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10月, 2010の投稿を表示しています

安藤忠雄氏特別講義 「夢に向かって走り続ける」

金曜日は,安藤忠雄氏の特別講義が大阪大学 吹田キャンパスで開催され,学生だけでなく教員にも 公開されるということだったので,喜び勇んで出かけた. 安藤氏は,雑誌などにも露出が多いけれど, 昭和時代の頑固オヤジという感じがして(失礼), なかなかに面白いのである. もう少し早く会場に着けるかと思っていたのだけれど, 出かける寸前に学生から質問を受けて, もう開演時刻17:00のギリギリの到着となってしまった. 会場の大阪大学コンベンションセンター MOホールは, 収容人数は500人だというのに,立ち見が出ていて, 映像だけ中継される別のセミナー室に移される. こちらは収容人数120人.こちらもほぼ一杯. なんとか一席確保して座る. 後で知ったのだけれど,廊下を挟んだセミナー室も 使用されていて,これも一杯. たぶん当日の聴衆は700人を越えたのではないか. もちろんその多くは学生だったけれども, 教職員の姿もずいぶん多かった. それより,なにより驚いたのは女子学生の数が多いこと. 吹田キャンパスにこんなに女子学生がいるなんて! 工学部,それも電気系建物付近をうろついているだけでは, 決してお目にかかれない光景である. さて,安藤忠雄氏の講演. タイトルは,「夢に向かって走り続ける」. 実は安藤氏は昨年も大阪大学(ただし豊中キャンパス)で 特別講義をされていて,そのときのタイトルが, 「夢に向かって走る」. このセンスがいいなぁ...(笑) 内容は...やっぱり面白い. バッサリと世の中の物事,人物を切っていく. もう少し若い頃に彼の講演を聴いたら, たぶん「ヤ」のつく業界の人かな,と思っていただろう. いろいろな話題が出たのだけれど, それらはこの記事の最後に適当にまとめておく. 中でも,東大の入学式で,3000人の入学生に対し, 6000人の親が来たことに苦言を呈したことが 昔新聞記事になっていたけれど, 本当は,親たちに会場を出て行ってくれ,と 言うつもりだったけれど,東大側から止められた, などという裏話は面白かった. まずは安藤氏は学生たちに自立を求めていた. そして,社会のことを考えろ,と言っていた. 最後に,実行力. 安藤氏の実行力は,本当に突き抜けてい...

やっぱりモータが熱い (パワーエレクトロニクス学会 専門講習会「次世代モータ技術とそのドライブシステムの最新動向」(セミナ)

モータの研究開発分野は,現在も依然として ホットでありつづけている. 日本の電力の半分以上は,モータによって 消費されているし,希土類磁石,すなわち レアアースを使用した高性能磁石によって, その高出力化,小型化,高効率化などが推し進められ, 私たちの生活も大きくその恩恵を受けている. 以前に小型化したモータによって, 鉄道の駅などにバリアフリーのための エレベータが設置されるようになった, あるいは機械室が無いエレベータが マンションに設置されるようになったという 記事 を書いたけれど,電気自動車, ハイブリッド自動車がこれだけ話題になっている 今,どれだけ私たちの身の回りにモータが あふれているか,ちょっと考えればわかることである. そんな中,私が庶務幹事を務めている パワーエレクトロニクス学会 では,毎年開催している 専門講習会 のテーマを今年は「モータ」とした. (学会の企画担当の方々,どうも有難うございます!) 中国のニュースで話題になっているレアアースを 使わないモータの研究や,計算機を用いた 仮想モータによる設計法など,第一線で活躍されている 研究者,技術者の方々に講師となっていただいている. 企業の初級からベテランまでの技術者,研究者のみならず 企業の企画担当の方々, 大学,高専の学生も含め,幅広い層の方々に 有益となるセミナになると確信しております! ご興味のある方は,この記事の最後をご覧ください. (宣伝です(笑)) そういえば,電気自動車のスポーツカーで話題の テスラ・モータースのモータは誘導機であるという. すなわちレアアースを用いた永久磁石型同期モータでは ないのだというのだ. これは昨年のパワーエレクトロニクスに関する国際会議 ECCE2009において,プレナリーセッションで話題となった のだが, その理由を聞かれて,テスラモータースの創立者は, 「中国が市場を握っている材料は 使用したくない」 という趣旨の回答を行っていたのを思い出す. 現在の状況を予想していたのかな? まぁ,アメリカもレアアースを多く生産するようになったら, テスラモータースの自動車も永久磁石モータを 採用するようになるのかもしれないけれど. 日本もこうした研究開発分野に対しては, 国としての方針をはっきりと打ち出すべきなのかもしれない. そうすれば,不安定で変わり続...

