2018年11月20日火曜日

ライオンに戦いを挑んだネズミを憐れむやつはいない

女子プロレスラーの長与千種さんが男女のケンカを止めに入って,男から暴行を受けたというニュースがあった.長与さんはプロレスラーという職業柄,男の人には反撃をせず4分間ほど耐えていたのだという(刃物を持っていないことを確認してから耐えていたとのこと.さすがである).長与さんはさすが元クラッシュギャルズ.素晴らしい振る舞いだと思う.しかし,私は暴力をふるった男の判断に疑問をもつ.なぜなら女性とはいえ,プロレスラーに手を出すなんて正気の沙汰ではないのである.

私がまだ学生時代,結構サンドバッグも自分なりに納得がいくように打てたり蹴ったりできるようになってきて少しだけいい気になっていたころ,夜,私が住んでいた自由が丘の駅近くでジャージ(というかブルゾン?)姿の集団を見かけた.集団の後ろからだったのでその人たちの背中が見えていて,全員女性なのはわかったのだけれど,どうもみんなガタイがでかくてなにかおかしい.そして真ん中を歩いている人がひときわ大きくて小山のようだった.特に首からの僧帽筋の発達がすごくて首が無いように見える.

「どんな人なのだろう」

と疑問に思って少し早足で集団の前に出て振り返って小山の人を見たらそれが長与千種さんだったのである.クラッシュギャルズのブームはそのときにはもう過ぎ去っていたのだけれど,確かに彼女だった.どうもプロレスの練習生たちを連れて食事か飲みに出ていたように思われる.そのとき,私は思った.

「女子とはいえども,プロレスラーとは絶対に戦うまい」

いい気になっていた私の鼻は簡単にへし折れたのである.

今回の事件で,暴力をふるった男は相手が普通じゃないと気づかなかったのだろうか.今回は長与さんが手を出さなかったけれども,素人がプロに手を出したら大変なことになってしまうのが普通である.プロが少しでも本気になったら悲惨な結果になってしまうだろう.男は長与さんにボコボコにされたことだろう.人間社会だから,こうした喧嘩をしてしまったらいろいろあとで難しいことになってしまうけれど,野生動物の世界でもしも戦う相手の能力を読めなくて,強いものと戦って殺されたとしても,それは自業自得で済まされてしまうのである.例えばネズミがライオンに歯向かってそのまま殺されたとしても,ライオンを責める人はいないだろう.ライオンの実力を読めずに戦いを挑んだネズミがその結果を自ら招いたのである.

もしも,もしもだけれど,男が長与さんと喧嘩して勝てると思っていたとしても,4分も相手に耐えられている時点でだめである.もっと短時間で決着をつけてその場から立ち去らなければならなかったはずである.まぁ,長与さんが止めに入ったケンカがそもそも男が女に手を出していた,ということだから,男はそんなケンカのプロではないだろうけど.

今回のニュースを聞いて,あの長与千種さんにケンカを仕掛けるなんてとても正気の沙汰じゃない,とあのときに見かけた長与さんの姿を思い出して,私は思ったのである.

2018年11月8日木曜日

「六番目の小夜子」というNHKドラマ

ふと思いついて,昔みたTVドラマについて思い出すままに書く.
それは「六番目の小夜子」という恩田陸原作の連続ドラマ.NHKで放映されていた.

実はあまり観ていなくて,内容もほとんど覚えていない.
覚えているのは出ていた役者のみなさんくらいなのだけど,そうは言ってもみんな中学生役なので若い人たちばかりだった.その配役が今考えるとすごい人達ばかりだったことをふと思い出したのである.

まず主人公の中学生は,鈴木杏,
そして謎の転校生サヨコ役に栗山千明,
頼りになる男友達が山田孝之という豪華キャスト.
同級生役では,松本まりかに山崎育三郎(!),
その他にも一色紗英に勝地涼,内野謙太も出ていた.

すごくないですか,これ.
よほどキャスティングに凝ったのだろうと思う.

