2023年11月26日日曜日

ナッシュビル,音楽の街

Country Music Hall of Fame and Museum。行かなかったけれど...

ダウンタウンの端にある鉄道駅


ダウンタウンの観光センターにあったオブジェ


空港のあちらこちらにこんなふうにGibsonが飾ってある。とても購入できる価格ではない。学会のケータリングのテーブルの上にもギターが飾ってあった。オブジェ扱いなのだろう。


2023年11月25日土曜日

寒いナッシュビル,活躍したのはユニクロのパーカーだった

 今年の春までColumbiaの黒いパーカを重宝していた。防水だけでなくオムニテックを用いた防寒のアウターとして日々の生活に大活躍していたのだけれど,この秋になって見当たらないことに気づいた。そういえば,クリーニングに出したのかどうかも定かでない。たぶん春あたり,どこかの飲み屋に忘れてきてしまったのだろう。ジャンパーを忘れるなんてこれまでにありえなかった失態なのだけれど,これも年齢のせいかとあきらめる(散々探してはみたのだ。まだどこかから出てこないか期待はあるけれど)。

以来,あちらこちらの洋服店やアウトドアショップで,ウィンドブレーカ的なパーカを探していたのだけれど,どうも良いものが見つからないでいた。メーカの派手なロゴなどがないのがいい。たとえばNorth faceだとあのロゴの刺繍が目立ちすぎる。着ている人が多すぎるし。軽井沢に行った際にはPatagoniaのショップも見てみたのだけれど,やはりロゴマークが目立つし,価格も高い。マムートもマークが赤すぎる。あちらこちらのショップは回ってはみたけれど,どうも安価で良いものが見つからない。それでも,そのうちどこかで見つかるだろうと特に焦らず考えていた。

しかし,10月末からのナッシュビルへの出張で,現地の気温を調べてみると晩秋の寒さ(最低気温2~3℃,最高気温15℃程度)ということがわかったので,薄手のユニクロのポケッタブルパーカだけでは急に不安になって,どうしようかと考えた。そこで出発の前日,結局購入したのがユニクロのブロックテックパーカだった。価格は7,000円程度。それでいて撥水・防風なのだという。ユニクロらしくロゴもないシンプルなデザイン。かっこいいとはあまり言えないとは思ったけれど,今回はとにかく見た目より実用性である。

着てみるとまずその軽さに驚く。アウターにおいても軽さは正義なのだと気づいた。防風も十分そうだし,防水性も高そう。そしてなにより価格が価格なので,気兼ねなく着ることができるのが良い。新幹線の中でも空港でも,そしてナッシュビルの街でも,Tシャツやジャケットの上に羽織って,期待に十分応えてくれた。こんな機能性が高いアウターが7,000円程度で購入できるなんて,私が学生時代,バブルの頃には考えられなかった。あのころ,なにもかもが高かった(そして丸井のカードをみな使っていた(私は使っていなかったけれど))。それに比べて現在はなんて値段に対してクオリティが高くなったのだろう。コスパ最高である。少し感動した。

ナッシュビルから帰国して,すっかり晩秋となった長岡でもこのパーカは大活躍である。邪魔になったらクルクルと巻いてバックパックに詰めれば済む。こんなに便利だとは思わなかった。何処かへ失踪したColumbiaのパーカはこれからも探し続けるけど,ユニクロのパーカはこれからも重用しそうである。

ナッシュビルの名所のJohn Seigenthaler Pedestrian Bridgeの入口でパーカを着て。

歩行者専用の橋として名所となっている。なぜか鉄塔と一緒に写真を撮る


2023年11月19日日曜日

音楽の街「ナッシュビル」に流れていたのはカントリー・ミュージックではなくロックだった

 ECCE2023@Nashvilleに参加するということで,10/29-11/4まで米国出張だった。ナッシュビルに到着した日,気温は25℃を超えていた。昼過ぎにホテルに着いたのだけれどチェックイン可能時刻まで時間があったので,同行の学生1名とともに活気にあふれる音楽の街を歩く。

