2012年2月23日木曜日

ARBOS<樹>: アルヴォ・ペルト

少し音楽を聴く余裕も出てきたのか,通勤の車の中でCDをかけてみた.今日は現代音楽.

アルヴォ・ペルトの"ARBOS<樹>"
ギドン・クレーメル,ヒリヤード・アンサンブル
(ただし,「アルボス」は別のオケが演奏している)

現代音楽といっても無調の難しいものではない.このペルトの作品は静謐なものが多く,むしろグレゴリオ聖歌を思わせるようなシンプルな作品となっている.こうした音楽が気持ちよく感じるということは,やはり自分が疲れているのだろうかとも思う.(以前は,同じ現代音楽でも無調で特殊なものを多く聴いていたものだけれど)

この曲を購入したのが20年近くも前だったことに気づき唖然とする.そうだ,このCDを買ったのは学部4年の頃だったと思う.

表題曲の「アルボス 」を始めて聴いたのは,たぶんテレビドラマを見ていたときだ.タイトルは忘れてしまったけれど,南果歩さんと田中裕子さんが出演されている人間関係が難しそうなドラマだったと思う.私の記憶が確かならば,そこでこの曲がかかっていたのではないかと思うのである.

その頃,クラシック,まして現代音楽なんて聴くこともなかったけれど,なにかしら不思議に印象に残りCDを探しにいったのである.アルボスという曲はどちらかといえばミニマリズムに近く,彼が「ティンティナブリ」と呼ぶ様式で単純なリズムで音列が繰り返されるだけのものである.曲も二分半に少し足りないくらいでたいへんに短い.でも,なにかしら世界がぐるぐる回るような,混乱しつつも広がっていくような,そんな錯覚を覚える曲なのである.

ペルトのその他の静謐な作品に比べ,この曲はなにか特別である.でもそれだけに一度聴いたらずっと後に引く音楽なのだ.あなたがなにかのきっかけが必要と思うならば,この曲がその役割を果たしてくれるかもしれないとも思う.



#もちろん,ペルトの他の曲も素敵です(例えば「タブラ・ラサ」とか)

※ググって,ドラマ名を調べたところ「スティル・ライフ 霧子とマリエの犯罪的同棲生活」らしいです


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