最近気づいたことがある。なにかしらのトピックについて会話を私から始めようとするとき,私のひとこと目が,
「いや,でも...」
という言葉から始まることが多いということである。もちろん,この言葉の前には会話がない。私は突然,「いや,でも」と話し始めるのである。
自分では無意識のうちに,「いや,でも,~って~ですよね」とか,「いや,でも,私思うんですけれど...」などと会話を始めるのだけれど,気がつくとかなりおかしな会話の始め方である。私にとっては自然でも,もしかして周囲の人は奇異に思っていたのかもしれない。
なぜ会話の始まりが,「いや,でも...」となるのかというと,あたかもそれまで会話が継続していたかのような雰囲気を作ることができたり,相手の中で思考が続いていることを想定して,そこに会話を挿し込んでいくような雰囲気を作ることができたりするためだと,自分では考察している。
会話のはじまりを突然「実は」とか,「少しいいでしょうか」などとすると相手が身構えてしまう。それを避けるために私は無意識に使っていたようだ。同様の目的で,「そういえば,~って~ですか?」という始めかたも私の会話には多い。
あたかもこれまでも親密に会話していたかのように,会話をはじめる私なりの工夫だったのだろう。しかし,それがこれまで無意識に行われたことに気づき,驚いた。気づいてみると,「いや,でも」の頻度がかなり多い。もう少し,へんな前置きの言葉なく,会話を親密な雰囲気の中で始めることができるよう,精進したいものである。
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