2020年12月24日木曜日

「鬼滅の刃 無限列車編」を観た

「鬼滅の刃 無限列車編」を観た。

コミックは読んでいないけれどテレビのアニメは全話観ていたので,続きが気になっていた。というより,テレビで次のシリーズが始まった時に話がつながらないと嫌だから,見に行かざるをえなかったということなのだけれど(それだけテレビのシリーズが魅力的だったということ)。

ピークをさすがに過ぎた時期だからか,映画館には10名程度しか人がいなかった。家族連れもいたけれど,一人で見に来ている人も多いようだった。いやいや,その方が私にとっても都合が良かったのだけれど。

映画についての感想はというと,まず絵がきれい。背景などは3Dアニメなのだろう,川の水面や森の描写などが実写のようだった。それでも不自然さは感じさせないところがさすがだと思った。

ストーリーも良かったし,煉獄杏寿郎の活躍も素晴らしかった。ただ私がつらく思ったのは,煉獄ほどの修行を積んだ練達の人でも,最後に母親に認められること,他人からの承認のために生きていたのか,ということである。それが悪いわけではないし,煉獄にとってもそれが全てだったわけではないのだろうけど…

私は涙を流すことはなかったけれど,素晴らしい作品だった。2020年私が観た映画ランキング第2位である(今年は2本しか映画を観ていないけど)。




2020年12月15日火曜日

冬は突然やってくる

 冬は毎年突然やってくる。

2日前まで全く雪などなかったのに,昨日からすっかり雪景色となった。

ずっと雪は降り続いている。この2年,長岡は記録的な少雪だったらしいけれど,今年はそれなりに降りそうである。私もとうとう本格的な冬を経験することとなる。長い冬になりそう。

居室からの眺望



2020年12月11日金曜日

耳が遠くなってきた

 最近年齢のせいか,耳が遠くなったような気がする。大きな声で話してもらうと内容が理解できるのだけれど,小さな声だと音を聴き取るのに精一杯なのか,内容の理解まで及ばない。そんなことが多くなった。

ましてこの新型コロナウィルス状況下である。みなマスクをつけて口元が見えないから,話している言葉が理解しにくくなっている。お店に行っても店員さんとの会話はアクリル板越しで,これまた聴き取りづらい。困ったものである。

学生との会話でも,「えっ?」と聞き直すことが多い。そのうち,志村けんの「ひとみばあさん」のコントのようになってしまうのではないかと心配している。

世の中の聞かなくてもいいことを聞かなくて済むように,人はトシをとるとだんだん耳が遠くなるのだと聞いたことがある。でも,私にはまだまだ聞きたいことが山程ある。

#私が「えっ?」と聞き直してもこういう事情ですので,ご容赦ください

2020年12月8日火曜日

ラジオドラマ「クリスマス・キャロル」: "Bah Humbug!" 「くだらん!」

 ディケンズの「クリスマス・キャロル」は私の好きな物語のひとつで,毎年この時期になるとなんらかの形で(映画や本で)目にする作品である。

私はクリスマスが大好きで,宗教に関わらず人々が純粋に良心を信じるという雰囲気が好きなのだけれど,この3人の過去・現在・未来のゴーストによる強欲なスクルージの改心の物語はそれをたいへん良く表しているように思う。

今年も動画などで観ていたのだけれど,昨晩驚いたのはなんと今週のNHK-FMの青春アドベンチャーが「クリスマス・キャロル」(全5回)だということ。確かにラジオドラマ版に触れたことはなかったなぁ。とても新鮮に感じた。

なによりスクルージ役が伊武雅刀さんで,語りが戸田恵子さんという豪華な布陣。調べてみると録音は2013年らしく,今回はその再放送。素晴らしいセレクトだと思う。

昨晩,第1話を聴き終わったあとには,スクルージの口癖「くだらん!」が頭から離れなかった。私もついつい言ってしまう。

"Bah Humbug!"