...今日は思いついて,ただこの話がしたかっただけです.

2018年11月7日水曜日

落語のススメ

落語のブームが続いているらしい.
NHKのテレビ番組の「昭和元禄落語心中」なるドラマをちらりと見たのだけれど,岡田将生の演技になんとなく惹かれて,ついついその回の最後まで観てしまった.落語のシーンがいい感じ.岡田くんの性格の暗さ加減がまたちょうどよい.一方,山崎育三郎の落語もリズムが良くて(ミュージカルスターだから?)素敵だ.彼は多才だなぁと感心する.

私は落語をそれほど一生懸命聴くわけではないけれど,聴く機会があれば積極的に耳を傾ける.それくらいの「好きさ」加減なのだけれど,その話芸の素晴らしさには本当に惚れ惚れする.

大阪大学 吹田キャンパスでは11月に行われる吹田祭で,毎年落語会が開かれている.桂春蝶さんが父上の桂春蝶の代から大阪大学に縁があったということで,毎回3名ほどの講演を聴くことができる(落語だけではなく,講談などもあるのだけど).今年も,月亭方正さんなどと一緒に行われたということだが,残念ながら私は所用で参加できなかった.でもこれまでにも,桂梅團治や桂文珍,桂ざこばなどの名だたる名噺家がやってきてくれて,それはそれは素晴らしい話芸を披露してくれている.そのたびに落語の素晴らしさを堪能できる.今年行けなかったことはつくづく残念である.

私が落語に興味を持ち始めたのは小林秀雄の講演(新潮からCDとして発売されている)を聴いたのがきっかけである.小林秀雄の語り口が面白い.彼の書いている硬い文章とは違い,ずいぶんとやわらかく,聴いていて楽しく飽きさせないものになっている(読んでいると眠くなってくる彼の難解な文章とは対照的だ).それが意外でその話しぶりが長く記憶に残っていたのだけれど,あるときに,小林秀雄は講演のために古今亭志ん生の落語を参考にした,と言う話を知って俄然落語に興味が湧いてきた.なぜなら私もあのような語り口を身につけたいからである.

以来,落語をテレビやラジオで聴く機会が増えた.そしてそのうち話芸としての技術だけでなく,そこに語られている噺自体の魅力に惹きつけられていったのである.若い頃は自分が落語を好きになるなんて考えもしなかった.しかし,いまは研究室や講義を受講している学生のみなさんにも落語を聞くことをおすすめしている.あんなふうに場を支配するような話し方ができたら,就活の面接試験でも遅れをとることはないだろうから.

2018年9月23日日曜日

ポートランドのハンバーガー店

パワエレに関する国際会議に参加ということで,アメリカはポートランドに来ている.そして夕食にハンバーガーを食べた.地元のビールもあわせて飲んだのだけど,これがたまらない.すこぶる満足である.

何度か繰り返しているかもしれないけれど,私はハンバーガーが大好きで大好きで,日本でもハンバーガーが美味しいお店があると聞くと食べたくなってしまう.それがアメリカ出張となると,ハンバーガーの本場だから,地元のハンバーガーショップを探してハンバーガーを食べることをささやかな楽しみにしている.

今回はポートランド.オレゴンコンベンションセンター付近でハンバーガーショップを探した.いくつか見つけたのだけれど,そのうちの一軒は間違いないと直感で判断して,今晩の夕食はそこに決定した.

理由その1.地元の若者らしき客がひっきりなしにやってきて,適度に混んでいる.若い人たちが次々とやってきて,ハンバーガを注文し,持ち帰っていく.これは間違いない.HardRock カフェのようにチェーン店でも美味しいところはあるけれど,私が好きなのは地元の個人経営の店である.そこで客がひっきりナシにやってくるとは,これは期待できる.客も若い女性客がほとんどである.味にうるさい女性客が多いということは,量はそこそこでも味は間違いない,ということである.こんなにあきらかに流行っている店は久しぶりに見た.

