菅田将暉主演のテレビドラマ「ミステリと言う勿れ」は全話をみることになった。芸達者な役者さんばかりで彼らの演技を見るだけでも価値があるドラマだった。
原作は最初の数巻ほどを読んだことがあり,内容について,いやその物語の進め方について興味があったのだけれど,ドラマは詳細はともかくその雰囲気,趣旨をちゃんとつかんでいたように思う。すなわち,単なる推理ドラマというだけではなく,主人公が社会の常識について種々の見解を述べる語りがメインであるという側面もちゃんと描かれていた。菅田将暉のセリフ回しも良くって,私は十分に楽しめた。
それが最終回。いかにも「続編に続く」という終わり方で,視聴者は宙ぶらりんのまま取り残される。あー,これはちょっと,と私も思った。
こんな最終回をみて思い出したのは「仮面ライダーディケイド」。ディケイドの最終回,それは「映画に続く」という終わり方だった。息子と最終回をみていて,「これはひどい!」と声をあげた覚えがある。もしかして,「ミステリと言う勿れ」も続編は映画?と疑ってしまう。それはひどいよ,フジテレビと思う。
そして次に思い出したのが「Sharlock season 1」の最終回。これはすごい最終回だった。宿敵モリアティーがワトソンに爆弾を巻き付けて,シャーロックが爆弾に拳銃のねらいを定めたところでシーズン終了。まさにクリフハンガーな終わり方。このあと視聴者は続きをみるために(シーズン2が始まるまでに)1年半程度待つことになった。この最終回を見終わったときも「これはひどい!」と思ったけれど,続編が映画にならなかったのは許せた。Season2も面白かったし。
思えば,「ミステリと言う勿れ」と「Sharlock」はどこか共通点がある。主人公が観察力に優れ,推理力に長けているのもそうだし,社会常識に対して意見をとうとうと述べるのもそう。そしてちょっと社会不適合者的なところも。なにかが足りない主人公は魅力的なのだろう。
ということで「ミステリと言う勿れ」もクリフハンガーで終わってしまった。続きを見ることができるのはいつのことだろう。主人公の菅田将暉をはじめ,伊藤沙莉,永山瑛太など人気者のスケジュールを抑えるのはたいへんだと思うのだけれど,早い時期がうれしいな。「半沢直樹」ほど間をあけないでくれるといいな。そう思って,次作を待つことにしよう。
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