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7月, 2012の投稿を表示しています

「動じない。」: 広岡,王両氏の境地はまさに剣豪.

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私が稽古している武道は,「 心身統一合氣道 」という. その会長  藤平信一先生 の最新刊 「 動じない。 」 . 広岡達郎 氏, 王貞治 氏との鼎談である. 動じない。 会の主たる内容は合氣道ではあるけれど,多くの運動選手が学びに来ているということである.何を学ぶかというと,いわゆる「心身統一」.大事なときに心を静めて,事に当たる.それが恒にできたらどんなに素晴らしいだろう.それを運動選手たちは学びに来るのである. 現在となっては,トップアスリートに限らず運動選手がなにかのヒントを得るために武道を学ぶというのは,そんなに珍しいことではなくなったけれど,昭和30年代には先代の藤平光一先生がすでに野球選手の指導などを始めていたというのだからその先見性には驚かされる. その野球選手の指導で有名なのが,王選手である.王選手が一本足打法を完成させるために学んだのが心身統一なのである.王選手に藤平光一先生を紹介した広岡氏もやはり心身統一合氣道を学んでいた.野球に活かせるヒントを武道に求めていたのである. どのような経緯で一本足打法を完成させたかは,本書を読んでいただくことにして,私が印象に残ったのは,技術を習得するために(完成させるために)広岡,王の両氏がたいへんな猛練習を行ったということ.いまだったら,身体が壊れてしまうという理由でそんな猛練習は許されないに違いない.今の選手はケガをしやすい,と両氏がいうのも納得できるけれど,昔の人は本当にすごかった.なにが現在の選手と異なるのか.これはたいへん興味深いテーマだ. 次に印象に残ったのは,試合を真剣勝負の場として捉えていたということ.もちろん,現在の選手にとっても試合は真剣勝負の場なのだろうけれど,お二人の「真剣」と は本当に「命がけ」という言葉にふさわしい気構えがあったように思われる.ちょうどオリンピック前だけれど,「試合を楽しんでくる」という選手たちの言葉に違和感を覚える,とのお二人の言葉に私も全く同感なのだけれど,お二人がいう「真剣勝負」の厳しさは,私にはずっと遠い世界のものに感じられてしまう.それほど,異なる次元で勝負されていたのだ. 最後にぜひ書いておきたいのは,広岡氏や王氏が語る,ある意味「達人」としての境地が,昔ながらの剣豪小説のような世界に非常に近いということなの...

電力と電力量

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以前にも, 「電力」と「電力量」の違い について書いたのだけれど,今回は少し図を描いたので再び簡単に解説.詳細は 以前の記事 を参考にしてください. 「電力」と「電力量」の違いは,「パワー(仕事率)」と「エネルギー」の違いに相当します. 水槽に貯められた水について考えてみたいと思います. 水槽に貯められる水量(m^3)は水槽の容積に依存します.一方,単位時間あたりに蛇口から出力される水量(m^3/s)は,蛇口の開き方に依存します.したがって,それぞれは別の量となります. これを電気に代えて考えてみたいと思います. 貯められた水量は,エネルギーに相当します.エネルギーですので,単位はJ(ジュール)です(ちなみに,1カロリーは4.184ジュールです).蛇口から放出される流量は,仕事率に相当します.仕事率ですので,単位はJ/s(ジュール毎秒)です. しかし, 電力の世界ではエネルギーを電力量と呼び,ジュールよりもkWh(キロワットアワー)で 表すことが一般的です.一方,仕事率については出力(ときには入力)あるいはパワーと呼び,単位も ジュール毎秒よりもW(ワット)やkW(キロワット)で表します . 1 kWhとは,1 kWの負荷(たとえば1kWのヘアドライヤー)を1時間連続して使用したときに消費されるエネルギーを表します. 1 kW × 1 hour = 1 kWh 1 Wを1秒使用したときのエネルギーが1Jですから,1kWhは,(1kW × 3600秒)なので3600 kJ = 3.6 MJ(メガジュール)となります. 貯めることができる水量は水槽の大きさに依存するように,電力貯蔵装置(たとえば蓄電池電力貯蔵装置)では,蓄積できるエネルギー(電力量)は蓄電池の容量に依存します.一方,取り出せる流量は蛇口の開き方に依存します.これは,蓄電池に取り付けられた交流/直流電力変換器(AC/DCコンバータ)の容量に相当することになります(実際には,蓄電池の性能にも大きく依存します). 大きな電力量を蓄積できていても,小さな電力しか出力できない電力貯蔵装置もあるし,あるいは短時間の電力量しか供給できないけれど,大きな電力を出力できるという電力貯蔵装置もあるわけで,それらは用途に応じて適切に設計されることになります....

