2019年7月1日月曜日

ANZEN漫才みやぞんの言葉に,深く自分を反省する

NHKのEテレに「芸人先生」という番組がある.芸人の方が一般の企業に出向いて,彼らなりの講義をその企業の方々に行う,というものである.先日たまたまやっているのを見たのだけれど,その回はANZEN漫才の二人が講師だった(「芸人先生2」の「愛され社員になる超プラス思考講座 」の回).私は,みやぞんの「凄さ」には常々感心させられるところが多くて,彼がどんなお話をするのか,注目して番組を見ていた.

彼らが,「愛され社員になるため」に挙げたのは2つ.

1.口に出していると本当になる
2.叱られたら一歩前へ

「1.口に出していると本当になる」はどんなにつらい状況でもポジティブな言葉を使うということ.これは私が学んでいる合氣道では基本中の基本として教わることなのだけど(たぶん,1回目の稽古から習う),実は最近ネガティブなつぶやきが多いことをある先生に気付かさせていただいて,反省することしきりであったのだ.耳が痛い教えだった.

しかし,もっと心に深く染み込んだのは,「2.叱られたら一歩前へ」という言葉.叱られたら,むしろ前に出てすすんで叱られるというものである.「うまく叱られる」というのも重要なスキルである.私もそれはそう思う.しかし,今回ひらめいたのは,この教えは私が合氣道で教わってきた次の教えと同じではないかということである.

切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ踏み込みゆけばあとは極楽

(この言葉にはいろんなバージョンがあるようだけど)

一足踏み込むことによって,相手を制することもできるという武道の技術的な格言でもあるけれど,困難な状況でも思い切って進むことによって全く違う結果が得られる(こともある)という生活の教えでもある.「叱られる」という困難な状況においても相手に寄り添うことによって,良い状況を作り出すこともできるということなのだと思う.

難問を前にしてぐずぐずしているよりも,思い切って進んでみる.そのことによって事態が開けることもある.私は生活のなかでその一歩を踏み込んでいないのではないかと,深く反省したのである.そして,いろいろと考えた細かいことはここでは省略する.

みやぞんはやはり凄い.
そして生活の中に活かしてこそ,武道の教えなのだと再認識.自分の未熟さを思い知った.このタイミングでこの番組を観たことに感謝.

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