すでに気温が11月くらいのレベルまで下がっていた長岡から来た私たちには,この夏のような天気は少し堪えた。冬服の私たちと違って街行く人はTシャツに短パン。汗をダラダラかいて歩く私には彼らの姿が本当に羨ましく見えた。街のスタジアムでは地元のアメフトチームの試合もあったようで,試合終わりの観客たちもそぞろ街に繰り出して来たようだ。

アメフトの試合が行われていた日産のスタジアム

ナッシュビルは音楽の街ということで,メインストリートに並んでいるどの飲食店にも通りからのぞくことがでいるステージが店内に設置されていて,そこでそれぞれバンドが演奏をしていた。窓は暑いためか「通り側」に開けっ放しで,いくつもの音楽がストリートに流れ出している。だいたいのステージは通りに背をむけてバンドが演奏するようになっているので,手前はドラムかベースのおじさんの背中である。

ナッシュビルというので演奏されている音楽はカントリー・ミュージックかと思ったのだけれど,あちらこちらから聞こえてくる曲はほとんどはロックで,店によってはニルバーナのようなグランジを演奏しているところもあったし,80年代のポップスというところもあった。おかげで知っている曲ばかりだったけれど,逆に新しいヒットソングはほとんど耳にしなかった。曲目は街行く人の年齢層にあわせているのかもしれない。

翌日からナッシュビルの気温は,下がりに下がり,期間中,朝の最低温度が氷点下になった日もあった。街の活気も温度とともにひいていってしまったようだった。月曜日以降のダウンタウンは単なる平日の夜の盛り上がりという感じでずいぶん寂しい街になっていた。音楽は相変わらず聞こえるけれど,気温が下がったのか窓も閉められていて,たぶん音量は10dbは下がっていたに違いない。

月曜日の夜のダウンタウン。少し盛り上がりに欠ける。

今回の出張はハロウィーンナイト(10/31の夜)を含むものだったので,アメリカで過ごす仮装パーティーの夜を楽しみにしていたのだけれど,ナッシュビルではどうも10/28の土曜日に済ませてしまったいたようで,当日は残念ながらなにもなかった。映画「ET」ばりの仮装行列を楽しみにしていたのだけれど...(ホラー映画「ハロウィーン」だったら嫌だけど)

ナッシュビルの夕景




2023年11月18日土曜日

すべて忘れてしまうから

 「すべて忘れてしまうから」というTVドラマを観ている。主演は阿部寛。作家の主人公の彼女(尾野真千子)がある日突然いなくなってしまう。そんなことから始まる物語である。彼女がいなくなって,彼女に対する気持ちだけでなく,自分のことがわかりはじめるのが面白い。阿部寛の情けない男の演技も魅力的だけれど,出演者もちょっと癖のある人ばかりで,ついつい観てしまう番組なのである。

物語には彼女の失踪話を中心にしていろいろなエピソードがちりばめられているのだけれど,それらがいちいち絶妙な話なのである。「絶妙」というのは,日常の範囲を超えるような話ではないけれど,それでいて心が1ミリだけ動くようなちょっとした出来事であって,大きな感動などでは全然ないところがミソである。

しばらくして,このドラマには原作があることを知ってさらに驚いた。なぜなら,話があってないようなドラマだから。どうも原作は「燃え殻」という作者の同名のエッセイ集らしくて,そのエッセイで紹介されているエピソードを脚色してドラマに取り入れているらしいことがわかると,そのエッセイが読みたくなって,とうとう購入してしまった。

「燃え殻」という人は,遅咲きの作家で,日ごろはどうもTV製作の下請けの仕事をしているらしく,小説は5年ほど前に処女作を出している。エッセイ集はSPAなどに連載しているものをまとめたもので,そのひとつが「すべて忘れてしまうから」ということになる。

エッセイ集にある各エピソードは3~4ページほどなのだけれど,やはりどれも絶妙なところを突いている。ちょっとだけ心に引っかき傷をつけるような話ばかりである。どう傷つけるかと言われるとそこが説明が難しくて,こればかりは読んでもらうしかないのだけれど,作者は自分と同じように(そしてみんなと同じように),心を傷付けながら生きてきた人なのだとは理解できる。

多くの人が日々いろいろな出来事に傷ついて生きているわけで,それらをいちいち記憶にとどめていたらとてもやっていけない。しかし,この作者はそんな生活の中で忘れ去られている小さな出来事を丁寧に拾い上げて作品の中にとどめている。だから読むと心が少しだけ動くのだろう。

