わかりやすく伝える努力
今日は,修士(博士前期課程)の研究発表・試問会があった. 朝9:30から始まって,終了するのは夕方4:30. 全部で23名の発表を聴いた. みなさんご苦労様でした. 研究に対する努力の大きさをうかがうことができました. しかし,今日の発表を聴いていて思ったのは, まだまだ人に伝えるという努力が足りないな, ということである. 本日発表を聴いていたのは,もちろん 全員教育スタッフで,電気の専門家ではあるけれど, 修士の研究ともなると,みなその分野の最先端であるため, すべてを理解できるというわけではない. しかし,そうした人たちにも, ある程度研究のストーリーと成果を理解してもらう, ということが重要なのである. 決して専門用語を連発し, 独りよがりの発表となってはいけない. 研究で苦労したことを伝えたいと思うのは良くわかるけれど, それでは,みなの理解を得られない. わかりやすく,ストーリーを組み立てて, できるだけ専門用語の多用に終始せず, 研究の意義と成果を説明しなければならない. 本日の発表者は,そこまでちゃんと考えていただろうか. 残念ながら,そのようには見えなかった. もっと努力・工夫をすべきである. 社会に出てからこそ,そうした技術は必要となる. クライアントに自分たちの専門分野を伝える. あるいは一般の人たちにわかりやすく伝える. 伝わらなければ結局コミュニケーションは失敗なのである. そのことをよくよく考えてみなければならない. 理工系の人気がない原因のひとつには, 私たちがこうした努力を怠ってきたことがあるだろう. もっともっと社会に対して説明責任を果たしていく必要がある. 技術が専門化し,ブラックボックス化しているいまだからこそ, よりわかりやすく説明することがさらに求められている. 発表者の皆さんは,本日を始まりとして, さらに精進されることを望みます.