ある雑誌のバックナンバーが読みたくて,長岡市中央図書館に行った.長岡に越してきて初めて市立図書館に行ったことになる.
残念ながらその雑誌は配架されていなかったのだけど,どのような本が並んでいるのか気になって少しだけ本棚の前を歩いてみた.
まず小説系の冊数が少ないような気がした.岩波文庫などのコーナーはあるのだけど,私が好きな現代の海外小説のコーナーが本当に狭いスペースに限られていた.私の好きなレイモンド・カーヴァーの全集もなかった.ちょっとショック.また日本小説の並びも,どうも私にはしっくりとこない.ちょっと気分が沈んできた.自分が読もうとする本が少ないということにこんなにも失望するなんて自分でもびっくりする.どうせ自分には本を読む時間なんてほとんど無いのに.
こうやって考えてみると,図書館も街の書店と変わらないのかと思う.結局のところ,書店の店主の趣味で売る本を決めているのと同じく,図書館も図書館のスタッフが配架する本を決めているのだから,その店主あるいはスタッフとの相性というものがあるのだ.もちろん長岡の図書館の本のセレクションの趣味にあう人もいるだろう.ただ私との好みの領域がオーバーラップしていないということなのだ.
とはいえ,検索システムで見る限り,池澤夏樹の世界文学全集も,チャトウィンのソングライン(実はもってるけど),レドモンド・オハンロンのコンゴ・ジャーニーなどの紀行小説,そしてなんといっても私が登らなければ行けない山脈として考えているガルシア・マルケスの全集などはあるらしく,これだけで数年はつぶせるほどの蔵書はあるようで楽しみは楽しみなのだけれど.
なんどもいうけど,読む時間なんてほとんどない.それでも蔵書があるということで安心する.これは,私の本棚の積読された本と同じ心理的効果なのだろう.いつか読めるという安心感,それを与えてくれるだけで図書館の存在はありがたい.
#新耳袋,ゴーストハントなどの怪談ものも私の好物.図書館においてあるのはほんとにうれしい
2019年8月10日土曜日
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