理由その2.若い20代くらいの男性2名が仲良くハンバーガーを焼いて売っている.このコンビが心地よい.ニコニコ冗談を言いながら,ハンバーグを焼いたり,フレンチフライを揚げている.それを若い女性たちが行儀よく待っているのである.これはなんて素晴らしい店だろう!私の名前を尋ねて(焼き終わったら呼ぶ必要があるから),「ミウラ」と聞いて「すげぇ名前だ」と笑顔で返す.こんなやりとりも心地よい.すっかりこの店のファンになった.

結果.ハンバーグの焼き具合がちょうどよい.外側は少し固さをもたせて,中は柔らかい.肉肉しさの歯ごたえをつくるところが心にくい.パテの肉の焦げ方がちょうど良いのだ.大きさは女性が1個食べるとお腹いっぱいになるくらい.これも心憎い.野菜の量は少なめなのだが,あまり気にならない.ちょうどよいバランスなのだ.ちょっと細身のフレンチフライの揚げ方といい,実にハンバーガー好きの心をくすぐる仕上がりとなっている.これは選んで大正解だったというしかない店だった.

ちなみに飲み合わせのビールはポートランドの地元産のもので,この味がまた軽いのに適度に苦く,ハンバーガーにピッタリの風味で,今日の夕食はホテルの部屋で独りのものだったけど,十二分に満足するものだった.そういえば,ビールを買った自然食品志向のスーパーのレジのおばさんも親切で楽しかった.ポートランドは住み良い街なのかもしれない.(去年のシンシナティは,かなり街の雰囲気が怪しかったけれど...)

本日のおすすめは
Little  Big Burger Lloyd District
というお店.チェーン店らしいけど,好感を持てた.オススメ.

https://www.google.com/maps/place/Little+Big+Burger+-+Lloyd+District/@45.5303796,-122.65222,15z/data=!4m8!1m2!2m1!1sHamburger!3m4!1s0x5495a0b24123a705:0xcb1eafbbaeea3bf8!8m2!3d45.5302089!4d-122.6577629?hl=ja

2018年7月12日木曜日

なぜ人はスポーツ観戦で感動するのか

ワールドカップも大詰め.優勝はフランスかクロアチアの二国のどちらかになった.

私はウィンブルドンやオリンピックを見ても思うのだけど,なぜ人はサッカーやテニス,オリンピックのゲームを見て熱中するのか,不思議なのである.

自分がサッカーのゲームを会場で行っているわけでは全くない.あるいは,私はサッカーは素人だから,彼らの高度なスキルやテクニックを勉強しているわけではない.なのに,ゲームを見て興奮して感動する.理由がわからない.

スポーツのすばらしいテクニックを見たとしても,それを私が再現できるわけでもないし,それを試す舞台も無い.あくまでも全く関係の無い他人がやっているゲームなのである.勝ち負けが私の生活に直接大きな影響を与えるわけでもない.ではなぜ人はスポーツ観戦に魅力を感じ,手に汗を握るのだろうか.

いまだその答えはわからない.でも,ワールドカップもウィンブルドンも,オリンピックも野球も観ていると,興奮して楽しいのは事実である.他人である選手の行為に感動もしてしまうのも事実である.人に備わった「共感する」という能力が関係しているのではないかとは思うのだけれど,はっきりしないまま私は今夏もいろいろなスポーツ観戦を楽しむのだろう.

2018年6月28日木曜日

ICEE2018 韓国出張

ICEE2018(International Conference on Electrical Engineering)という国際会議に参加するため,今週は韓国に出張していた.700名程度の参加人数でまとまりのある会議だった.研究室の学生の発表も無事終了したし,私が座長のセッションも少しトラブルはあったけれど無事終了して,ホッとした.まずは良かった.