KSTARのニュースに思う

このブログのアクセス数がこの2-3日, 急激に伸びていたので, 不思議に思って少し調べてみると, 韓国の核融合装置 KSTARが,核融合反応に 成功したというプレスリリースがあって, それで私が過去に書いた記事が検索に引っからしい. (過去の記事: 「 KSTARのFirst Plasmaに想う 」) 私はそのニュースを全然知らなかった. いや,不勉強である...反省. でも,KSTARが中性子の発生を確認したということで, まずはそれは良かったと思う. KSTARは,当初韓国には核融合について ほとんど経験が無かったので, いろいろと他国に技術的な指導を受けて, 立ち上がった装置である. ずいぶんな苦労があったと聞いている. 技術的にもいろいろ問題があったようで, (私も前の職場にいたときは,いろいろな話を 聞いたけれど) 10年以上もかかってようやくファーストプラズマの 点火にこぎ着け,2年後の今年中性子を確認したと いうことなのである. なにもないところから研究を立ち上げ, そして数々の困難があっても途中でプロジェクトを断念せず, 継続してきた韓国の研究者,技術者のみなさんには頭が下がる. 韓国の研究者,技術者が頻繁に日本の 核融合研究所やJAEAを訪れ, いろいろと情報収集をしていたことを思い出す. 国際学会においてもKSTARチームは発表の歯切れが悪く, いろいろ発表できない話があるのだろうなぁ,と 当時,彼らの立場を思うと,気の毒になるほどであった. KSTARは強制冷却型の超伝導導体を用いた超伝導コイルを 用いた中型装置であることが特徴である. 結局,これまでで超伝導コイルは定格性能を出せたのだろうか. 核反応を起こすと,コイルの冷媒温度があがるだろうけれど, 高出力,長時間でもコイルの運転は大丈夫なのだろうか. その辺の話が聞けるようになると面白いかと思う. (それは,かなりプラズマの性能が上がってからの話だろうけど) まあ,今回の結果は,プラズマの性能的には やはり,まだまだなのであり, また中性子が検出されたといっても (詳細はわからないが) 重水素プラズマ実験を行えば発生するものだから, 特に重要ではないと思われる. よって,今後の成果に期待するわけで, 韓国の技術者,研究者のみなさんの努力は まだまだ続くのだろう. ただ,長時間放電だったら,...

鳴弦

いつだったか,NHK FMの番組で, 武満徹作曲の大河ドラマ「源義経」の テーマ曲が流れていた. その曲では,和弓の弦を鳴らす音が オーケストラの奥に含まれているのだという. どこかの弓道部の人たちに頼んで, 録音したのだとか. しかし,ラジオから流れる曲からは, その弦の音を確認することは困難だった. このエピソードを聞いて 「鳴弦」ということを思い出した. これは,弓に矢をつがえずに, 弦をはじいて音を出し, 邪気を祓うというものである. あの太い音を魔が嫌うというのだろうか. いまでも皇室では行われることがあるとかきく. こうした退魔の儀式においては, しばしば音が重要な役割を果たす. 古来,剣がフッとなる音も魔除けになると 言われている. 古事記に出てくる経津主神(ふつぬしのかみ)も 剣の神様で,剣でなにかを断ち切る音から その名前が生まれたと言うことである. しかし,フッと鳴るのは何かを切ったときではなく, 剣を振ったときである. 古代,神事に用いた剣には穴が空いているものもある. これは,剣を振ることによってより大きな音が 発せられる工夫なのだという学説もある. 「フッ」と鳴ることによって邪気を祓うのである. そう思うと,現在でも邪気や悪い考えを祓うのに, 口から少し強く息を吐き出すことによって, 「フッ」という音を立てるというお呪いがある. もしかすると源は一緒なのかも知れない. 現在にも,音によって邪気を祓うという 考えは確かに受け継がれているということなのだろう.