TVドラマの方は,彼女探しの経糸の物語があってその結末が楽しみなのだけれど,一方で原作のエピソードがどのようにに紹介されていくのかも楽しみなのである。

そして今回は珍しく本を購入して読み終えることができそうである(実はまだ最後まで読んでいない)。

2023年11月12日日曜日

羽田ーオヘア(シカゴ)間往復で,8本の映画を観た

 私は海外旅行の長時間のフライトでは,ずっと映画を観るのが常である(サンノゼローリーノックスビルなどの出張時の映画鑑賞メモ)。それは,時差ボケを避けるためでもあり,私の映画鑑賞趣味のためでもあるのだけれど,最近は映画はオンデマンド方式で観ることが普通になっているので,非常に有り難い。

最近では,ベトナム ホーチミン,米国 ナッシュビルにそれぞれ出張に出かけたので,長時間のフライト中,結構映画を観た。ナッシュビルについては,羽田ーオヘア間で観たというのが正確。感想は忘れないようにとXでポストしたのだけれど,備忘のためにここにまとめておく(ポストのコピーです。あしからず)。

【ホーチミン出張時】

1.「ジョン・ウィック:コンセクエンス

飛行機内小画面で我慢できず「ジョン・ウィック:コンセクエンス」を見てしまう。作品はもはやファンタジーを超えてコメディになっている。いかに復讐を成し遂げるか,いかに生き残るか,どんな裏社会設定になっているかなどがテーマになっていて,当初のジョンの幸せ,孤独はテーマではなくなっている

2.「007カジノ・ロワイヤル

「007カジノ・ロワイヤル」を観る。D.クレイグがシリーズの人気を決定づけた傑作。若々しい彼の魅力が満載。E.グリーンの色気と悲劇性も素晴らしいけど,M.ミケルセンという魅力ある悪役が映画を成立させている。しかし,どの出演者も魅力的。私が007ファンになったきっかけの映画。星5つ!

3.「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」CGで80歳のハリソン・フォードを若くしているのは気にならなかったけれど,どうも内容が「同窓会」のノリである。これまでのシリーズのネタを今回はこのような味付けにしましたよ,という監督の考えがここかしこに出ている。それがちょっとtoo much。星3つ。

【ナッシュビル出張時】

1.「ジェイソン・ボーン

シリーズ4作目「ジェイソンボーン」の見どころは、年老いた肉体で戦うマットデーモン。ボーンの孤独などの要素は薄まっている。トミーリージョーンズがもっと悪役であって欲しかった。星3つ。

2.「The Batman

「The Batman」R.パティンソンに代わってから主人公の繊細さがずっと感じられるようになった。やはり正義と暴力の相剋のテーマも良い。そしてとにかくスタイリッシュ。星5つ。

3.「リボルバー・リリー

「リボルバーリリー」ちょっと緩慢なアクション映画。綾瀬はるかの美しさと長谷川博己のかっこよさが印象的。助けた男子の行動がステレオタイプな思慮不足で腹が立つ。清水尋也が思いがけず良かった。シシドカフカも相変わらず美しい。星3つ。

4.「コントラクター

「コントラクター」クリス・パインが好きなので観た。主人公は雇い主に裏切られ必死の生還を果たすのだけれど、あまりにも周囲が死に過ぎて楽しめなかった。ただ生々しさは感じられる。星2つ。

5.「ソー:ラブ&サンダー

「ソー:ラブ&サンダー」このシリーズの突き抜けた明るさが大好き。今回はヒロインが辛い目にあうけれどそれでさえ暗くなりすぎない、笑い満載の神様映画。第五弾もあること間違い無さそう。ソーにはずっと頑張って欲しい。私は大好きだけど一部の人向けなのかも。星3つ。

6.「SHERLOCK ピンクの研究

着陸まで2時間なかったので「SHERLOCK ピンクの研究」(第1話)を観た。今や大スターのB.カンバーバッチ,M.フリーマンがまだ若い。やっぱり面白いなぁ。私を大ファンにさせた初回。スマホを駆使して鮮やかな推理をする。そして変人。こんな魅力的なホームズ像を想像した作家がすごい。星5つ。

