2015年5月8日金曜日

ご先祖様の血は薄まっているわけで

昨日と同じご先祖様の話をする.

2000年ほど前,つまり紀元の頃,日本は弥生時代だと思うのだけれど,その頃にも今の私につながるご先祖様がいたはずである.どこかで何かを食べて生き抜いていたに違いない.それから現代まで二千年.何代くらい世代が変わったのだろうか.

昔は人生五十年と言っていたので,おおまかにその半分の25歳で子供を設けたとする(古代になればなるほど,もっと若くに子供を作り,もっと早々に死んでいたと思うけれど...).そうすると,約25年で親の世代が交代すると考えられる.

さて,2000年間に何代世代が代わったかというと,1世代あたり25年だから2000/25 = 80代ということになる.すなわち,紀元の頃から約80世代のご先祖様がリレーバトンをつなげて私にまで至ったということになる.

ご先祖様の血は子供に受け継がれるたびに1/2になるとすると,紀元の頃のご先祖様の血は2の80乗分の1,すなわち約1.2 ✕ 10^24分の1という天文学的な数字に薄められていることになる.世代が受け継がれているといっても,少々心許ない印象は否めない.

とはいっても現代に生きている人は誰でも皆,それくらい薄い血しか受け継いでいないのだから仕方がない.こう考えてくると,ご先祖様は近くて遠い存在なのだなぁ...と思う.

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