韓国へは金浦空港から入ったのだけれど,方向音痴の私はいつもどおり空港の地下鉄の駅で迷った.地下鉄の線の番号は色でわかるのだけれど,ホームからどちら方向の電車に乗ればよいのか迷っていた.ハングルは全く読めないし,一方英語で書いてあるとますますなんのことだかわからない.肝心の漢字は表記されていない.どうしようかを路線図をじっと見つめていると,見知らぬ白髪のおばあさんが日本語で話しかけてきてくれた.私が手に持っていた地図の路線図を見せるのだけど,目が悪くて読めないという.こちらは正確な発音はできないのだけれど,結局,東大門歴史文化公園に行くということをわかってもらって方向を教えてもらった.その上,途中まで地下鉄で一緒だった.たいへん有難かった.感謝.彼女は昨年大阪から京都を観光したのだという.清水寺が工事中で残念だったと流暢な日本語で話されていた.私と私の妹と同い年の息子と娘がいるとのこと.なかなか幸せそうなお話も聞けて,この出張,幸先が良かった.

ホテルに荷物を預けて,高麗大学の会場へ.ホテルのフロントで地下鉄で最寄り駅までの行き方を尋ねたので準備万全,と思っていたのだけれど,駅を降りてからがわからない.とりあえず道路標示にMain Campusと書いてある方向に歩いていく.途中暑さでフラフラになったのでコンビニで水を購入することに.そこでついでに会議の会場になっているCampusのHana Squareって知っているか?と英語で尋ねてみてもレジの女の子は「地蔵」になるばかり.途中でオーナーらしきおじさんも出てきてくれたのだけれど内容が全然伝わらない.そんなとき後ろの方にいた学生らしき女性が英語で話しかけてくれた.実は高麗大学は2つのキャンパスがあって,私の行き先はMainではなくてScience Campusの方で逆方向だという.そこで会場への行き方を教えてもらってコンビニを出た.こちらも大変助かった...その後,無事に会場について学会に参加することができた.

最終日の今日は地下鉄で電車をホームでベンチに座って待っていると,隣りに座っていたおばさんが手に持っている皿の上の団子を勧めてくれた.今回は話しかけられたのは韓国語だったので.なんとか身振り手振りでお腹がいっぱいということを伝えて丁重にお断りしたのだけれど,おばさんもニコニコしていた.

韓国出張は今回が3回目で,韓国での一人の移動は初めてでちょっと大変だったけれど,なんだかんだで韓国語ができなくても,周囲の人が助けてくれた.親切な人はどこにでもいるのだとしみじみ思ったし,ありがたみも感じた.いや韓国では親切に声をかけてくれる人が多いような気がする.そして今日のおばさんのことも考えると,どこか大阪の街を思い起こさせる.親切するのが当たり前だと思う文化があるような気がした.韓国と日本はいろいろあるけれど,みんながいうように国レベルではともかく,人レベルでは交流が普通にできるのだということをもう一度思い出させてくれた出張だった.


2018年6月17日日曜日

「ミス・シャーロック」 バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番 プレリュード

「ミス・シャーロック」の中では,竹内結子演じるシャーロックは本家のバイオリンと違って女性らしいチェロを弾くことが趣味らしい.

警察に追われるシャーロックが自宅に戻ってチェロを弾いていると警察官が立ち寄る.屋内から聞こえてくるバッハの無伴奏組曲第1番プレリュードに気づき,警察官は家主である波多野夫人(伊藤蘭)にあれは誰が弾いているのかと尋ねる場面があった.波多野夫人は機転を効かせて「ヨーヨーマよ…レコード」と答えたのだけれど,ヨーヨーマにしてはゆったりとした弾き方すぎる!と私は思った.彼はもっとスラスラと弾くタイプの演奏なはずなのだ(そもそも警察官は,生音とステレオの音の違いもわからないのか,という問題は別にして).そこで,少ししっくりとこない気持ちを感じた.

