長岡出身の偉人といえば山本五十六が有名だけれども,その他にも小泉首相の頃に米百俵のエピソードで全国的に名前が知れ渡った小林虎三郎,妖怪学で有名な東洋大学創設者井上円了などがいる。そして今年映画化された司馬遼太郎の小説「峠」の主人公 河井継之助がいる。
河井継之助がどのような人かは小説か他の資料をあたってもらうことにして,今回は長岡にある彼のいくつかの関連施設,史跡のうちから「河井継之助記念館」を紹介する。
記念館は河井継之助の生家跡に建っており,2階建てでこじんまりとしている。そして入口に入ると目の前にガドリング砲の模型が置いてある。ガドリング砲は「るろうに剣心」にも出てきた手動回転式機関銃で,1分間に200~300発撃つことができたという。長岡藩では2門購入して(このとき日本には3門しかなかった),北越戊辰戦争の折には河井継之助自らが撃ったとのこと。これが日本で初めてのガドリング砲の使用だった。彼は暴落した米を買って函館で売るなどして利益をあげ,軍資金を稼いで銃を大量に購入しており,商才があったこともうかがわれる。そして彼が死ぬときには,使用人に「これからは商人になれ」と言ったというから,侍の時代の終わりも見えていたのだろう。
記念館入口 |
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