5月に入ってすぐに,ある神社でおみくじをひいた。私はあちらこちらでおみくじを引くことが好きなのだけれど,新潟市のそのある神社ではたいへん久しぶりに「凶」を引いた。ここしばらく「凶」の文字を見ることがなかったので,少し驚いた。おみくじに書かれていたことは,要は「やることなすことうまくいかないので,心正しく暮らせ」ということで,私はそれを機にしばらく静かに暮らそうと思ったのである。
おみくじを引いてしばらくして,私はお気に入りのキーホルダーを落としたことに気づいた。いつのまにかキーリングについているキャラクター,タンタンの部分がなくなっていたのである。
タンタンは。。。と書き始めると長くなるので,その話はまた別の機会に譲ることにして,とにかく長年使っているお気に入りのキーホルダーだったのでかなり凹んだ。やはり「凶」なのだ,と思った。
それからしばらく,運が悪いことばかりが続いた。食事に行ったお店が営業時間内のはずだったのにすでに終了していたり,仕事も思いがけないことがあったり,そしてトドメは食中毒である。どうしてこんなに運が悪いのだろうと思わず愚痴を言いたくなるほどである。
やはり「凶」のおみくじは,ここ最近の運勢を示したものだったのだろう。。。と思いたいのだけれど,私はやっぱり理工系なので,次のように考える。
「吉」「凶」の出来事は,おみくじを引いても引かなくても,以前と変わらず同じ確率で起こっている。しかし「凶」のおみくじを引いたことによって私の心理的なバイアスが働いて,凶事が起こるとそれを「凶」のおみくじと関連付けて,印象強く思ってしまっているのではないか。
こうして考えると,おみくじを引く意味がないではないか,と思う人もいるかもしれないけれど,おみくじは結局自分の生活態度を省みるためのきっかけとして私は重要だと思っている(以前から同様のことを,おみくじや占いを行う意味として繰り返し書いているけれど)。
とはいえ,最近はやっぱり運が悪いことが多く起こっている。こうしたときの対策は結局自分の行動を改めて,自己肯定感を高めるしかない。ということで私が好きな言葉を最後に挙げておく。
天薄我以福、吾厚吾徳以迓之。
天労我以形、吾逸吾心以補之。
天阨我以遇、吾亨吾道以通之。
天且奈我何哉。(菜根譚より)
天が私に福を薄くするならば私は徳を厚くしてこたえよう。
天が私を身体で苦労させるならば私は心をリラックスして補おう。
天が私の境遇を行き詰まるようにするのであれば私は我が道を貫こう。
そうすれば天は私をどうすることもできなくなるだろう。
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