「ゴーストバスターズ」に,続編「ゴーストバスターズ2」ってあったの?全く覚えていない。いやただ観ていないだけなのかもしれないけれど。とにかく第1作は面白かった。あの当時(1984年)80年代のふざけた,イケイケな雰囲気がよく出ている。
その後,女性たちがゴーストバスターズになって活躍するリブート版があったのだけれど(3作目にあたる),どうも継子扱いされているらしい。ゴーストバスターズの本流に含めてもらえず,今回紹介する「アフターライフ」が第3作目ということにされていて,出演者たちが苦情を言ったとか。私は,これは観た。確かにあまり面白いとは思わなかったのだけれど(すみません),少しヌケているイケメン役でクリス・ヘムズワース出ていて,これがずいぶん良かったのを覚えている。事務の仕事には役立たずなのだけれど「目の保養」として雇われていて,クリヘムの魅力が全開。アメリカのマッチョなハンサムというステレオタイプの役を演じている。私が彼のファンになったきっかけの映画である。このクリヘムを見るだけでもこの作品を観る価値があると思う。
さて,本題。今回の「ゴーストバスターズ:アフターライフ」(2021)はどういう立ち位置かというと,本流の設定を継いだ正式な続編ということになる。正式な続編ということになると1,2作で主要な配役を演じていたハロルド・ライミスがすでに亡くなっているから,どうなるのかと思ったら,本作で冒頭亡くなってしまった。今回の主人公の女の子はこのハロルド・ライミスの孫という設定である。その他の主要な役者は今作でも出演しているから同窓会的に,それはそれで楽しいのだけれど(ダン・エイクロイドってまだ生きていたんだ!),ストーリー的には少し”パンチが足りない”(死語。アフターライフだけに(死後)…)。結局,魅力的なその孫娘の冒険譚と家族の和解という映画となっている。私はもう少し悪ふざけしたコメディを期待していた。ゾンビーランドみたいな。まぁ,それはそれで良いのだけれど。個人的にはビル・マーレイが相変わらず駄目な男を演じているのがいい(エンドロールの後も見逃さないで!ゾンビーランドもエンドロールの後のオマケで彼が出ていたけれど)。彼はいろいろと悪評がついてまわるけど,私は好きだな。クズ男が。
ということで評価は星3つ(満点は星5つ)。観ておいて損はないけれど,見逃したらもったいない,と思うほどではないという感じ。
#ちなみに監督は第1作,第2作を撮った監督の息子。この映画の撮了後にお父さんはなくなってしまった。