今年に入って職場が変わったこともあり,また年度末の出張の時期とも重なったため,移動につぐ移動でとにかく休みがとれない.今年に入って休んだのは数日あるかないか,なのだけど,忙しさよりも合氣道の稽古ができないことがまずつらい.身体を動かせないことがこれほどストレスになるとは自分でも驚くほど.たぶん歳をとった分,体力,集中力を維持するためには身体を動かさなければいけなくなったということなのだろう.
身体を動かせないことだけでなく,音楽をゆっくり聴く暇がない,映画を鑑賞する時間がない,そうしたこともずいぶんストレスに感じる.特に映画.映画館に行くどころではなく,DVDを借りてきて観ることもずいぶんしていない.映画が恋しく感じる.
映画というのは,感動するストーリーだけでなく,アクションであっても,ホラーであってもなにかしらの影響が心に残されると思う.わずか1cmかもしれないけれど心が動かされるのだ.映画には没入感があり,結局のところトランス状態に導かれるのだから当然といえば当然なのだけれど.
今気になっているのは「John Wick Chapter 3」.スピード,マトリックスシリーズに続くキアヌ・リーブスの代表シリーズである.一度引退した伝説の殺し屋であるJohnがしがらみから逃れられず,また裏の世界に囚われてしまう.現在は殺し屋の組合(?)の全殺し屋から裏切り者として追われる立場になっていて,Chapter3ではどうやってJohnがこの危機を乗り越えるのかが見どころとなっている(はずである).こんなに面白いのになぜかいまいち日本では話題にならないのが不思議である.世界的には大ヒットしているのに.アメリカでは5月に公開.日本ではいつになるのだろう.1作目のようにアメリカ公開から1年たってようやく日本公開なんてことは無いようにしてほしい.
もう一つ気になっている作品は「YESTERDAY」.これはスターを夢見る若い男性である主人公が事故にあって異世界に飛ばされるのだけれど,そこはなぜか「The Beatles」だけが存在していない世界だった.彼はビートルズの作品をその世界で発表しながら大スターになっていくというコメディ.事故から復帰したのち,主人公が「Yesterday」を恋人や仲間の前でギターでうたうのだけど,いきなり仲間たちが涙を浮かべて曲に感動するのである.そのリアクションに笑ってしまう.ビートルズの作品に世界が熱狂していく様が面白い.昨年は,クイーンが流行ったけれど,今年はビートルズかもしれない,なんて思わせる作品である.
映画に飢えている.春になったらなんとか時間を作って観に行きたい.DVDも観たいリストを作っておかなければ.映画を観て心を動かす.そんな経験に飢えているのだ.
2019年3月24日日曜日
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