大江千里の昔の動画などを観て彼を再評価している今日この頃なのだけど,彼を見て誰かに似ているような気がして,でもそれが誰だかしばらくわからなかった。
そしてようやく最近ひらめいた。そう,彼は80年代の「星野 源」なのだと気づいたのである。なぜそう思うのか,その理由ははっきりしないけれど,親近感を持つルックス,時代を越えていくであろうロック・ポップスの音楽センス,そしてダンスを含めた立ち居振る舞い。大江千里を見ると彼を思い出してしまう。
私のようなオジサンがそんなことを言うのだから,たぶんこれまで多くの人がそう言っているのだろうし,それを聞いて星野源はたぶん迷惑だと思っているのだろうとは思うのだけれど。
80年代,私は大江千里が苦手だった。しかし今,私は星野源が大好きである(「MIU404」も大好きだったし)。ふたりはなにかが微妙に違うのである。年をとって私の感性が変わったからなのかもしれないけれど,今見ても大江千里には苦手を感じるところが少なからずあるから,やはり二人は違うのだ。
ちょっとだけその違いについて思いつくのは,大江千里はバブルの時代だからか明るい若さがあり,遠慮がないような気がするけれど,星野源には暗さというか思慮深さを感じ,謙虚さがあるように感じるところが違う気がする。絶対的な肯定感ではない,今の時代の暗さ,閉塞感を感じさせることが星野源というアーティストの魅力なのだと思う。
星野源ももう40歳前だという。私が彼を初めて認識したのは「ゲゲゲの女房」だったから10年ほど前か。それより随分前から活躍しているようだけれど,もう40歳ということに驚く。どのような50歳になるのか,あまり想像できないけれど,彼にはこのまま突っ走っていって欲しいなと思う。
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