先日,新潟妖怪研究所の総会に参加してきた。数年前に「新潟妖怪研究所」なる団体があることを知り,会員になった。オカルトというよりも民俗学的な活動をしている団体で,年に2回ほど会誌が送られてくる。最近では,新潟の妖怪番付を決めるなどの活動をしている。
総会では高橋郁丸所長から「人身御供」に関するたいへん恐ろしい講演があり,今も背筋が凍る思いをしている。所長からは新潟で「本当にあった」と思われる3件の人身御供について紹介があったのだけれど,それぞれが「遺骨が見つかった」とか「遺体があがった」などの証拠があり,本当に犠牲(?)になった方がいたのだと推測されるものだった。
一つ目は,新潟「大円寺」のお骨。明治に入定された僧侶のものだという。即身仏になるために土中に入られたそうだが,当時としてはそれは自殺行為であり,7年後に発掘してほしいとの遺言(?)も,お墓を暴くことが犯罪行為となっていることから,昭和の時代までそのままであったという。残念ながら環境のためか即身仏の形を保つことはできず,お骨が見つかったそうである。昭和の時代に掘り起こされたというきっかけがテレビ番組「水曜スペシャル」だったらしい。昭和になって,掘り起こすことが認められたのはどういった経緯だったのだろう?
入定された僧侶は,明治の時代にどのような思いで即身仏を目指したのだろう?現在では「上人」と呼ばれるようになったけれど,そんな名声だけのために即身仏を目指したわけではあるまい。即身仏となることによって救世できると信じていたのだろうか。大円寺は真言宗だというから,修行の究極として即身仏となり空海上人を目指したのかもしれない。即身仏を目指す考えに至った僧侶の思考の経緯こそが恐ろしく感じられる。。。