*今回はかなりマニアックな話です.
直流電動機には,他励式と自励式があり,自励式にも直巻電動機 (series motor),分巻電動機 (shunt motor),複巻電動機 (compound motor)などがあり,そしてまた複巻電動機にも和動複巻電動機と差動複巻電動機がある.それぞれ特徴があり,長所を活かした用途に適用されているわけだけれど,今回はそうした応用についてではなく,その名称についてである.
さて,「分巻」はなんと読むか?ということが主題である.
私は昔「ブンケン」と習った(ような気がする).確かにどこかの教科書かハンドブックに「ブンケン デンドウキ」とインデックスに載っていたのを覚えている.しかし,電気機器の講義を担当することになり,文科省の「学術用語集 電気工学編」(電気学会)で確かめてみると,「ブンマキ」となっている.確かにそうなのだけれど,なんとなく違和感がある.それはいわゆる重箱読みだからなのだろうけれど,どこかヌけているような感じがするのだ.
では,「直巻」,「複巻」は?
これも「チョッケン」,「フッケン」と習っていたはずなのだけれど,学術用語集では「チョクマキ」,「フクマキ」となっている.これも重箱読みだ.どうもしっくりこない.
一応講義では,どちらとも読めるけれど,学術用語集にしたがって「ブンマキ」,「チョクマキ」,「フクマキ」と読むことにしています,と断っている.でもついつい「ブンケン」なんて読んでしまうのだけれど...
ということで,今日は備忘のためにこの記事を書いておきます.
#「バスバー」なのか,「ブスバー」なのか,という問題も面白いのでいつか記事にしたいと思います
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