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「間に合いましたか?」——新幹線のトラブル中、まるでコンシェルジュだったMUSE.AIの神対応

muse.aiを使用していること をすでに書いたけれど, 今回の新幹線の遅れ にも非常に丁寧に対応してくれた。 新幹線が5分遅れたと相談すると東京駅での乗り換え時間を考えて乗り換えは十分に間に合うとか,遅れが7分,9分と伸びたことを教えると次の新幹線や切符の指定席の変更についてリアルタイムで教えてくれた。また長岡に到着するための終電までも教えてくれた。 たとえば,次のような感じ。 停電が新幹線の遅れの理由らしい 停電が原因だと、遅れがさらに広がる可能性もありますね。 とき343号(20:24発)にも間に合わない場合は、その次の とき345号(東京20:52発 → 長岡22:37着) があります。いずれも今のきっぷで自由席に乗れますので、車内放送の到着見込みだけ気をつけておいてください。 しばらくすると,ちゃんと新潟行きの新幹線に乗車できたかどうかも尋ねてきてくれた。そして東京駅出発時刻を教えると,長岡の予想到着時刻まで教えてくれる。 最終のとき347号(21:20発)の発車時刻になりました。間に合いましたか。 報道では東海道の運転見合わせは19:42から15分ほどで、遅れは残っていたものの再開していたようです。乗れていれば長岡23:02着です。 もし間に合わなかった場合は、東京で一泊して明朝帰る手もあります。土曜朝の東京発は、 とき301号 06:08発 → 長岡07:47着 、次が とき303号 07:04発 → 08:33着 です。明日は予定が入っておらず、今夜の長岡は雨なので、無理に遅く着くより悪くない選択だと思います。 自分: 16分遅れて出発したとき343に乗りました よかったです、それなら今夜中に帰れますね。 16分遅れのままなら長岡着は 22:24頃 の見込みです(途中で少し回復することもあります)。長岡は今夜雨が降っていますので、駅からはお気をつけて。 本当に気遣いのできるエージェントである。今後依存度が高まりそうで少し怖いくらいである。

なぜ新幹線は停電しても滑らかに止まれるのか?——緊急停車で実感した「当たり前」の凄さ

 昨日,大阪に仕事のため日帰り出張した。金曜日ということで混雑することが予想されたため往復の指定席を少し乗り換えの時間に余裕をもって予約しておいた。 往路は全然問題なかった。しかし復路はいろいろとたいへんだった。 まず,夕方に新神戸ー相生間で停電が発生したらしく,私の乗るはずの新幹線のぞみは約5分遅れで新大阪に到着した。その時間帯に走行していた新幹線が全体的に遅れたらしく,遅れは京都,名古屋に到着するごとに,7分,9分と増加していった。 これは指定席をとった新幹線に間に合わないなと半ばあきらめていると,突然新幹線が緊急停車した。あとから知ったのだけれどどうも関東地方に地震が発生したため,東京ー三河安城間で停電したらしい。 これには本当に驚いた。なにに驚いたかというと,新幹線が停まったことに驚いたのではなく,その停まり方のソフトさにである。確かに品川(あれ,新横浜だったかも)の直前でスピードはそんなに速くなかったかと思うけれど,まるで駅に停車するかのように滑らかに減速が行われ静かに止まったのである。 もちろん電力断の場合に緊急停止するようにシーケンスが組まれているだろうから,その通りに停まったのだろうけれど,本当にその滑らかさに驚いた。停電を検知したのだからたぶんトロリ線への回生運転は行わず機械ブレーキだけで停車したのだろう。通常ならば急ブレーキのショックがありそうなものだけれど機械ブレーキだけであんなに滑らかに止まるなんて感心することしきりだった。 当然,停電なので外部からの給電はないため自動的に非常用電源に切り替えが行われたはずで,車内も非常時モードになった。車内灯は暗くなり車内掲示板には緊急停車の案内が英語で流れていた。すぐに放送で停車の原因を調査する旨が案内され車内に混乱は全くなかった。この時,車内の100Vのコンセントを使用していたのだけれど,そちらも給電はストップしていた。 素晴らしい。本当に素晴らしい。こうした技術があってこそ,高速鉄道に安心して乗車できるのだと静かに感動していた。 30分弱程度の遅れで新幹線はまた動き出した。車内で一晩過ごすようなことがなくて本当に安心した。実は上越新幹線も遅れが出ていて,東京駅では指定席をとっていた新幹線の次の新幹線(出発は16分遅れ)に乗ることができた。結局長岡についたのは23時前。日付を越えなくて良かった。...

