ポートランドの橋 Hawthorne Bridge リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ - 10月 28, 2020 アメリカの橋は日本のものに比べ「武骨」な印象がある。このポートランドの橋も質実剛健を体で表している。アメリカで最も古い垂直リフト橋であるとのこと。川はWillamette River。星条旗が誇らしい。(2018年撮影) リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
原発1基分をまかなう太陽光発電システムは - 3月 30, 2011 Q.原発1基分の発電電力量をまかなうためには, 太陽光発電はどれくらい必要か. 少し試算してみたいと思います. <試算> ※原子力発電所の設備利用率を考慮して計算し直しました(3/31) JULYさん,どうも有難うございました. 原子力発電所一基分相当の100万kWを 太陽光発電でまかなうとします. 一般家屋の屋根に設置するパネルで 供給すると仮定します. 1件あたり4kWの太陽光発電を設置するとすると, 必要な屋根の面積は,およそ28m^2程度. (太陽光パネルのメーカS社の仕様より計算. 出力163Wのパネルの面積は1.15 m^2. 100万kWでは,およそ700万m^2(=700ha)必要. 東京ドーム150個分. 後述の通り,466.9万kWでは,700個分に相当) コストはだいたい1kWあたり50万円とすると, 一軒あたり200万円かかることに なります. さて,100万kW分ですから,トータルでは, 100万kW * 50 万円 = 5000億円 のコストとなり,それらは, 100万kW / 4 kW = 25万軒 の家庭が分担して負担することになります (繰り返すと,1軒あたり200万円). しかし,これは設備容量(発電できる最大能力)が 100万kWになったに過ぎません. 原子力発電所は,24時間100万kWを定常的に 出力することができますが,太陽光発電では そうはいきません. 夜は運転できませんし,朝夕は出力が落ちます. 雨が降っても発電できません. また季節によっても変動します(5月くらいが一番 発電量が多くなる). また,100%の発電電力が得られることなんて, 1年間に数えるだけです. ---- (以下,稼働率を考慮して計算を変更しています.3/31) 実際には,原発の稼働率は60~75%程度です. 最近は地震や故障によって稼働率が落ちていますが, 何もなければ70%はいくと思われます. (欧米はそれ以上の稼働率) そこで,総発電量で比較することにします. 年間設備利用率(定格容量にくらべ,年間で どのくらいの発電量が得られたかの指標 設備利用率 = (1年間の総発電電力量[kWh])/((定格出力[k... Read more »
「遮断機」と「遮断器」 - 3月 08, 2012 私が担当している「電気機器」という講義においては,「磁気回路」,「 直流機 」,「 同期機 」,「 変圧器 」,「 誘導機 」を取り扱う.「磁気回路」は機器ではないので,残りの4つの電気機械について学生のみなさんは勉強することになる.さてここで,「直流機」,「同期機」,「誘導機」の名称には機械の 「機」 を使っているのに,「変圧器」だけはウツワの 「器」 を使っていることにお気づきの方もいるかと思う.今回はその違いについて少し説明する. 簡単に言ってしまうと, 動く機械については「機」を使い,動かないものには「器」を使う のである. 「直流機」,「同期機」,「誘導機」 は,発電機または電動機(モータ)として用いられる.すなわち動力を電力に変換する,あるいはその逆を行うわけなのだけれど,だから機械的可動部がその機器には存在する.もちろんこれらは「 回転機 」なので,回転軸がその可動部になる.一方,「変圧器」はどうだろう.一般的には動くところがない.こうした電気機械は「静止器」と呼ばれ,この場合は「器」の文字を用いることになっている.また,半導体を用いた電力変換器(整流器,インバータなど)は,見た目にやはり可動部が無い.したがって,「 静止器 」で「電力変換器」は「器」の文字を使う. ここでややこしいのが,「 周波数変換器 」である(例えば,60 Hzの電力を50 Hzに変換するように,周波数を所望の値に変換する装置のこと.エアコンのコンプレッサーや電気自動車のモータは可変速で使用されることが多く(回転数を変えるということ),したがってインバータと呼ばれる周波数変換器が使用されていることが一般的である.もちろん,電車なども同様に速度に応じて回転数すなわち周波数を変化させている).半導体を用いた周波数変換器は動かないので「器」である.しかし,世の中には回転機を用いて周波数を変換するものもあるのだ.有名なものは,新幹線の電力を供給するために綱島(神奈川県横浜市)に設置された60 MVAの「 回転型周波数変換機 」がそれである(神奈川県南足柄市にもある).これは回転機なので「機」でなのである. #因みに新幹線は全線60Hzで運用されており,そのために東側エリアでは50Hzから60Hzに周波数を変換する必要があるのです.綱島に近年設置された周波数変換器は半... Read more »