7.「シャーロック・ホームズ

ガイリッチーの「シャーロックホームズ」。スタイリッシュな映像で描かれるアクション映画。R.ダウニーJr.とJ.ロウが若々しい殺陣に挑戦している。ダウニーJr.は詠春拳を披露。お金をかけた冒険活劇。モリアティーとアイリーンのその後が気になる(2作目も観たけど)。単純に楽しめるので星4つ。

8.「キングスマン・ゴールデンサークル

「キングスマンゴールデンサークル」バカバカしいスパイ映画だけれど,お下劣な中にも社会批判を忘れないのがいい。残酷でちょっと観るのがつらいシーンもあるけれど,これこそ日常を忘れて楽しめるアクション映画。本人役で出ているエルトン・ジョンの扱われ方が本当にひどくて笑ってしまう。星4つ。

2023年11月11日土曜日

ナッシュビルから帰国した夜,私のスーツケースは壊れていた

 パワーエレクトロニクスに関する国際学会ECCE2023に参加し11/4の夜に帰国した。今回もハードな出張だった。

羽田空港の荷物受取場所にて預けていたスーツケースを受け取ってみると,キャスターのひとつが壊れていた。キャスターの接続部がスーツケースのカバーを突き抜けて割れていた。ケースを引っ張るとキャスターがひっかかって,残念ながらもうケースを引っ張って歩くことはできないようだった。翌日,この重たいスーツケースを引きずってジャパンモビリティショーに行く予定だったので,これはたいへん困る破損だった。

正直「またか」と思う。これまでの海外旅行の経験で何度かケースは壊れている。これで壊れるのは何度目だろう…全然慌てない。まぁバッゲージロストの回数の方がずっと多いし。ただ,そういえばロストはこの10年は経験していないから,航空業界のシステムは随分改善されたのだろう。

さて,一緒に帰国した学生を先に帰し,私は航空会社の人に交渉を始めた。このときすでに21:45過ぎ。これから長い夜が始まる。でも対応した航空会社の人が丁寧でとても助かった。それでも,どのような対応になるかが定まるまでに30分程度はかかって,結局1つ代わりにスーツケースを貸していただけることになった。

私のスーツケースの選択基準は,(1) とにかく軽いこと,(2) キャスターがなめらかで静音であること,(3) ハンドルのガタツキが少ないこと,である。壊れたのはフレームタイプだったのだけれど,貸し出されたスーツケースもフレームタイプ,私が使っていたイオン製のものとそうそう変わらないクオリティのものだった(スーツケースは長く使うより,そこそこな期間で買い替える方針に最近はなっている)。もちろん,鍵もついているので文句の一つもない。

ただひとつ嫌だったのは,空港の待合場所でケースの中身を移し替えろと言われたこと。一週間の海外旅行帰りのケースの中身なんてひどい状態に決まっている!それを対応の女性と待合の人たちの前で開くなんて!とはいえ,一応下着等も整理して入れていたのですぐに移し替えたのだけれど,ちょっと配慮が欲しかった...(因みに荷物整理には無印良品の仕分け袋を愛用していて,たいへん便利。整理していて助かった)

23:00頃,ようやく手続き終了。航空会社の人にお礼を言ってホテルに向かう。さすがに十数時間のフライト後のこの対応はきつかった。翌日,寝坊してホテルの人に起こされた。やれやれ。

スーツケースは1ヶ月程度で修理されて戻ってくるらしい。壊れ方がひどかったので,どんな形で戻ってくるのか不安ではある。修理という対応は航空会社の規定なのだろうけど,もっと別の対応もあるのではないかとは思った。

#壊れたのが見つかったのが国内で良かった。これが海外だとほんと,大変なのだ。


壊れた箇所。キャスター取り付け部分がケース内にめり込んでいる

夢も予定もなく

 世の中はゴールデンウイークGWである。今年は比較的天気も良いようで、これまでコロナ禍で自粛していたレジャーがもう一度賑わいを取り戻せばいいなぁ、と心より思う。やっぱり世間が暗いのは、私のような老人にはつらいものである。 ただGWになったとはいえ、私はなにをするともない。というか...