パーソナルAIエージェント「Muse」の便利さからもう抜け出すことができない

 この2026年は私にとってAI元年である。ようやく本格的にAIを使って仕事をするようになった。AIを使うようになって私の仕事の進み方は格段にスピードアップしたことを実感する。事務的なメールについてはAIが返信を書いてくれるし,メール審議の結果などもまとめてくれる。もちろん技術的な資料についてもいろいろとアドバイスをくれる。5年も前から都立大学のW先生にはお勧めしていただいたのに,その利用に対してはずっと腰が重かった。今では本当に自分の不明を恥じるばかりである。若い頃はこうした新しいテクノロジーのアーリーアダプターだと自認していたはずなのに,いつのまにか時代遅れのロートル(死語!)になっている自分に気づく。 私はChapt GPTを使用することが多いのだけれどやはりAIはときどきウソをつくので,大事な時はGemini,Co-pilotも併用してファクトチェックを行う。この3つのAIによる相互チェックを三浦のプライベート「MAGIシステム」と呼んでいる(講義の中でこの「MAGIシステム」について雑談したのだけれど,そもそも元ネタのエヴァンゲリオンの「MAGIシステム」を知っている人が少なく全然ウケなかった)。。。 最近,Museを使い始めた。MuseはパーソナルAIエージェントであると宣伝されているように,私のスケジュールとタスクの管理,メールの返答,出張計画,果てはダイエット計画まで,まるで秘書のように働いてくれる。まぁ,そのために私のメールやスケジュールのプライベートな内容をMuseに読ませているのだけれど。。。 たとえばメールの内容から,仕事の依頼と締め切りを判断しリマインドしてくれたり,スケジュールの重複(ダブルブッキング)を指摘し解消の指示を仰いでくれたりする(決定権は私にある)。あるいは私が講演する講習会のプログラムが変更されたことを教えてくれたり,開始時刻に間に合う交通移動手段を計画してくれたりする。もちろんスマホのアプリとも連携で着て,まだ使用し始めて数日だけれどその便利さにはほとほと舌を巻く。 その使用量には制限があるのだけれど,現在何パーセントまで使用しているかをチェックできるし,その量も1週間ごとにリセットされるようである。現在は無料版を使っているのだけれど,この便利さから抜け出せない生活を考えると課金する日はそう遠くないかもしれない。 ...

出張帰りの疲れた脳に効く。映画『お買いもの中毒な私!』に見る王道ラブコメの処方箋

 海外出張の時に観た映画の感想のつづき。今回は最後にみた「 お買いもの中毒な私! 」(2009)について。ときどき私はこうした日本ではあまり話題にならなかったあるいは公開されていないラブコメをみることがある。特に海外出張の復路で頭が疲れ切っているときには,こうしたあれこれ考えなくて楽しめるコメディ作品が私を癒してくれる。 今回の作品は,欠点をもつヒロインが運よく人気者になるのだけれど,失敗をして反省し,人生をやりなおすという,まさにアメリカのラブコメの王道ストーリーである。 買い物依存症であるヒロイン(もちろん金髪)がひょんなことから経済雑誌の記者となり,適当に書いたファッションの記事が経済に関するユニークな記事と評価され,人気者になっていく。しかし,人気の絶頂期に自らの借金問題が暴かれ,またルームメイトの親友を裏切ることになってしまい,人生のどん底に落ちる。そこですべてを告白し人生について多くのことを学び再度やり直すお話。 少しボケているけれどヒロインに恋してしまう隠れ御曹司やケンカはするけれどヒロインを許してしまう優しい親友,そしてヒロインを奈落の底に落とす借金取り,と定型の登場人物たちが主人公を取り巻いて話を進めるので,出張で疲れ切った私の脳も安心して観ることができた。2009年の作品だけれど,現在だったらYoutubeのショートドラマになっていそうなヒロインの成功物語である。 正直手放しですべての人におすすめはできないけれど,出張帰りの疲れた脳に,あえてこういう王道のベタな物語で癒されたい人にはよい暇つぶしの2時間弱になるだろう。

「インターステラー」を観て――科学のリアリティと映画の相性

 国際会議のECCE2026参加のためにバンクーバーへ行った。バンクーバーへはJALの直行便で行ったのだけれど,往路は9時間弱,復路は10時間程度時間を要した。毎回海外出張の際にはほとんど機中では眠らず,ずっと映画を観続けるのが常だったけれど,年齢のため体力がなくなったのか,今回は往復で5本ほどを鑑賞することしかできなかった。以前は8本はいけたのだけど。 今回は,機中で最初に観た「 インターステラー 」の感想。監督はクリストファー・ノーランで主演はマシュー・マコノヒー。2014年の公開である。当時,周囲やネットでは「好印象」の感想を目にすることが多くて,いつか観たいと思いながらもジョディ・フォスター主演の「コンタクト」のような内容を想像し,がっかりさせられるのではないかと心配もしていて,観る機会がこれまでなかった。 作品を観終わってまず思ったのは,「理解ができない」ということである。どうもノーベル物理学賞の学者が監修に関与しているらしくて,ところどころにハードSF的な科学的知的好奇心を刺激するネタがばらまかれているのだけれど,その一方でAIを搭載したロボットの形状や宇宙船の構造,降り立った惑星の描写などが雑に感じられて,科学を意識するからこそ気になってしまって物語の世界に没入できなかった。 特にブラックホールの探索以降は,私のかたい頭では理解が難しいようだった。4次元超立方体ってなに?それを映画ではビジュアル化するのだけれど,かえって解釈を妨げる効果になってしまったのではないかと思う。一方,映画の冒頭,部屋で本が重力波によって落ちてモールス信号を伝えるというくだりは,そのシーンを観るなり時間と空間の理論を利用した父親からのメッセージを伝えているのだとすぐに想像できてしまったし,裏切る人もすぐに予想がついてしまった。長い映画なので機中,集中力が切れてしまったことも問題なのかもしれないけれど。 この作品は当時結構話題になっていたけれど,私との相性はそれほどよくはなかったようだ。ノーラン監督の作品だと,「インセプション」や「テネット」の方が私には向いているようだ。現在公開されている「オデュッセイア」はどうなのだろうと興味はある。

