が好きなのは「快盗ルビィ」.小泉今日子が謎の怪盗ルビィで主演し,その相手が冴えない真面目なサラリーマン役の真田広之.真田扮する青年が,小泉のルビィに振り回される青春恋愛コメディで,なんというか,当時とてもおしゃれに感じた映画である.

映画の内容もとてもオススメなのだけれど,その映画のロケ地が私が当時住んでいた自由が丘で,それもたいへんお洒落に感じられた.たとえば,「アルテリーベ」.赤レンガ造りのドイツ料理のレストランで,そこでもロケがなされていた.アルテリーベは何度もその前を通ったことはあるのだけれど,学生だった当時はとても中に入るお金も勇気もなく,とうとう入らずじまいに東京を離れてしまった.後年,自由が丘を訪れた時に,アルテリーベに行ってみたのだけれどびっくり仰天.なんと真っ白なレンガ造りの建物になっていた(現在はどうも違うお店になっているらしい).自分が住んでいた時代とは変わったのだとつくづく思った.

さて自由が丘といえば,他にも私の好きなお店がいろいろなドラマのロケ地になっていたのを思い出す.たとえば,とんねるずのドラマ「お坊っチャマにはわかるまい!」の舞台となっていたのは,チルドレンタワーという子どもデパートだったけれど,あれはサンタが建物に登っているので有名だった「チルドレンミュージアム」(津川雅彦のお店もあった)だし,田村正和の「パパはニュースキャスター」では絵本の専門店「アリスの部屋」の上の喫茶店「カフェラミル」で浅野温子と待ち合わせをするという話になっていた.

私は当時から絵本が大好きで,「アリスの部屋」も何度も足を運んだのだけど,その割には取り扱っている絵本が高価過ぎてとても手が出なかった覚えがある.「ニーベルングの指輪」の絵本シリーズ全4巻が欲しくて欲しくてたまらなかったけれど,全て揃えると優に一万円を越えるので泣く泣く諦めたことをいまでも覚えている.

ということで,トライセラトップスの曲からなぜか自由が丘の店をいろいろと思い出すことになった.学生時代,最寄り駅は自由が丘といっても,私が住んでいた住所は等々力六丁目だった.そこにあったおしゃれな店もお金がなくて,だいたい外から眺めているだけ.いろいろ複雑な思い出がある街なのだ.もう離れて20年もたつ.またいつかふらりと街を訪れてみたいような,そうでないような...

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