大乗

私はこれまでずいぶんと人に ひどいことを言ってきたようだ. それについては,申し訳ないと思う. しかし,私は心にもないことを言うことが嫌いだし, 周りくどいことも大嫌いである. だから会話でも,最初から結論を言う. 良いなら,良い. ダメなら,ダメ. 直截的に言ってしまう. そのほうが効率的だし,感情よりも事実が大切, それで良いと思っていた. しかし,先日も母にそのことをたしなめられた. おまえはキチキチしすぎる. 確かに言うことは正しいかもしれないが, それでは傷つく人がいるかもしれない,と. 私はこれまで,世界の事実は事実として受け止め, 逆にいうと,自分も含めて感情というものに 左右されない世界を求めていた. 良いも悪いも自分で決め,自分で責任をもつ世界. それで良いと思っていた. 母に言われて,そればかりではない人もいることに 思いがようやくいたるようになった. そうした人たちにとっては,世界の事実が 必ずしも重要なのではない. それよりも感情が大切だと思うのだろう. (そうとばかりが良いとは,私はまだまだ思っていないのだが) 仏教で言えば,今までの私は「小乗」であった. 自力本願がすべてである. しかし,そうではなく,「大乗」であることも 重要なのかもしれない,とも思うようになってきた. 厳しい修行を誰もができるわけではない. 「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで 救われるべき人たちもいるのだ. そして,私もその中に入る時が来るのかもしれない. 他力本願でもいいではないかと,少し思い始めてきた. そこには,そこでなにか別の心境があるような気がする. ちょっと私も変わるのかな,と思う. まぁ,今まで「自力本願」できたわけでもないのだが...

最適解・最短距離を求める若者たち

最近の若者を見て思うこと,第2弾. (2)「すぐに最適解・最短距離を求める」 最近の学生は,なにか行動を起こす前に, 最適解・最短距離を求めることが多いような 気がする. 「最適解・最短距離」と書くと, なにか良いことのようだが,実際は, 「安易で楽な方法を選ぶ」ということである. なにかを実現するために, そのプロセスは問題にしない. 結果が得られるかどうかだけが大切で, その結果もなるべく労少なくして 得ることを望む. 工学者としては,この考え方は 確かに理にかなっているのだけれど, これが学習や研究など, 人間の成長に関わってくることになると いささか問題を生じる. 最初から得られる結果が見えていなければ 努力もしないのだ. だから,「やってみなければわからない」という 課題については,非常にやる気をなくすのである. 研究なんて,解が初めから求まっているわけが ないのだから,彼らのモチベーションは全く上がらない. やればできることしか行わない. なんと貧しい人生... 解決しない問題を,なんとかして 乗り越えていこうという努力,工夫こそが 研究,いや人生全般の醍醐味ではないのか. それを放棄しているのだ. なんと悲しい人生... たぶん子供の頃から, 与えられた問題をいかに早く正確に解くかだけを 練習させられてきたのではないだろうか. テストを与えられた時間内にすべて解くためには, 迷っている暇はないのである. (最近の私立中学,高校等の入試問題をみると, 本当に呆れてしまう. 問題量がすこぶる多い. あれを時間内に解くためには, 寄り道をしている暇など無いのだ. さらに付け加えると,算数の応用問題などをみると それで何をはかろうとしているのか 疑問に思うようなものが多い. そこまで緻密で高級な論理展開を 小学校6年生に求めるのか?と 首をかしげるような問題も多いのである. 正直,小学校6年でそんな問題が解けるような 子供には「のびしろ」を感じることが少ない. そうした子供は一体,将来なにになるというのか???) だから彼らは問題を解くための「やり方」を重視する. 私の子供も,そうしたことを口にする. 「この問題のやり方は...」 ...

