この数年,音楽を聴くことからすっかり遠ざかっている。もちろんコロナウィルスの影響でコンサートに足を運べないこともあるけど,まずはその時間を持てないことが原因である。
私の住んでいる新潟県長岡市は残念ながら,関西に住んでいた時よりも近隣で「聴きたい!」と思うコンサートが開かれることが少ない。まぁ,フジロックの会場の苗場や,東京が近くなったといえば,そうなのだけれど。
でもそうした聴きたいコンサートが開かれるとなると,それを目標にスケジュールを立てコンサートに行く時間を作る。しかし,そのきっかけがないのだ。新潟にオーケストラがあればいいのに…
では,動画を観ればよいではないか,ということになるけれど,クラシック音楽だとリスニング環境が感動の大きさに大きく影響していて,スマホやタブレット,PCで聴いたとしてもBGM程度でしかない。やはりオーケストラはステレオセットで聴きたいものである(現在,部屋にはない)。今は車の中が最も良いリスニング空間となっている。なんと嘆かわしい環境なのだろう。
それでも,BGM程度でもいいから,音楽を聴くとやはりホッとする。そんな時間を積極的に持つようにしたいと思う。
先日,あるオーケストラ曲の冒頭が脳内再生され続けていて頭から離れないので,ついに,初めて,Googleの鼻歌検索を試してみた。全然認識されない。それでも何度もトライしてようやく検索してくれて,サジェストされた曲はなんと「玉置浩二 田園」だった。私の鼻歌はよほど音が外れていたらしい。
しかし,「田園」というキーワードから,私が探していた曲はベートーベンの第8番交響曲の冒頭だったことに気づいた(「田園」=> 「ベートーベン第6番交響曲」=>「第8番」という流れ(笑))。辿った経路には少し笑ってしまったけれど,とにもかくにも目的の曲にたどり着いた。
「第8番交響曲」の冒頭を聴いてみる。これが華やかでいいんだなぁ。つられて第2,3,4楽章まで聴いてしまった。音楽を楽しむって,構えなくていいのだとあらためて思う。こんな風に生活に音楽があふれていたら,毎日はどれだけ素敵だろう。
BGM程度でもいい。もっと生活に音楽があれば,笑顔になる機会も増えそうだ。今後は,なにかあるたびに,いやなにもなくとも音楽を聴こう。
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