2019年10月7日月曜日

ラグビーは人生ってやつを教えてくれる

ラグビーが盛り上がっていてうれしい.気づいてみれば現在,世界陸上,バレーボールのWカップ,プロ野球のCSなどで,どのスポーツも盛り上がっている.そう,もうスポーツの秋なのだ.

なかでも私はラグビーが好きなのである.私が通っていた高校はラグビーが校技で,男子全員がラグビージャージとラグビーパンツ,そしてソックスを購入させられ,一年のうち結構な時間をラグビーに割いて練習させられていた.まぁ,その頃男子校に近かった母校もこの頃では女子が過半数を超えたというから,今ではどうかわからないけど.

ラグビーの良さは,なんといってもその肉弾戦の迫力である.運動神経がズタズタに切れている私だから,やっぱり体育は苦手だったのだけれど,それでもタックルも練習させられた.タックルマシーンにぶつかるのは楽しかったけれど,あたっても「ポスッ」っていう情けない音がするばかりだった.実は私の同級生たち(ラグビー部)は全国高校ラグビーフットボール大会で花園に行ったのだけど,彼らがタックルすると「バシーン」という硬いものがぶつかる音がした.彼らの身体は筋肉で固められているのだと思ったものである.

とにかくラグビーは,身体と身体がぶつかりあうスポーツでそこが男らしいし,倒れてしまうとプレーはできず石のように扱われても文句を言わない.それも男らしい.選手は常に傷だらけである.だからこそ彼らの笑顔は素晴らしい.そして,試合後はノーサイド.誰よりも紳士らしく振る舞う必要もある.まさに理想の男を磨くためのスポーツなのである.

ラグビーW杯の選手たちのあの超人的な身体能力と不屈の精神力を見るたびにこちらも震え立つ.年をとってすっかり忘れていた勇猛さをちょっぴり(ほんのちょっぴりだけど)思い出させてくれた.それがうれしいのである.

ヘミングウェイの言葉を思い出す.

「スポーツは公明正大に勝つことを教えてくれるし,またスポーツは威厳をもって負けることも教えてくれるのだ.要するに…スポーツはすべてのことを,つまり,人生ってやつを教えてくれるんだ」

私の同級生たちはテレビ番組の「スクールウォーズ」に感動し,花園に行った.

確かにラグビーは,人生ってやつを教えてくれるのだ.

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