脳の限界を超えることができるか

昔,「 ケイゾク 」という後味のすこぶる悪い, 刑事ドラマがあって,しかしそのくせ, 心のどこかをひっかくような感覚がやみつきになって, 毎週欠かさずにみていた. 主演は,中谷美紀と渡部篤郎. なによりも野口五郎が良い役で, もう大ファンになったし... (西尾まりも良かったなぁ) その設定を一部引き継いで, 新しいドラマが始まった. 「 SPEC 」. 主演は戸田恵梨香と加瀬亮. 実は,最初の20分程度しか見ていない. 演出は,「ケイゾク」と同じ堤幸彦ということで (「 トリック 」なども同じ) あちらこちらに笑いのツボを押さえたもので あったのは確認したのだけれど. 加瀬亮はいいなぁ. 最近,実力派として定評あるのもわかる. 存在感があるもの. 一方,戸田恵梨香はちょっと力入りすぎかな. 中谷美紀のイメージにつぶされないで 頑張って欲しい... と,雑談はここまでにして, (といいつつ,これからも雑談だけれど) ドラマの中で,戸田恵梨香演じる主人公が, 「人間の脳はその10%しか使っておらず, 残りの90%はどのように働いているか, いまだ不明である」 というような内容をセリフで言っていた. しかし,いまだにそんな話があるのかと 私は思った. たしか最近の脳研究の成果によれば, 確かにその詳細の機能はわからないけれど 脳はやはりその大部分を思考に使っている,と いうことになっているのではなかったっけ? すなわち10%しか使っていないというのは, あまりにも過小評価なのではないだろうか. ケイゾクよりも以前, 「 Night Head 」という深夜ドラマがあった. 武田真治,豊川悦司が超能力をもつ 兄弟役で,大変に人気が出たドラマである. (ちなみに映画も公開されて, 学生時代,初日に渋谷の映画館に観に行ったら (舞台挨拶があったので) その周辺の路地という路地が女の子で 埋め尽くされていて,とても映画館まで たどり着けなかった記憶がある) このドラマでいうところのNight Headとは, たしか使っていない70%の脳の能力だったと思う. すなわち使っているのは30%. それだって,ずいぶん少ない. 脳というのは未だに不明な機能がたくさん あるから,こんな話がいろいろと出てくるのだろう. 人...

Tarzanを読む人

「Tarzan」という雑誌がある. おしゃれに,フィットネスを楽しもう, という感覚の雑誌で, 創刊してからたぶん20年くらいは 経っているであろう, いまや老舗のひとつとなっている. 私が学生の頃, 脳みそまで筋肉で出来ている と言われるくらいだったから, この雑誌が大好きで, 本当に貪るように読んでいた. だって,どう考えても 「ボディビルんディング」という雑誌を 読むよりも「Tarzan」を 読んでいる方がおしゃれになった 気持ちになれるのだもの. しかし,大学院生くらいになってから いつのまにか読まなくなって, (トレーニング自体をやめた) ときどき立ち読みでタイトルを見る くらいになっていた. それが最近,一冊購入したのである. 「ランニングがカラダに効く5つの理由。」と 書かれている表紙に惹かれたのだ. ずばりご想像通り,ダイエットをしなければならない, と考えていたからである. ページを開いてみると, 相変わらずの「おしゃれ感」がある. そして,なぜランニングをするといいのかという, 理由が科学的に,これでもか,これでもか,というくらいに, 書かれている. 最初の方は読んだいたのだけれど, 途中から,もういいよ,と飽きてしまった. 私はそんなに運動生理学に詳しくならなくていいよ. もうホルモンやら,酸素やら,能書きはどうでもいい. とにかく,ある速度以上でランニングを続ければ, カラダに効果があることがわかればいいのだ. 結局,「Tarzan」で一番役に立ったのは, ウェアやシューズ,すなわちファッションである. もちろん,それらを購入するわけではない. しかし,それらを着ることが出来るまで, 走りこんでカッコよくなろうかな,という モチベーションが高くなるのである. これ,大事. まずは走ろうとするモチベーションである. それが不純であってもいい. とにかく,走ることが大切なのだ. 結局,カッコから入るのが私に一番向いているらしい. そんなダメダメな自分が結構好きだったりする. だって,「Tarzan」の内容を理解して運動している人って, どうも苦手な感じがするもの. (ということは,学生時代の自分はずいぶん 暑苦しいヤツだったの...

