2024年11月30日土曜日

全領域異常解決室が面白い

 私は小学生から中学生にかけて,各国の神話が大好きで図書館で本を借りてはよく読んでいた。もちろん,我が国の神話も大好きで,「日本神話」に関わる本や,もちろん「古事記」なども読んだ。内容は今となってはすっかり忘れてしまったけれど。

そうした私が今期一番面白いと思っているテレビ番組が

全領域異常解決室」(フジテレビ,水曜日22時~)

である。

主演は,私が大好きな藤原竜也,そして最近すっかり実力派として認められつつある広瀬アリス。そのほか,安定の小日向文世,迫田孝也,ユースケ・サンタマリア,成海璃子などが出演。福本莉子もいい感じ。こうしたしっかりとした俳優たちが演じているのがなんと日本の神々なのである。

「全領域異常解決室」というのは,超常現象がからむ事件を取り扱う内閣直属?の捜査機関であるらしい。1~4話くらいまででは,「オカルトっぽい事件の謎を推理で明らかにする」というよくある話だと思っていた。その割にその推理は全然ゆるいもので,まったく合理的に解決できていないものだった。例えば空から人の遺体の一部が降ってきたのだけれど,それはファフロツキーズ現象である,なんてひどい推理で解決したことになっている。それも藤原竜也が真剣にその推理を披露するものなのだから,なんてドラマだと半分呆れながら見ていた。

それでも「ヒルコ」と呼ばれる犯人の首魁と思しき人との対決が面白そうだったので(誰がヒルコがわからなかったし),そして藤原竜也が好きなので見続けていたのだけれど,途中からとんでもない展開になって,もう目が離せなくなってしまった。なぜなら,全領域異常解決室のメンバーは全員神だったのである。

メンバーは確かに神様を連想させる名前だったけれど,全員が本当に神様だとは。。。藤原竜也が「私も神です」とセリフを言ったときには,イヤイヤそれは別の作品。。。と思ったし。そしてどんどん大国主命や月読命など,知っている名前の神が出てくる。神は何回も転生し,人間としてこの世界に生きているという設定が面白い。

後半になって展開が早くなってきていて,毎回毎回楽しみなのだけれど,あと2回で終了なのかな。。。日本神話が好きな私にとっては,終わるのが本当につらい作品である。

#ちなみに合氣道は,天叢雲九鬼サムハラ竜王大神の働きによる武道ということになっている

#神様を「一柱」,「二柱」と呼ぶことをこのドラマで初めて知った人も多いのではないかなと思う

#もうひとついうと,このドラマでも「月読命」は女性となっている。最近は女神であるという認識の方が一般的なのだろうか?確かに男性か女性かは古事記などでもはっきりと書かれていないようだけれど,昔は男神で描かれることが多かった。刀で誰か切ったのではなかったっけ?

2024年11月17日日曜日

アイアンマン2

 「アイアンマン」を観たあとに

「アイアンマン2」(2010年)

を観た。「アイアンマン」がヒット作となり,続編が作られた。だいたい続編というのは面白さがいくぶん減るのだけれど,この続編は1作目に負けないくらい面白かった。

敵役を演じるのがなんといってもミッキー・ロークなのである。私の世代だと,ミッキー・ロークは「ナインハーフ」でキム・ベイシンガーと主演を務めた二枚目中の二枚目俳優なのだけれど,そのあと紆余曲折があって活躍の話を聞かなくなって,そして「レスラー」で復活(観ていないけれど)。そのあとの「アイアンマン2」なのである。このミッキー・ロークの姿をみるだけでもこの映画を観る価値がある。

この敵役が味があるオジサンで,やはり天才技術者なのだけれど,落ちぶれた生活を送っていて,スターク家に恨みを持っている役なのだ。このオジサンの技術を用いた罠によってアメリカは混乱に陥ることになる。

本作からいっぱいアイアンマンの複製が出てくるようになって,残念ながら緊張感がなくなった気がする。闘いが大げさになるぶん,戦闘シーンが大味になったような気がする。でも,ニック・フューリーだけでなくナターシャ・ロマノフが登場してきたことが,話に広がりを持たせることになった(私個人の感想?)。

さて観ていて気になったことが2つ。

動力源であるアークリアクターの原料はパラジウムらしい。パラジウムは触媒として有名だけれど,動力源になるとは聞いたことがない。そしてプラチナと同じよう源な金属だから作品の中で問題になっていたようなトニーの命を縮める毒素を放出するとは思えない。未知のエネルギー源だから新しい反応なのか...

