2020年11月25日水曜日

ダラスの路上にて

 もう3日も過ぎてから思い出したのだけれど,11月22日は,ジョン・F・ケネディが暗殺された日である。もちろん私が生まれる前の話なのだけれど(1963年),私の両親は初めての日米間衛星放送を見て,ケネディ暗殺を知ったことをよく覚えていると言っていた。

私にとってケネディは馴染みのある人であったわけではない。ケビン・コスナーの「JFK」も観ていない。ただ「MEN'S CLUB」という雑誌でケネディがファッションリーダとして紹介されていたので知っていたくらいである。当時はアメトラ全盛で,ブルックス・ブラザーズのスーツ,ポロカラーシャツ(ボタンダウンシャツ)などのプレッピースタイルに憧れていたから,ケネディは良いお手本だった(全然真似できなかったけど)。

学生時代,アメリカのCape Codで国際会議が開かれた際に,ハイアネスにあった彼の別荘と博物館を見学したことがある。彼の家族との写真を見て,彼にもこんな幸せそうな時があったのだと思った覚えだけがある。

写真はダラスで撮影したもの。その場所を示す☓印が生々しい。



向こうに見えるビルの6Fから狙撃された。現在は博物館になっている。

2020年11月21日土曜日

ワーグナーが似合わないワルキューレ

 私は,ロボットモノのアニメは嫌いではないのだけど(50歳も過ぎてこんなことを言うのもどうかと思うが),メジャーなのに「これは見ていない」という作品の一つが,「マクロス」シリーズである。

はじめのシリーズは,たぶん私が中学2年か3年の頃。新潟では日曜日の昼間に放映されていたのを覚えている。でも一度も見たことがない。周りの友人達が「デカルチャー」と叫んでいても全然理解できなかった。

写真は,バリキリー 1/1モデル。戦闘機がロボットに変形するのもいいのだけれど,変形途中の形態で戦うことができるのがかっこいい。

"Valkyrie" は英語。ドイツ語でいえば "Walkure",すなわちワルキューレである。戦場を翔ける乙女たちの名称である。しかし,ワーグナーの音楽は似合わない気がする。



2020年11月20日金曜日

住宅は住むための機械である

 ル・コルビュジエの建築に惹かれる理由は,この

住宅は住むための機械である」

という言葉に表されている気がする。

装飾を排した鉄筋コンクリートで構成された平面と空間。結局のところ,工学なのだ。

彼がデザインした家具からさえもミニマリズムが感じられる。そこに工学者として親近感をもつ。

しかし,すごい言葉だなとつくづく思う。建築家はときどきこうした名言を吐く

2020年11月18日水曜日

ル・コルビュジエの足跡

 日本にも,ル・コルビュジエの作品がある。

上野の国立西洋美術館。

日本で唯一のル・コルビュジエの手による建築物。世界遺産にも登録されている。しかし,ル・コルビュジエ自身はこの建物の完成を見なかったとか。

彼は20世紀の最も偉大な建築家のひとりだけれども,私が彼を知るようになったのは実は私が建築に興味を持つ以前で,それはクセナキスという現代音楽作曲家が彼のもとで建築家として働いていたという事実を知ったからである。音楽側のルートから彼に辿り着いた。山の頂きには彼がいたのだ。

そんな話をきくと,ル・コルビュジエの作品からは音楽が聞こえてくるような気がする(それもかなりキッチリとした曲のような気がする)。

#いつか国立西洋美術館の「建築ツアー」に参加したい。彼のデザインした家具もいいんだよなぁ。ソファとか。

(2020年1月撮影。美術館休館前)




2020年11月16日月曜日

HOKUSAI!

 今,この波の絵をみて「北斎」だと思う人がどれだけいるだろうか。おそらく多くの人が「全集中! 水の呼吸」などと言ってしまうのではないか(そんなわけないかw)。それほどまでに「鬼滅の刃」が流行っている。しかし,この波はやはり「葛飾北斎」の「神奈川沖浪裏」なのである。

北斎には面白いエピソードがたくさん伝えられている。彼は長寿で,90歳で臨終を迎えたときに,あと10年,あと5年生きることができたら本当に絵師になれる,と言ったらしい。どこまで精力的なのか。

来年には,北斎を主人公とした映画「HOKUSAI」も公開される。今,北斎に注目が集まっている。




2020年11月14日土曜日

氷川丸と嘉納治五郎

 氷川丸がどんな船だったのか知らなかったのだけれど,調べてみるとたいへん由緒のある船らしい。

チャップリンが来日した際もこの船で帰ったのだという。新しく見えるけれど,実はそんな昔から運航していたのだ。

そして,嘉納治五郎が亡くなったのもこの船上なのだ。カイロで開かれたIOC総会から帰国途中,肺炎で亡くなったのだという。1938年5月のこと。横浜到着の2日前だったらしい。

NHKの大河ドラマ「いだてん」で役所広司が演じていたのを思い出す。講道館柔道の創始者であり,政治家であった。

そんなことを思いながら,今度は船内を見学してみたい。

(2015年撮影)


2020年11月10日火曜日

道頓堀の異国情緒

 2017年撮影。

この頃は新型コロナウィルスの影響ももちろんなかったので,夜の道頓堀には人が溢れていた。道頓堀川の両脇のスペースには,日本語ではない異国の言葉が飛び交っていて,そこを歩いている私は少し心細さを感じたのを覚えている。

来年にはあの賑わいが戻っているだろうか。



(2017年11月撮影)


2020年11月7日土曜日

5 km 走った!

