「呪いは呪われたと思いこんだら負けだ!」ということについて書いたけれど,結局のところ,人間は言葉をもったときから,言葉に縛られることになってしまったのだ。
人間が言葉を使って抽象的な思考をするようになり,その思考や感情が人間の身体と精神に影響を与えるという事実がある限り,言葉による「呪い」(のろい)は存在してしまう。それは「言霊」(ことたま)でもある。
残念ながら人の無意識は善悪を判断せずにどのような言葉も受け入れてしまう。だから他人の言葉によって自分の考えや感情が左右されてしまうし,催眠術や暗示も成立してしまうのだ。そして自分が用いる言葉についてももっと気をつけるべきなのだ。積極的な言葉を使うべき,という教訓はもっと真剣に受け止めるべきである。
「呪い」も「のろい」と読めば闇の技術であるけれど,「まじない」と読めばもっと生活に活用できるものになる。
この世界は暗示と催眠にあふれていて,それらは言葉によって制御されている。
(言葉だけじゃないけど。言葉以外による暗示についての考察はまた別の機会に)
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