次に,トニーのトレーニングジムに木人があったと思う。材料は木ではなかったかもしれないけれど,ロバート・ダウニーJr.が練習しているという詠春拳の練習器具である。おー,と思った。ジャッキー・チェンの映画にも「少林寺木人拳」というものがあったし(詠春拳ではなかったと思うけど),詠春拳についてはロバート・ダウニーJr.が映画「シャーロック・ホームズ」でその技を披露している。木人が置いてあったのは彼のアイデアなのだろう。

ということで,ミッキー・ロークの魅力でこの映画の評価は,星4つ。★★★★☆(ちょっと甘めの評価かな)。

#そういえば主演のロバート・ダウニーJr.は日本嫌いだと思っているのだけれど,第1作目(?)の中で自家用ジェットの中で刺身と日本酒を薦めるシーンがある。日本を好きになればいいのに,と思った

2024年11月16日土曜日

アイアンマン

 アメリカでの国際会議に向かうフライトの中でいくつかの映画を観た。まず見たのが

「アイアンマン」(2008年)

久しぶりに観たのだけれど,主人公のトニー・スタークが思いのほか,技術者技術者していることに驚いた。彼は傲慢ではあるけれど,ある意味オタクな天才技術者だったのだ。

アイアンマンのギミックをはじめとして映画で描写されるいろいろなガジェットは,私たち技術者のオタク心を大いに刺激する。もう15年以上も前の映画ではあるけれど,観ていてワクワクした。アイアンマンを構築していく,Cut&Tryの過程も「わかる,わかる」と思いながら見ていた。たぶん技術者が見るアイアンマンと一般の人が見るアイアンマンは,その面白さが違うのだろうと思った。

兵器企業のトニー・スタークが,命を助けてくれた医者・技術者のインセンの自己犠牲によって考え方を変えるところも,単純なストーリーだけれど良かった。家族を語るインセンに家族がいなかった,というところが泣かせる。

こうした作品が,世界に良い技術者を多く生むことになるならばいいのに!と思わずにはいられなかった。

まずはマーベルの世界の始まりの物語。観なければ何も始まらない。

トニーの技術者魂に星4つ。★★★★☆

#グウィネス・パルトローの若さにびっくり

2024年11月9日土曜日

新型コロナウィルスに感染した話

 10月の下旬,アメリカで開催された国際会議から帰国すると,新型コロナウィルスにかかっていた。

土曜日に帰国して,火曜日あたりから体調がおかしくなった。熱は出ていなかったけれど,体中がしくしくと痛む。最初はコロナとは思わなかったけれど,人との接触を避けミーティングはオンラインで済ませるようにして,水曜日には病院に行く。検査を受けると,あっさりと新型コロナウィルスに感染していることが判明した。カロナールを10回分もらってあとは自宅で療養をすることになった。

私は独り暮らしなので,家族に感染する心配もないけれど,そのかわりだれも世話もしてくれない。ただ部屋には,カロリーメイトが10個以上,そのほかカップ麺やバナナなどがあったので,1週間くらいは外に出なくても生きていけそうだった。実際は,新潟に住んでいる母と妹が2日目くらいに食糧を差し入れてくれたのだけれど。

食事はそんなこんなで食べることはできたのだけれど(食欲もあった),困ったのはタンパク質が取れないこと。ヨーグルト系の飲料やチーズなどは差し入れをしてもらったのだけれど,肝心の肉がない。肉なしのベジタリアンのような食生活がつらかった。「タンパク質を」,と探して重宝したのが,「冷凍えだまめ」。電子レンジで温めて食べてたいへん美味しかった。植物性であってもタンパク質はタンパク質なのだ。

熱は38度台前半までしか上がらなかったので大したことないと思っていたのだけれど,身体がとにかくつらかった。体のフシブシが痛みもするし,疲労感もひどい。立っていることがつらい。咳も少し出始めていた。そして,なにがつらいって,よく眠れないこと。体を休めたいのだけれど,眠れないから休めない。どんどん疲労が蓄積していくような気がする。この2~3日が本当につらかった。

しかし,3日もすると,ウソのように体温が下がって急に楽になる。夜もぐっすりと眠ることができるようになった。体力も少しずつ回復することになって,再び動けるようになった。3連休もあったので,比較的良かったのだけれど,仕事だけは何も片付いていない。今週泣きながらたまった仕事を処理し続けている。私が寝ている間に仕事をしてくれる「靴屋の小人」はいないのだと思い知った。

回復してしばらくしたある夜にチョコレートを食べた。味がおかしいことに気づいた。チョコレートだとはわかるのだけれど,味が塗ったりと平坦でおいしくない。。。ドラえもんの「おすそ分けガム」を食べたようだ。元の味が変質している。

そして味覚の変化は今も続いている。食べ慣れたカロリーメイトも味が以前と違うように感じられる。コロナの後遺症なのだろう。しばらくは,この平坦な味の世界で生きていくことになりそうである。

人への話しかけかた

 私は少なくない頻度で,見も知らない人に話しかけることがある。もちろん一番多いのは,学生相手だけれど,街中でも知らない人と会話を始めることが結構な頻度である。 街中では話しかけられて会話が始まることが多いけれど,学内では学生に私から話しかけることが多い。他愛のない話をするのである...