ユニクロのトートバッグが意外にいい

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今回はめずらしくモノに関するエントリー. 国会で採決された公務員の給料削減の法案のために,倹約に倹約を重ねている私だけれど(ほんとに文房具ぐらいしか買っていないな...),先月購入したユニクロのトートバッグが思いのほか良かったというお話. これまで,図書館やちょっとした買い物に使っていたバッグが,もう10年近くの使用のためにボロボロになっていたので,代わりのものを探していたのである.これまでのバッグもユニクロで買ったキャンパス地のトートバッグだったのだけれど,トートというのが意外に使いやすかったので,やはり次もトートと考えていた. とはいっても,いまさらLL. Beanのトートというガラでもないし,TUMIやBriefingを買うというほどの予算もない.なにか良いモノはないかな,と探していたところ,先日ユニクロで手頃なモノを見つけたので早速購入したわけである.購入したのは,このトートバッグ. ユニクロ x DIME コラボレーション Vol. 10 トートバッグ (脇に付いているのは携帯入れで,前に使っていたものを取り付けているけど,そのうち外します) 定価 3990円のところを,1990円で購入.気に入っているところは, 中空糸を使用しているとのことでたいへん軽い 取っ手が長く,肩にもかけることができる(別途,肩かけ用のベルトもついている) 黒くて無難なデザイン(ちょっとごつくて,武骨) 内部が見えないように上部にチャックがついている 仕分けポケットが比較的多い 携帯電話用のポケットは内側がフリースになっている(ちょっと位置が悪いけど) 外側にペットボトルを入れるポケットがある 内部にはPCを入れるポケットがある 下部に鋲がついていて,床に直置きOK.直立も可能. なんといってもコストパフォーマンスが高い 実は,このシリーズ,前々から目をつけていたのだけれど,定価4000円に買うのを渋っていた.またVol.9シリーズのトートもあったのだけれど,どうも外側のポケットが気に入らなかったので今回もパス(外側にマガジンポケットがあるのが魅力ではあったのだけれど...).やっぱりVol.10のものを選択することになった. さて,少し使ってみた印象だけれど,全然悪くない.TUMIなどに比べると安っぽさ...

山伏と僕: 山で死んで山で再生する

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本というものは,出会ったときに手に入れておかなければ,と良くいわれるのだけれど,それはこのインターネット時代においてもある程度当てはまるようだ.先週,梅田であった会議の際に立ち寄ったドーチカの旭屋書店において,ふと目にとまった本があった. 「山伏と僕」(坂本大三郎,リトルモア) ぱらぱらとページをめくってみると,なんとなく面白そうな予感がした.しかし,会議前ということもあって,その場を通り過ぎてしまった.出版社も大手でないところが,売れずに残っているだろうという安心感につながっていたことも否めない.でも,しかし.そんなにあまくはなかったのである. 逃した魚は大きいというけれど,その特徴的な黄色な表紙があとから気になって仕方がない.またちらりと見かけた版画の挿絵も記憶に残って,それが私を急かすのである(もちろん,ネットで購入すれば良いのだけれど,思い立ったらすぐに手に取りたいと思うのが人の常である). そして日曜日.私は思いがけず独りの時間をもつことになって,梅田の街を歩いていた.そこでこの本のことを思い出し,まずは梅田駅の書店「紀ノ国屋」へ行く.店員さんに尋ねてみると,なんと在庫切れだという.そこで続いて駅2階の「Book 1st」へ.そこで調べてもらうがやはり在庫なし.近隣のBook 1stでも見つからないのだという.ちらりと書店の人が操る検索画面を見ると「朝日新聞書評」の文字が!そうなのだ.新聞に書評が載ったらしい.うぅ...これでは売り切れも仕方ない.そもそも出版社の大きさからして,仕入れ冊数が少ないことは容易に想像できるし(リトルモアさん,ごめんなさい).これはあきらめるしかないか.と思っていたのだけれど,ふとCHASKA ジュンク堂&丸善 のことを思い出す.雨もやんだ夕方の街を,最後の希望をもって茶屋町方面に歩いて行った. CHASKAに着いて,本の検索機械の前へ行き早速調べてみる.そこには「前日7冊在庫」の文字が.2階のコーナーに行ってみると確かに置いてあった.手にとってようやくホッとする.すぐにレジに直行し購入.ふぅ.逃した魚を捕まえた,という感じ.しかし,このように,こうした本をそれなりの冊数揃えてくれている大型書店は心強い.確か大阪大学の機関誌に,当時総長であった鷲田清一先生とジュンク堂の社長の対談が掲載されたことがあったの...