ヒガンバナ

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ヒガンバナには,なぜか昔から オドロオドロしいイメージを持っていて, それを見てとても感傷的な気分にはなれなかった. どこかで読んだ話に, ヒガンバナは血の赤だ,などという 文章があって,それがいまだに 心に残っているからなのかもしれない. しかし,昨日キャンパス内を歩いていて, 街路樹の下に輝くような美しい オレンジ色を見つけてハッとした. ヒガンバナであった. 気をつけてみると,2~3mの距離をとって 植えられている街路樹の下に 点々とオレンジ色が続いている. 誰かがそのように植えたのだろう. ヒガンバナの色は,全く血の色などではなくて, 鮮やかなオレンジ色であった. それが茎の黄緑色に映えて, すがすがしい印象さえ与える. 花の姿も華奢かと思いきや, 生命力にあふれた華やかさがあり, 思わず足をとめて見とれてしまったくらいである. なんという健康的な明るさ. もっとジメジメした花という印象は, 間違いであったことを思い知った. 今年は酷暑でヒガンバナの開花も遅れたという. ご先祖様を迎える彼岸には間に合わなかった ことだろう. でも確かに,祖霊を迎える道しるべに この花はふさわしい気がする. それは決して陰湿なイメージではなく. 目がさめるようなオレンジ色である

将来に大きな希望を持っていない若者たち

ゆとり世代の学生に失望した,などという 企業の人事の方が書いた記事を見かけた. 最近そうした記事を目にする機会が多くなった ような気がする. ゆとり教育の原因は彼らにあるわけではないのに, 責められるのもかわいそうな気がする. しかし,最近の学生に触れてみて, いくつか特徴的に思うことがある. 今日はその中からひとつあげてみる. 1)「将来に大きな希望を持っていない」 大学生になって,将来プロ野球選手や, 芸能人になりたい,という学生の数は 多くないとは思うけれど, 彼らの夢を訊いても,あまりぱっとしない 答えが多くなっている. まずは,具体的な職業があげられない. もちろん企業名もあげられない. 彼らの典型的な答えは, 「将来が安定的な企業に入って, そこそこ働いて,そこそこの給料をもらって, あとは適当に楽しく暮らす」 という感じのもの. ハードに働くことは嫌で, 給料もそんなに多くもらわなくても良く, 仕事に見合った毎日生活に困らない程度に もらって過ごしていければよい. また,仕事はそこそこ楽しければ良く, その他,趣味で楽しいことを続けて いければ良いと思っている人が多いのだ. これは,これからの社会に 若い人たちが希望が持てていないからだと推測する. (まぁ,よく言われていることなのだけれど) 昔の労働者のように,馬車馬のように 働けばそれなりの幸せがつかめる,という 幻想は今は無い. そんな先の見えない社会のために なにを身を粉にして働く必要があるのか. そう思うのもわかるような気がする. しかし,国際学会や研究の交流の場で会う 海外の学生はそんな考えは持っていないようだ. 自分の能力を十二分に発揮することが もっとも幸せへの近道である,という感じで 勉強をしている. 彼らと話していても,物怖じせず, 自信を持っていることが感じられる. 海外の学生,日本の学生, どちらが正しいのか,という問題ではないのだけれど, どちらの心構えでいる方が, 幸せになれるか,能力を磨けるか,ということは はっきりとしているのではないか. それを心配してしまうのである. まぁ,仕事偏重主義も良し悪しがあって, 仕事がダメになったとき,自殺までいってし...