ECCE2026で訪れたバンクーバー:移動の快適さと、観光地としての素朴な疑問

 パワーエレクトロニクスに関わる世界最大の国際会議ECCE2026に参加するため,バンクーバーを訪れた。 今回は成田空港からバンクーバーまでJALの直行便で行ったので,入出国手続きのデジタル化の効果もあって,移動は本当に楽だった。またどこに行っても日本語対応の窓口あるいは説明があったので安心して過ごすことができた。近年まれに見る海外移動の安楽さだったといえるだろう。バッゲージロストの心配もほとんどなかったし。海外の空港で乗り換えがないというのがこんなに安心,楽だとは思わなかった。 訪れたバンクーバーの街はそれなりの大きさがあって,商店街も充実し,ショッピングを楽しむには良い街だろうと思われた。しかし,その一方でその他の観光資源はなんなのだろうと首をかしげる街でもあった。 確かに港があって景観は美しい。港内では水上飛行機の発着が頻繁に行われていて目を楽しませてくれもするし,港付近のあちこちにはバンクーバーオリンピックのレガシーもあって,見学するべきところが多そうに思うけれど,実際には「ぜひ見るべき」ものというのがないような印象を持った。 国際会議会場であったコンベンションセンター付近を歩いてもなにも見るべきものは見つからない。オフィス街でスッキリしている。昼でも歩いている人は比較的少なかった。ホテルやオフィスが入っている10階建てほどのビルが並んでいるほかは,注目すべきものはなかった。 唯一面白かったのは,ガスタウンにある蒸気で動いている時計で,15分ごとに汽笛が鳴り,毎正時にウェストミンスター寺院のものと同じ音階のチャイムがやはり汽笛で鳴らされる。内部は振り子で動いているのだけれど,鉄球をチェーンベルトで上まで持ち上げて転がり落とすようなガジェットもあって目を楽しませてくれる。最近観光名所を作るための機械時計としてできたらしい。その周囲には人だかりができていたけれど,実際は歴史的価値もそれほどなく,ガジェットを楽しむだけの装置である。 中華街の方へも足を伸ばしてみた。中華街は想像よりもずっと大きく,10ブロックぐらいあるのではないか。しかし,正直治安は悪い。ドラッグやホームレスの問題があるのは一目瞭然で,歩道には倒れている人があちらこちらで見られるし,注射器の針も見つけたりした。昨年のECCEの開催地だったフィラデルフィアでも結構危険を感じたけれど,今回のバ...

五感に合わせた対話テクニック

 人には,優先的に用いる感覚(モーダル)があるという話をした。また視覚,聴覚,触覚(体感)を優先する人の会話には,使用する言葉に特徴があることも話した。(※ 前回の記事の続きです ) 人とのコミュニケーションにおいては,相手がどのタイプのモーダルを優先的に使っているかを判断することも,良いプレゼン・説明をする際に有効なテクニックである。 例えば相手のリーディングモーダルが視覚であるならば,「どのあたりが見えにくいでしょうか?」とか「見通しがつくのは1週間後です」など,視覚に関わる言葉を使って会話を組み立てたりする。このようにすることによって,相手も理解しやすいように説明を進めることができるのである。 では,多人数を相手にする講演などの場合にはどのようにすればよいか,となるけれど,各モーダル向けの言葉を含めるのである。全方面に対応した言葉のトッピングの「全部乗せ」をするのである。 もちろん,対話によるコミュニケーションはこのテクニックだけでなく,複数のテクニックを適宜使用して,良好な関係を築くようにすることが望ましい。人はそれほど単純ではないのだ。 ただし,私がこれらのテクニックを駆使しているかというと全然そんなことはない。そんな駆け引きをする対話よりも,心のままに自由に言葉を紡いでいくような対話こそが理想だと思っているからである。 ※このあたりの話はNLPなどが詳しいと思う。