そしてシャーロックがその曲を弾いていると,今シリーズの黒幕である斉藤由貴演じる入川真理子がその部屋にこっそりとやってくる.この斉藤由貴の演技がかなり怖いのだけれど,その彼女が一言,「素敵な曲ね」というのである.そこでシャーロックは曲名を答えるのだけれど,私はここでも引っかかりを感じた.犯罪誘導理論だかなんだか知らないが,ケンブリッジ大学に論文を残していくような学者が,こんな初歩的なクラシックの名曲を知らないのだろうか.彼女の知性からして,知っていて当然なはずだ.ここでちょっと彼女演じるインテリなはずの犯人にがっかりしたのである.

まぁ,どうでもいい話なんだけど,ちょっと心にひっかかた脚本のアラなのだ.

2018年6月15日金曜日

「ミス・シャーロック」における竹内結子の異常な美しさについて

私はどうも知的な女性が好きらしい.
それは「ミス・シャーロック」の竹内結子を見ているとわかる.

あの怜悧な刃物を思わせる切れ上がった目.
そして意地悪くつり上がった口角.
遠慮のない視線を送り続ける大きな黒い瞳.
あのショートの髪型もアクティブな性格を思わせる.
なにもかもが,性格破綻者であり,ひとでなしであるシャーロックを表現している.
そしてどれもが私にとって魅力的に映る.
結局のところ,こうした頭が良くて意地悪な女性が私は好きらしい.

また着ている衣装がかっこいいこと.
私のような素人が見ても,かなりのハイブランドであることがひと目で分かる.
シャーロックの部屋の中のすべてのものは,決してきれいに整理されているわけではないけど,どれもが洗練されていてシャーロックの趣味を示している.その中で彼女はハイブランドの部屋着をまとい,その部屋の雰囲気に自然に馴染んでいるのだけれど存在は埋没しない.

竹内結子が演じるシャーロックは,犯罪の現場でも自由に振る舞う.
それもハイブランドのコートをまとって.
目が意地悪そう.そして口元が不敵に笑う.
もしもこんな女性が近くにいたならば,ずっと私は目が離せなくなるだろう.
この世のものとは思えない異常な美しさなのである.
なにもかもが私の心のやわらかい部分を刺激しつづけるのだ.

女性の本当の美しさとは,従順な素直さではなく,その外世界に挑み続ける溢れる才気にこそ存在するのではないかとこのドラマを見て再認識する.シャーロックは狂気さえ感じさせる聡さを持っている.

竹内結子の卓越した演技力がその魅力を生んでいることは間違いない.そして脚本は,シャーロックと和都さんの魅力を輝かせるために書かれている.あまりの美しさにやはり現実には存在しないヒロインなのだとは思う.それでもこうして夢を見させてくれるこのドラマを称賛せずにはいられない.この数年,こんなに心を爪でひっかくような魅力をもったヒロインが他にいただろうか.


あと1回でシリーズは終了.続編をぜひお願いしたい.



#竹内結子さんは38歳なのだという.美しく齢をとることは難しいのに,本当に素晴らしい魅力である

2018年6月11日月曜日

とにかく主人公二人が魅力的「ミス・シャーロック」

ミス・シャーロックというドラマが動画配信されている.シャーロックを演じるのは竹内結子.そして「和都さん」として貫地谷しほり.そう,このドラマのシャーロック&ワトスンは女同士なのである.

シャーロック・ホームズのシリーズは,ギネスブックに載るくらいこれまで数多く映像化されているらしい.確かにそうだ.たとえば,私の大好きなカンバーバッチの現代版シャーロックの先駆け「SHERLOCK」.これは舞台は現代のロンドン.そしてワトスン役が女性(ルーシー・リュー)の「エレメンタリー」(見ていないけど).こちらはニューヨークのお話.そして,このミス・シャーロックはどちらも女性で,舞台は東京となっている.だんだんヒネリが効いてきている.

もちろん,映画でもロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウが演じる「シャーロック・ホームズ」もあるし,NHKでも放映されていた名作「シャーロック・ホームズの冒険」もある.三谷幸喜の人形劇「シャーロック・ホームズ」だってある.二人が犬だったこともある.どれも私は大好きだ.だいたい昔からシャーロック・ホームズが大好きなのだ.

