今回も風邪をひくにあたって,保健管理センターで阪大病院の先生に診察を受けたのだけれど,喉の痛み止めのトローチと念のための熱冷ましをもらっただけで,通常の風邪薬はもらえなかった.先生の話によれば,「これはウィルス性の感冒,いわゆる風邪で,寝て治すしかない病気ですね」ということで,余程症状がひどくなければ,薬は処方しないということらしい.
実は昨年も保健管理センターの先生の診察の際に,同様のことを言われていて(先生はちがうんだけど),印象深く覚えている.それらの要点をまとめると次の通り.
- 風邪は薬を飲んで治すものではない
- 早く風邪を治したいならば,薬を飲まずに身体を休めた方がいい
- 薬はあくまでも症状の緩和が目的であって,風邪を治すものではない.薬を飲んで症状を抑制したほうが治りが遅いというデータも学会や論文で報告されている
- そもそも風邪で医者にかかるのは日本人くらいで,アメリカでは医療費が高いから風邪では病院に行かないし,イギリスではかかりつけ医のシステムがあるけれど感冒は除外されている.
- 結局身体を休めること,生姜湯などを飲んで身体を暖めること,そして早く寝ることが大切
- 風邪の予防には紅茶がいいという報告がある
ということだそうで,そのときも,薬はくれたけれど飲まなくていいならば飲まない方がいい,と言われた.風邪についてはいろいろと同様な情報を本やネットで目にしているけれど,医者に面と向かって言われると,やはりそうなのだと納得してしまう(もちろん,症状がひどい場合には飲んだほうがいいとも言われたけれど).
野口整体という民間療法があるけれど,そこでは風邪は病気として捉えられてはいなくて,治すものではなく,経過するものという風に考えられている.つまり,風邪は自分の身体の歪みや疲労を自分で治すために経過すべき,自己調整作用なのだということらしい(健康法のひとつ?).
まぁ,そういうこともあるのかな,という感じなのだけれど,もしそうだとしたら今年に入って私の身体は大きく歪み,疲労が蓄積しまくっているということになる.風邪をひかなくて済むように日頃の生活を改めろ,と身体が言っているのだろう.
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