Categorize me! - 1月 31, 2008 Googleをはじめとして, 検索ツールなしでは仕事ができない, というところまで現代の私たちは来てしまった. 特に研究分野においては, 過去の研究のサーベイ,現在の市場調査, 世界の装置のリストアップなど, もう検索ツールの便利さ無しでは, 考えられない状況である. こうした状況は,15年くらい前までは, およそ想像できないものであり, 検索という概念は,仕事のやり方を ずいぶんと変えてしまった. 検索という概念自体が新しいのだけれども, 私はAND検索,OR検索といった機能が また新しい価値を生み出しているのではないかと思う. 検索の欄に,"A B"と書くと,A AND Bという積集合が 検索結果の中に現れる. たったこの1作業で,積集合が抽出できるのである. これが素晴らしい価値を占めていると思う. と書いてみると堅苦しいけど, 例えば自分を検索してみる. 名前を「三浦友史」と入力すれば, 何人かの「三浦友史」さんが自分を含めてヒットする. 自分を識別するために「三浦友史」という 情報だけでは不十分であるということがわかる. 例えば,「大阪大学 パワーエレクトロニクス 准教授」で 検索する, どうだろう,私にたどり着けるだろうか. つまりは,このようにすることによって 私という存在が,いくつかの集合のAND, すなわち積集合として識別できるということになる. そこで今度は自分はどんなキーワードを用いれば 識別できることになるのだろうと,興味が湧いてくる. 「パワーエレクトロニクス 合気道 大学」ではどうだろう. あるいは「合気道 クラシック 村上春樹」では? ちょっとありふれていそうなので, 「合気道 クラシック 村上春樹 ポール・オースター」 いや,まだだめかも. ガルシア・マルケスぐらいまであげれば,私にたどり着くかもしれない. (このブログではない,たぶん別の個人的なブログに) とにかく,こうした作業は自分がどのようにして 他人と識別できるかということ, すなわち自分が何者か,ということを探る作業に他ならない. これが面白く感じるのである. 自分は,どのような複数の集合の積集合であらわされるのか. たとえば3つのキーワードで自分が日本の中から特定される. それって,すごいことだと思わないだろうか. Read more »
電力需給バランスが崩れるとなぜ周波数が変化するのか - 5月 26, 2011 本ブログのコメントに, (電力)供給過多になるとなぜ、発電機の回転数が上がるのか というご質問をいただいたので, それについての回答を少し. (すみません,コメントいただいていたのに 気づくのが遅れました) 発電機の回転数は,個々の発電ユニットで見れば, 発電機に入力される機械的入力と, 発電機から系統側に出力される電気的出力の バランスによって決まります. ここでいう「発電ユニット」とは, 電気機械である「発電機」と動力を発生する「原動機」とが 組み合わされたものを指すものとします. たとえば,火力発電ユニットであれば, タービンが原動機,同期発電機が発電機となり, 水力発電ユニットであれば,水車が原動機となります. 個々の発電機の回転数は,このタービンや水車から 発電機に伝えられる軸入力の大きさ(機械的入力)と 系統側に送られる電力(電気的出力)のバランスによって決まります. すなわち, (機械的入力)=(電気的出力) の関係があるときは,回転数は変わりません. もしも,電力供給過多の状況が生じたとします. 一基あたりに課せられる出力電力は, 相対的に小さくなります. その結果, (機械的入力) > (電気的出力) ということになり,回転数は増加します. すなわち系統全体では周波数が上昇します. この状況はちょうど,自転車に乗っているときに 似ています. 平地を走っているときは,一定ペースで ペダルをこぎ続けているときが, 入出力のバランスがとれている状態です. 次に,下り坂にさしかかったとします. ペダルを漕ぐペースは速まりますよね. これと同じです. 発電機の回転数が増加するわけです. 一方逆に,上り坂にきた状態が (機械的入力) < (電気的出力) の関係に相当します. 当然ペダルを漕ぐペースは遅くなります. つまり,発電機の回転数は減少するわけです. しかし,このように自転車で下り坂や上り坂に さしかかった際には,私たちは当然 ペダルを漕ぐ力を増減して,ペースを調整します. それと同じことを,原動機を制御して行おうとするわけです. つまり,回転数が上がってきたら,原動機出力 (機械的入力)を下げ,逆に下がっ... Read more »
「サチる」に「ネグる」 - 11月 22, 2007 業界用語というものがある. それがいつの間にか広がって, 一般認識のもと使用されるようになった言葉も多い. たとえば,「トリ」という言葉. これは落語で最後に現れる芸人を言っていたものが, いつのまにか最後を締めくくる人全般に 用いられるようになった. あるいは,「ドタキャン」. これも今では日常的に使用されている. 一方,理工学系の学会で良く用いられる 業界用語もある. 例えば「サチる」 これは,飽和する,増加率が減少する, ということを意味する. saturateを日本語っぽくいうところから きている(と思う). 結構,よく耳にする. また,「ネグる」 これは式の展開などにおいて, ある項を省略するときなどに使う. neglectする,を略したのだと思われる. こちらもときどき耳にする. なぜか,「オミットる」などとは言わない. こうした言葉遣いは, その業界から離れた人にとっては 奇異に感じる. 