研究や勉強を強制する必要はないはず

大学,合氣道部の主将時代, (主将はくじ引きで選んだと覚えているが) 部員の出席管理なんてほとんどしていなかった. 合氣道なんてものは団体競技でもないし, そもそも競技でもないので, 誰が来ようが,来まいが, その活動に関係がなかったからである. しかし,稽古には部員は大勢参加した. 強制はしていなくとも,みな強くなりたくて 練習をしに道場にやってくるのだ. これは町道場と同じ感覚である. その稽古も適当にやるというのではなく, 1時間半の稽古時間が終わっても, さらにもう1時間半,自主練習にあてる 後輩が多くて,正直閉口していたくらいである. こちら(上級生)は早く飲みに行きたいのに, 夜の8時になってもまだ技の練習をしようとする. こちらもある程度つきあう訳なのだけれど, そのうち,もうやめてくれ,と頼んで 引き上げさせてもらうこともしばしばだった. とにかく,練習の虫が多かったのである. なぜこんなことを思い出したのかというと, 大学の研究や講義もこうあるべきなのではないか, と思ったからである. そもそも大学に入学した時点で, 本来,勉強をすることが目的のはずである. その目的にしたがって,各自強制されなくても, 自主的に勉強を進めるのが自然ではないのか. 講義の出席点なんてものもおかしい. 試験で理解さえしていればいいのだから. しかし,現在の学生は勉強することが 大学に入る目的ではないらしい. 大学を卒業することが目的であって, 単位を取ることが目の前の目標となる. したがって,勉強をすることが目的ではなく, 「ズル」をしてでも単位を最短距離で取得することが 大切となっている. 勉強をなんのためにするのか,と問われたら, 「大学を卒業するため」と答えるのだろう. しかし,勉強は本来自分の能力を向上させるために 行うものである. そして,その効果はすぐに現れるわけではない. 大学の講義をほったらかして, 就職活動をする学生を見て, その理由を大学の講義に魅力がないからだ,と 言う人を多く見かける. 確かにそうかもしれないけれど, 就職と大学の講義を天秤にかけたら, それは就職の方を選ぶだろう. まして,現在の状況では就職を失敗すれば, 将来がずいぶん危ういと言われているのだから. 大学における教育が本当に不要だと思っているのであれば, 高卒で優秀な人をどん...

アメリカ出張の機内で映画を観た

ECCE参加でアトランタに行く途中の 飛行機の中で,映画を観た. いつもならば,ほとんど機内上映される映画を 観るのだけれど,今回は体調もかなり悪く, 帰りも寝てしまったので,観た映画本数は かなり少ない. それもまたまたB767の狭い機体内で, 観光バスのテレビと同様の状態で観たので, 非常につらかった... (なんとかなりませんかデルタ航空さん...) でも,恒例によって感想を. "Prince of Persia" これがディズニー映画とは驚き. ファンタジーはファンタジーだけれども, ほとんどが戦いシーンで明け暮れる アクション映画である. 時間を止める魔法の砂と短剣を巡って, 心優しく,強き王子様が 綺麗な隣国の王女と繰り広げる冒険物語. アクションシーンは格闘技というよりも パルクールである. パルクールとは,街中の建物や壁などを 障害物として,ひらりひらりと飛び越えたりする かっこいいけれど非常に危険な技術である. あるいはフリーランニングとも呼ばれる. Youtubeとかで動画を探してもらえばわかるのだけれど, 都会の忍者という印象である. 私も練習してみようか,と言ったら, 大けがするからやめろとうちの奥さんに言われた. 実際,大けがする人が多いらしい. 話の内容は薄いので, このアクションを楽しむしかない. しかし,見た画面は通常のCRTである... 残念. 採点は星2つ(5つが満点)★★☆☆☆ "A-Team" 言わずと知れた特攻野郎Aチームの映画化. とはいえ,私はTVシリーズを見ていなかったので, それほど思い入れもない. 昔は,モヒカンの黒人を,Mr. Tが演じていたような 気がする. いかにもアメリカのTVドラマのノリであり, 気楽にみれる映画である. アクションはほとんどマンガで, 笑って楽しむことができる. とはいえ,もう一度みたいとは思わない. 採点は星2つ(5つが満点)★★☆☆☆ "Karate Kid" これは観たかった映画. しかし,アメリカ国内線で観たので英語. そして,時々出てくる中国語には, 英語の字幕がでるのだけれど, 画面が小さくて...