さて,ここからが本題.「ミス・シャーロック」では,竹内結子演じるシャーロックが天才的な推理力を発揮するのだけれど,やはり性格が少しおかしいように描かれている(それをフォローするのが和都さんなのだが(「三つ目がとおる」の写楽の相棒である「和登さん」ではない)).ミステリー的には残念ながらBBCの「SHERLOCK」に及ばない気がするけど,とにかく二人が魅力的なのだ.脚本は二人の魅力を輝かせるために書かれている.竹内結子,貫地谷しほり,どちらも芸達者だからそれだけで十分に見ごたえがあるのだ.そこがいい.その他にも,滝藤賢一,中村倫也,小澤征悦,斉藤由貴,伊藤蘭,大谷亮平などが脇を固めていて,だれもかれもが魅力的で怪しい.

世界19カ国配信ということを意識しているのだろう,画面にうつる街並みはどこか日本らしさが表れている.それは古き日本も,現代的な日本もあわせて.この番組が世界的に評価されるかどうかはちょっとわからないけど,少なくとも二人の美女の魅力は共通に評価されるのではないかと思う.

あと1回で最終回.続編を期待したい.

#ちなみに「ミス・シャーロック」では,敵役も女性である.守谷透という名前でモリアティを連想させておいて,「マリス・ステラ」という最大の敵は女性だった(演じるのは斉藤由貴).このドラマ中ではマリア・ステラは北極星を意味するらしい.彼女の部屋に飾られている7つの鳩の配置が北斗七星の形になっているのもそれを示しているのだろう.まぁ,私は配役を見て最初から彼女が怪しいと思っていたけれど.

2018年6月10日日曜日

観ると幸せな気分になる「コンフィデンスマンJP」

おまえはよくテレビを見ている暇があるな,とお叱りを受けるのはわかっているのだけれど,最近面白いと思うドラマをひとつ.

「コンフィデンスマンJP」.フジテレビの月曜9時の枠.
正直,ストーリーは「マンガ」そのものなのだけれど,主人公を演じる長澤まさみ,東出昌大,小日向文世の魅力でもっているドラマなのである.とにかく3人が楽しんで演じているのがわかる.それが見ている方にも伝わって,幸せな気分になる.フジテレビのこの時間枠は,いろいろと批評・批判されることも多いのだけれど,そんな意見なんて関係ない.好きな人だけ見ればいいという作品になっている(視聴率のためにはそれではいけないのかもしれないけど).

ストーリーはあくまでも3人の演技をもり立てるためにある.メインは3人の演技なので細かいことを指摘するのは野暮である.
脂の乗った長澤まさみの演技が振り切れているし,小日向文世の演技はあいかわらず安定している.しかし,私は東出昌大の演技が大好きなのである.彼なしでは,長澤まさみの演技は生きてこない.そんな「受け」の演技が素晴らしい.

東出昌大の良いところ,いや気になるところは「目」である.底が見えないあの目.そして少し抑揚のない話し方.もしも彼が近くにいたら,彼の心が読みにくいので私はきっとソワソワし続けることだろう.彼は少し壊れた人間の役を演じることが多いのもそうした理由なのだろうと思う.しかし,最近区別がつかない俳優が多いなか,彼の存在は稀有である.彼の他に誰がこの役を演れただろうか.それほどピッタリな役だ(というか,脚本家が彼にあて書きしているのだろうから当たり前といえば当たり前なのだろうけど).

あと1回で最終回なのがほんと残念.でも映画化も決まったという.3人の個性のブレンド具合が絶妙なドラマである.見ると幸せになるドラマって,最近珍しい.こういうドラマって素敵だなぁって思う.

2018年6月5日火曜日

ガルシアへの手紙

私が所属している専攻では修士1年の科目で「実験」が提供されている.全員が同じ課題をやるわけではなく,学生が各々研究室を選んで,その研究室が提供するテーマ・課題に取り組むことになっている.