私も初めて学会に参加したときのことを思い出す. 大学4年生の冬,確か雪深い長岡技術科学大学で開催された プラズマ・核融合学会だったと思う. 風邪を引き引き,それでも,なんとか自分の発表を終え, 他の講演を聴く余裕も出てきたときに, いきなりこうした特殊用語のオンパレードに 面食らったのだ. 「ここでプラズマはリジッドに移動するものとし, フラックスもフリーズされているとの仮定のもとですと, この項はネグることができ...」 もうちんぷんかんぷん. 指導教官であるS先生に, 「日本語を使って欲しいです」などと 苦情を言っていたことを今でも覚えている. 一般的にこうした用語を用いるのは, あまり品性よろしくない. 使うのを避けるべきである. 研究者たるもの, できるだけ正確な表現を心がけるべきだ. (ときどき「50%」を「ゴジュッパー」などと 発音しているひとがいるが, これはちょっといただけない) しかし,「サチる」という言葉を 「増加率がここで減少する」などと 正確に表現しようとすると, 実は違和感を感じてしまうのも事実なのである. 「サチる」というのは良く言ったもので, それほど物理現象にぴったりなのである. 私が学会でこの言葉を使用することはないだろうが, 他人が使用してるのを聞いても 別に違和感を感じない. いつか一般に浸透したら 使用してもいいかもしれないとも... Read more »
三船敏郎の殺陣のすごさ,香取神道流の技 - 3月 08, 2015 時代劇といえば,最近個人的に見直しているのは,三船敏郎の殺陣である.といっても,彼が出演している映画は,「七人の侍」,「用心棒」,「椿三十郎」くらいしか観ていないのだけれど. 「七人の侍」における三船敏郎は百姓上がりの役だから,戦闘のシーンの迫力はすごいのだけれど,彼自身が華麗な技を見せるということはほとんどない.だから私の印象に残っているのは,「用心棒」と「椿三十郎」における彼の殺陣なのである. この二作での彼の殺陣の特徴は,技の荒々しさである.洗練された技術というのではない,まさに抜身の刀がギラギラとしているような,彼の配役そのものの剣さばきなのである(大俳優 三船敏郎のことだから,技にあわせて刀を扱ったにちがいないが).悪党たちを,ザック,ザックと斬っていく.観ていてスカッとするのである. 役に沿った荒々しい剣ということで,あまり武術的に論じるのもどうかという話なのだけれど,この2本の映画の武術指導にあたったのは,天真正伝香取神道流 杉野嘉男氏だったはずである.雑誌「秘伝 古流武術」(現 「秘伝」)で昔読んだ気がする.だからなのだろう,「用心棒」においては,三船敏郎は香取神道流に伝えられている「逆手抜き」の居合術を披露している.冒頭,有名な「棺桶の数」を棺屋に指示したあと,悪漢を斬り殺すシーンである.ここで彼は通常と逆の向きに手を柄にかけ,一気に刀を肩の方に抜きあげて,そこで持ち替えてそのまま相手に斬り下ろしている(説明が難しいので,詳細は映画を見るか,香取神道流の動画で確認してください).あっという間に,それも少しも不自然なところもなく,この技を繰り出しているから,三船敏郎もずいぶん練習したのだろうと推測している.こっそり私も練習してみたりした.かっこいい技なのである. 一方,彼が使った特殊な技といえば,もちろん「椿三十郎」のラスト,仲代達矢との決闘シーンで用いた逆手抜きを話題にしないわけにはいかない.数十秒間向き合う三船敏郎と仲代達矢.不意に仲代が刀を抜いて上段から振り下ろそうとした刹那,三船はいち早く刀を抜いて仲代の右胴を斬っているのである.仲代の胸あたりからどっと吹き出す血が印象的だ.仲代もあんなに血が吹き出すとは思っていなかったのではないだろうか.明らかに彼の目は驚いている. さて,技術的に見るとこの技も逆手抜きなのだけれど,こち... Read more »
眠狂四郎「円月殺法」とは - 6月 06, 2017 眠狂四郎の剣術といえば,剣を正眼から下段に下ろしそこから円を描くように剣を回す「円月殺法」である .相手はスキだらけのその構えに我慢できなくなり(あるいは光に惑わされて)斬りかかると,後の先をとられて狂四郎に斬られてしまうという技である. もちろん架空の技なのだ. そもそもそんなスキだらけの構えなんて怖くてできない.ただ伯耆流の技に似たようなものがあるとの話である.では,原作者の柴田錬三郎は伯耆流をモデルとして円月殺法を編み出したのだろうか. いやそれも違うと思う.こんなエピソードを聞いたことがある(あいまいだけど). 市川雷蔵(だったかな.とにかく狂四郎を演じようとする俳優)が,円月殺法を映像化するにあたり,柴田錬三郎に尋ねたそうである. 「剣で円を描く時,回す方向は刃から回すのでしょうか.峰の方から回すのでしょうか」 柴錬は,「そんなこと考えていなかったよ」と答えたらしい.結局,なにかの形をを見てモデルにしたということではなかったということだろう.小説では細かなことを書かなくてもヒーローは敵を斬ることができるものである. ちなみに市川雷蔵も田村正和も円月殺法は,下段に下ろした剣を一度その場で刃を返し,その後,時計と反対方向に峰の方からゆっくりと回していくことになっている. Read more »
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