 今日,大学同窓会主催の「技大マラソン大会」に出場した。

距離は,2 km, 5 km, 10 kmの3種類のレースがあるのだけれど,私は5 kmのレースに出場した。

以前にどこかで書いたかもしれないが,私は全く走るのが苦手で(というよりスポーツが苦手で),中学時代においても50 m走るのに12秒近くかかっていたくらいである。まして長距離走なんて,学校でマラソン大会がある日は泣いてズル休みしたかったほどである。

それが今回は自ら申し込んで出場した。人生初めてのチャレンジである。走ることが本当に苦手だったのだけれど,8月から健康のために走り出し,50歳を過ぎてその一つの目標として今回の大会参加を設定したのである。

これは,7月にスマートウォッチを買ったことがきっかけになっている。このスマートウォッチの機能で,レースの距離と日程を入力すると,その日までのトレーニング計画を立案し実行するように促してくれるのである。

この17週間ほど,それに従って走ってきた。一応計画されたすべてのランは走った。スマートウォッチが診断する目標達成可能性(今回の場合,目標は5 km完走)もほぼ100%になっていた。あとは,ペースさえうまく配分すれば完走できると信じていたのである。

ただし,今までトレーニングで走った最長距離は3.22 km(2マイル)。5 kmを走ったことなんてこれまでの人生に一度もないから,それが心配だった。

そして今日。曇り空で肌寒いという最高のコンディション。オーバーペースだけが心配だったから,スマートウォッチでペース設定をして(最大と最低のペースを設定すると,その範囲を超えたときにアラームしてくれる),レースに臨んだ。

結局,ランはうまくいった。コースは前半上り坂が続くのだけれど,ペースを抑えて走り,復路の下り坂は飛ばして走ることができた。おかげで当初の目標のペース 6分48秒/kmに対し平均ペース 6分22秒/kmでレースを走ることができた。このペース自体は普通の人からみればジョギングペースなのだけど,私にとっては超高速ランなのである。

この歳になって苦手なことに取り組めたことは,正直うれしく自信になった。人生にはまだ苦手なことが山程ある。今度はそれらにもチャレンジしてみようかと思う。

一方,ランニングは,今度は目的をダイエットに変えて,雪が降るまでは続けるつもりである。

2020年11月4日水曜日

キース・ジャレットの新しいクラシック作品の録音を待っている

 キース・ジャレットが2度の脳卒中で今後の演奏活動が難しいとのニュースを見た。なんということだろう。彼は1990年代半ばの50代に慢性疲労症候群を患い,しばらく演奏活動から遠のいていた。3年ほどの休養をとってまた復活したとのことだったが,75歳の彼にとって今度の復活は難しそうなのだろうか。それは全く残念である。

キース・ジャレットといえば名ジャズピアニストであるけれど,私にとっては彼の弾くクラシックの音楽が馴染みが深い。私にとっては彼のジャズピアノは少し苦手で,名盤と言われる彼の「ケルン・コンサート」もCDを所有してはいるけれど,実はまだ最後まで聴き通したことがない。申し訳ないけれど。

しかし,彼のクラシックの鍵盤曲は私は大好きである。

たとえば,バッハのゴルトベルク変奏曲。グレン・グールドを始めとしてこの曲には名盤が多いのだけれど,演奏者の個性が前に出すぎて聴くのがちょっとつらい録音も少なくない。しかし,彼のゴルトベルクはなんというか,味付けがほとんどないように感じられる。自然にただ弾いているだけである。しかし,それがいい。押し付けがましさがないから,何度でも聴きたくなる。ピアノではなくチェンバロなのもいい。事実,私が10枚以上所有しているゴルトベルクの録音の中で,最も多くプレーヤーに乗ったのは,彼のディスクである。

彼は他にも平均律クラヴィーア曲集やフランス組曲などの録音を残している。そして彼のクラシック作品の録音はバッハだけではない。ショスタコーヴィチ,モーツァルト,ヘンデルなどの作品も演奏している。私もいつかそれらの録音を所有していたいと思っている。

彼のニュースを聞いて,また彼の録音が聴きたくなった。もう彼の新しい録音は発売されないのであろうか。ほんとうに寂しく思う。

2020年11月3日火曜日

夕焼けと観覧車

 夕焼けに映える観覧車。

EXPOCITYの屋上駐車場から撮影。

先に紹介した建設中の写真からわずか半年も経っていない。


(2016年8月撮影)


2020年11月2日月曜日

観覧車は中央のハブから建設する

 iPhoneのOSが変わってから,ホーム画面に過去の写真が表示されるようになった。それを見ると,やはりそのときのエピソード,感情が思い出される。それでこのブログでも写真を紹介することが多くなった。

今回紹介するのは,大阪万博公園の隣にある商業施設のEXPOCITY。現在では大きな観覧車がシンボルとなっているけれど,その観覧車の建設中の写真である。当たり前といえば当たり前だけど,観覧車は中央部のハブから作っていくのだった。2台の高いクレーンが青空に映える。

手前のレールはモノレール。このモノレールは世界で最も長い商業距離のモノレールということでギネスブックに載っているはずである。



(2016年3月撮影)

ネットの書き込みは年寄りばかり

SNSというのは大変面白い。たとえば、テレビでは番組に対する視聴者の反応がわからなかったものが、今ではコメントが書き込まれることによって反応をいくぶん知ることができる。あるいはXなどへの書き込みによって、リアルタイムで感想がタイムラインにあふれることになる。そうした双方向性、即時...