私達の研究室のテーマは,太陽光発電に使用されるパワーコンディショナなのだけれど,私はそこで回路シミュレータによる各回路動作のシミュレーションとその解説を担当している.

課題は,ただ「3 kWの太陽電池を,最大電力点追従(MPPT)制御して,200Vの単相商用系統に連系すること」だけである.こちらからいくつかヒントは出すけれど,基本的にはその手法,回路定数の設計などは学生に任せている.彼らのアイデアによって,いろいろな制御系が設計されることになる.決まった正解はない.とにかく課題を達成すればよいのだ.

ガルシアへの手紙」という話がある.
戦争中,米国大統領マッキンレーは,キューバ反乱軍のリーダーのガルシアに連絡を取らなければならなくなった.しかし,ガルシアはどこにいるかわからず,郵便や電報などの通信手段が役に立たない.そこで,ローワンという信頼できる男が推薦され,大統領は彼に手紙を託した.ローワンはどこをどうやったのかわからないが,手紙をガルシアに届けて3週間後に帰ってきたという.(詳細は,ネットなどで調べてみてください)

ローワンは大統領に「ガルシアはどこにいるのでしょうか」などと聞かなかったということだ.それがよいのかどうかはいろいろ議論があるところだけれど,やはり黙って目的を完遂する男はカッコいいと思う.

今回の実験の課題も同じである.学生にはつべこべ言わず自力で回路を動かし,目的を達成してほしい.そんな希望をもっている(実際には,微に入り細に入り回路の動作原理を解説しております).

2018年5月31日木曜日

パスポートを更新した

今日で5月も終わりである.もう今年度も2ヶ月が過ぎ,平成最後の年度もあと10ヶ月となった.

いつも思うのだけど,時間の進み方が異常なのは私だけなのだろうか.世界中の人達が私と同じ時間の進み方を感じているとするならば,よく世界はこの状態を維持できているものだと感心する.

最近,パスポートを更新した.10年前に取得したパスポートの中の私の写真はやはり若い.今回のものと比べてみるとその違いは明らかである.老けた.そして太った.別に若さにこだわることはないけれど,もう少しマシな年のとりかたをしたいと思う.

毎日がこのように急かされているように過ぎていくならば,10年後はさらに老け方がひどいことになっているだろう.最近考えている時間の進み方をゆっくりとする方法を実践してみることにしよう,とパスポートの中の太ったおじいさんの写真を見て思ったのである.

2018年5月30日水曜日

ブログを書く言い訳

ブログを書くことからしばらく離れていた.
いくつも締め切りを抱えているのにも関わらず,ブログを書いている暇などあるのかとあちらこちらからお叱りを受けるのを恐れていたから,ということも理由のひとつである.

しかし,ブログなんてだいたい20分もあれば十分の長さの文章を書けるのでそれはあまり理由にならないのかもしれない,と思い,また書き始めようかとこうして投稿画面に向かっているのである.

まぁ,書くためには心の余裕が必要であることは間違いなく,それが不足していたから書けなかったというのが本当の大きな理由なのだろうとは思うのだけど.

どんなに忙しくとも,心になんらかの余裕,楽しみが必要なのだ,と最近もあらためて思った.ちょっと忙しかったのだけれど,久しぶりにテレビでドラマを観たら思いのほか心の状態が変わった感じがする.そして私は楽になった.私が観ているドラマについてはまたあらためて感想を書きたいと思う.

DVDで「ジェイソン・ボーン」を観た.気ままに観ることができるアクション映画だけど,観れば観たなりに心に何かが残る.心がわずかに,それは1センチかもしれないけれど確かに動く.それが意外に心と身体に大きな影響を与えている.それを実感した.

いいなぁ.映画もテレビも.そして音楽や本もきっとそうなのだろう.
人には息抜きをするエンターテイメントが必要なのだ.確かに多くの締切を抱えている中で,こうしたことを楽しむことは後ろめたい気持ちがするのだけど,結局のところ気分を変えたほうが効率も上がり,私も楽なのである.

という言い訳をして,またブログを書く機会を増やすことにする.


