2012年1月23日月曜日

就活に効果的な自己紹介の方法とは

就活に限らず,初めての人たちに対し,自己紹介をしなければならない機会がある.私は,人前で話すのは緊張して苦手なのだけれど,まぁ,こうした職業にもついているわけだし,やっぱりそうした機会は少なくない.この前も学生と自己紹介のコツという話になったので,ここに少しまとめておく.

まず自己紹介の目的はなにか,と考えてみる.
自己紹介というと,「~大学の○○です.私の得意科目は~で,学生時代は~サークルに入っていて副将を務めていました.将来の夢は~で,国際的・グローバルに活躍する技術者になることです」みたいなありきたりなものがいまだに多いのだろうか.いや,就活関係の本などを沢山読んでいるからもう少しマシな内容になっているに違いない.

さて,ではなぜ上記のような自己紹介がダメなのだろうか.
それは,話す内容が情報の羅列であって相手の印象に残りにくいからである.そう,自己紹介とは「相手に自分を覚えてもらう」ことが目的なのである.これを忘れてはいけない.だから独りよがりでいろいろな細かいことを話しても,あまり効果的ではないのである.相手の記憶に残ってこそ,はじめてその目的が達せられるのだと心に銘じよう.

では,どのようにすれば覚えてもらいやすいのだろうか.
よく言われるとおり,自己紹介にエピソードを含めることが効果的だと思われる.人は情報の羅列よりもストーリー化されている物事の方が覚えやすいのだ.そう,記憶術にも,覚えるべきものを物語に組み込んでいく方法があるだろう.また,将棋の棋士が定跡だと棋譜を覚えることができる,あるいは音楽も前後のつながりから追っていくとメロディーを思い出すことができる,そんなことなどにも関係あるのかもしれない.要は,相手に覚えてもらいやすいエピソードを考えることである.

次に大切なのは,「相手にどのようなイメージで覚えてもらいたいか」である.
エピソードを自己紹介に含めるのは良いけれど,相手に悪いイメージで覚えてもらうのは逆効果である.すなわち,自分がアピールするべき長所が最も良く表われているエピソードを見つけるべきなのである.たとえば,自分が我慢強いということをアピールしたいのならば,人に比べて我慢した結果,大きな成功をつかんだ,みたいな話をすればよい.リーダーシップについてアピールしたいのであれば,自分が苦労してイベントを成功させた,というような話が向いている.

ここで忘れてはいけないのは,苦労の末に成功があったというストーリー展開である.
まずエピソードが単なる自慢話にならないようにしなければならない.だから,苦労をしたこと,そこから多くを学んだこと,という話の展開が必要である.次に,そうしたストーリー展開は映画「ロッキー」を見れば分かるとおり,シンプルでなおかつストレートのものの方が人の心に残りやすい.そもそも難しい話が相手の記憶に残るだろうか.エピソードは単純でなおかつ苦悩の末の歓喜というものがよいと考えられる.

最後に,大切なのは話し方,特に声の質,大きさ,そしてリズムである.
実は人は話の内容なんてあまり印象に残らない(ここまで書いてきたのに,こんな話ですみません).言語情報ではなく,視覚情報,聴覚情報がほとんどを占めるのである.声の質,大きさ,リズムはやっぱり音楽と同じなのである.人の耳に心地よくなければ相手の心が無意識に拒否してしまうのだ.自分が選んだエピソードにぴったりの話し方を練習してみよう.そして大切なのは,いかにも練習してきたという話しぶりではなく,いつもその場で話が初めて語られるように話すことである.(話し方については,いろいろと話すことがまだまだあるので,また別の機会に)

さて,自己紹介の場面.
相手は,目の前で初めてそのエピソードを語るように,しかし,自然な話法で語られる,あなたのアピールポイントのストーリー,「苦悩から歓喜」の成功譚を聞かされるとき,あなたの印象はあなたの望んだとおりのイメージで相手の心に焼き付けることができるだろう.

ということで成功を祈ります.
(そして,うまくいかなくても私は責任をとりません.あしからず)

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