ちょっと前の話になるけれど,大河ドラマ「麒麟がくる」で向井理演ずる第13代将軍,足利義輝が暗殺された。障子で囲まれ,障子の向こうから槍で突かれて,地面に倒れたところをとどめを刺されるという壮絶なシーンだった。
足利義輝は剣豪将軍と呼ばれるほど強かったと言われている。彼は塚原卜伝の弟子で,秘伝の「一之太刀」も伝えられていたという。そのため,敵としては多勢に無勢で囲むように襲わなければ,彼を討ち取ることができなかったのだろう。
伝説では,討ち取られるときには名刀を取り替え取り替え,戦ったという(さすが将軍!名刀で戦うなんて)。それはあくまでも伝説なのかもしれないが,武家の頭領として本当に強かった将軍がいたなんてロマンがある。暴れん坊将軍とは違う。つらい人生で悲惨な最期ではあったかもしれないけれど,確かに武術に優れた将軍がいたのである。そのことを大河ドラマをみて思い出した。
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