2018年4月3日火曜日

準備がすべて

私が稽古している合氣道から学んでいることは技に限らず数多くあり,それは人生に関する大きなことから,日常全般に通じる非常に身近なものまであるのだけれど,今日は私が特に大切にしている言葉について書いてみたいと思います.

合氣道の師範から教えていただいたのは
「段取り八分」
という言葉です.つまり物事がうまくいくかどうかは準備をどれだけ万全にしているかによる,ということです.別の言い方をすれば,
「成功は準備がすべて」
ということになります.この言葉は日本ラグビーでワールドカップで奇跡の南アフリカ戦勝利を導いたエディ・ジョーンズ氏も述べています.

私はこの言葉を座右の銘としたいと考えているのです.

準備の大切さについては,いろいろな人が言い及んでいて,たとえば楽界の帝王であったヘルベルト・フォン・カラヤンも,「リハーサルが十分にできない演奏会ほど苦痛なものはない」と述べているし,プロ野球選手のイチローは「準備は言い訳をしないために行う」というような意味の言葉を残しています.結果について言い訳をしないために,100%の努力をするわけです.これができる人がプロフェッショナルということなのでしょう.

シェイクスピアも実は同じことを戯曲「ハムレット」の中でハムレットに言わせているらしいです.

"The readiness is all" (Hamlet)

400年以上も前から真理は不変なのです.なにに対しても準備を怠らず,言い訳することなく生きていきたいものですね.

2018年4月2日月曜日

2018年のエイプリルフール

昨日(4月1日)に書いた内容は,かなりしょっぱかったですが,エイプリルフールの冗談です.THDで髪の縮れ具合を話す女の子なんていくらなんでもいません.


来年こそもっと素敵なウソがつけるよう「ウソ道」に邁進いたします.

これまでのエイプリルフールのウソ

2018年4月1日 髪の毛のTHD
2017年4月1日 パワーエレクトロニクス・ソフトスイッチング技術に関わる二法則
2016年4月1日 地球を利用した無線電力伝送システム
2011年4月1日 パワエレの系統
2010年4月1日 電力の産地指定購入
2009年4月1日 人間の共振現象
2008年4月1日 夜中の台所にて,パワーエレクトロニクスの音色に耳を澄ます

2018年4月1日日曜日

髪の毛のTHD

ある一部の専門分野の特別な用語が一般で使用されるようになった例はいくつもある.
たとえば,刀剣に関わる言葉だけれども「反りがあわない」とか,「切羽詰まる」なんて普通の人も使っている.「鎬を削る」なんて言葉ももはや一般化していると思われる.

同様に,電気の世界の専門用語が一般化されていくこともあるかもしれないと思う出来事があった.

ついこの間のこと.ある電気の学会で女の子同士の会話が耳に入ってきた.

「朝から髪のTHDが高くって...」

THD?
それって,電圧や電流の波形が正弦波からどれだけひずんでいるかを示す指標のことか?とピンと耳をそばだてた.

THDとは,Total Harmonic Distortionの略語で,総合ひずみ率のことである.パワーエレクトロニクスなどの分野では普通に使われる指標で,この値が低ければ低いほどなめらかな正弦波に近いということを示す.

すなわち,その女の子は自分の髪の毛が朝から思い通りに真っ直ぐにならず,ちょっと縮れていたということを言いたかったのだろうと思われる.たぶん外を歩くには,THDは5%以下が望ましいのだろう.

とにもかくにも珍しい言葉の使い方だなぁとは思ったのだけれど,同時にこの専門用語が一般化することはあるまいとも思ったのである.

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ライオンに戦いを挑んだネズミを憐れむやつはいない

女子プロレスラーの長与千種さんが男女のケンカを止めに入って,男から暴行を受けたというニュースがあった.長与さんはプロレスラーという職業柄,男の人には反撃をせず4分間ほど耐えていたのだという(刃物を持っていないことを確認してから耐えていたとのこと.さすがである).長与さんはさすが元...