#物語の最初にスクルージに警告を与えに来るゴースト,元同僚マーレイはずいぶんいいヤツだと昨晩気づいた

2020年12月7日月曜日

ドカベンはもう打席に立たない

 新潟は多くの漫画家を排出しているのだけれど(赤塚不二夫,高橋留美子,魔夜峰央,小林まこと,等々..),先日また偉大なひとりが引退宣言をされた。

水島新司。

小学生の頃から,野球漫画といえば水島新司かちばあきおだった(あだち充はもう少し大きくなってから)。特に「ドカベン」はアニメ化もされて,その頃の甲子園人気とあいまって大ブームになっていた。南海の香川選手はドカベンと呼ばれていたし。

「キャプテン翼」が世界中のサッカー選手に夢を与えたように,「ドカベン」は日本中の高校球児に夢を与えていたのである(もちろん,「野球狂の詩」,「一球さん」,「あぶさん」だって野球ブームに貢献したことは間違いないが)。それなのに「キャプ翼」に比べ,「ドカベン」の評価が少し低いような気がする。野球殿堂入りしても構わないほどの貢献をしているのに(殿堂入り(候補)は自ら断ったそうだけれど)。

新潟古町 水島新司ストリートのドカベンの銅像。
岩鬼,殿馬,里中,水原,あぶさんなどの銅像も並んでいる



2020年12月3日木曜日

すべては幻想だったのか

 私の記憶が確かならば,松田優作がこの階段の中ごろで死んだはずである。すでに死んだはずの室田日出男の幻影を見つつ,どこからか何発も狙撃されて。場所は日比谷公会堂。

もちろん,映画の話である。

「野獣死すべし」

私がこの映画を観たのはたぶん高校生の時。そのラストシーンに本当にびっくりした。伊達(松田優作)は,コンサートでショパンのピアノコンチェルトを聞いているうちに居眠りしてしまう。目が覚めるとなぜか会場には誰もいない。彼自身もなにが起こったか理解できない。

ホールを見回し人差し指を挙げて,「あっ」と声をあげてもがらんとした会場に響くだけ。出口に向かい,もう一度,「あっ」と叫んでもかわらない。名残惜しそうに後ろを振り返りながら会場を出ていく。

そして公会堂から出てきて,この階段。本を抱えて中段まで下っていくと突然狙撃音がして彼が撃たれる。彼自身もそれを理解できていたのかどうか。続いてまた撃たれて倒れる。そしてなぜか陽炎の中に浮かび上がる自分を追っていた刑事(室田)の姿を認める。伊達は散らばった本をかき集めようとしてまた撃たれ,手すりにすがりついてストップモーションのままエンディング。

観ている方も,全く何がおこったか理解できない。一体どのように解釈したらいいのか。しかし,だからこそいまだに強く記憶に残っている。

結局,すべては彼の幻想だったのだろうか。


#今考えてみると,「野獣死すべし」は高校時代に最も影響をうけた映画なのかもしれない

2020年12月1日火曜日

世の中は否応なくクリスマスなのだ

 クリスマスは大好きなのに,すっかりクリスマスのことを忘れていた。

土曜日に打ち合わせがあって長岡の市役所に行くと,クリスマスのイルミネーションが飾り付けられていて,そしてとうとうクリスマスソングを聞いた。

日曜日には,車のラジオから流れてくる山下達郎の歌を聞いた。もうどうしようもなく,世の中はクリスマスだ。

でも年末はまだ来てほしくない。まだまだやらなければならないことが山ほどあるのだ。サンタクロースのプレゼントは「時間」がいい。


長岡市役所アオーレのクリスマスツリー


マンガ、アニメ、ゲームの擬人化に思う(3)~刀剣乱舞~

 以前、京都の名刹「大覚寺」を訪れたときに、玄関に男の子のポップが立っていて大変に驚いた。だって、「大覚寺」みたいに格式の高い寺社にアニメのポップが立っているなんて!ご朱印帳も以下のとおりである。 御朱印帳も膝丸エデション 「霊場」という言葉に不似合いな感じもするけれど... で...