2010年1月7日木曜日

スキーツアーの思い出

昨日は,岐阜の核融合科学研究所に出張.
年末から年始にかけて蓄積された仕事の処理で,
年明けからなかなかに忙しい.

元日に立てた目標もすでに風前のともし火である(笑).
今年は修行のやり直しをするのだ.
まだまだメゲないゾ.

さて昨日,伊瀬先生ともお話していたのだけれど,
昔(私たちが学生だった頃)は,正月といえば,
研究室で学生たちはスキーに出かけたものだった.

私の居た研究室では,研究室の始まりは,
1月5日くらいに野沢温泉のある民宿に現地集合というのが
恒例だった(というほどでもないけれど).
研究室の多くの学生がこのツアーに参加するのである.

私は新潟出身だけれども,新潟市内に引越してからは
大学までほとんどスキーをしたことがなかった.
(唯一,高校のスキー合宿に参加しただけ)
それが大学に入ってからスキーセットも購入し,
そろそろと始めたのである.
まぁ,新潟に引っ越す前は長岡市に住んでいたので
それなりに学校でスキーは習ってはいたのだけれど,
この運動音痴ではウェーデルンなど到底できない腕前だった.
(小学校でも中学年からはノルディックばかりやらされる)

当時,「私をスキーにつれてって」という映画が大流行して,
スキー人口はたぶんピークを迎えていたのではないかと思う.
どのスキー場も混んでいた.
今では信じられないくらいである.

研究室では,バイスでスキーを固定して
エッジを砥ぎ,ワックスをかけて,ツアーに備えたものである.
エッジシャープナー,ワックスアイロン,スクレイパーなどは,
この私でさえ所有していたし,ワックスだって当日の雪の
状態を見て決めたりするのが当たり前だった.

修士の学生だった頃がピークだったろうか.
ひとシーズンに滑走日数は20日は優に越えていたように思う.
あのころはスキーに燃えていたなぁ.
(結局腕前は上達しなかったけれど)

博士課程の学生になる頃には,
スキーは,朝の雪の状態が良いときだけ滑って,
あとはゲレンデのカフェでビールを飲むのが常だった.
そのころから私は堕落してしまったのだろう...

就職してからは,すっかりスキーに行く機会も減って,
20万円以上もかけて揃えたスキーセットも十分に使わず,
結局捨ててしまった.
もう20年近くスキーに出かけていない.
しかし,学生の頃のスキーツアーの楽しさは
今でも良く覚えている.いい思い出だなぁ.
今の学生もスキーくらいでかければいいのに...

ただ現在では大学も1月6日には講義が始まるし,
学会の申込み締切りもあったりして,
1月も忙しいのは確かである.
かわいそうなくらいである.
どうしてこんなに余裕が無くなってきてしまったのだろう...
(教員もだけれど)

今年は子どもたちをスキー場に連れて行ってあげたい.
もちろんソリ遊びだろうけれど,
いつかスキーをしてみたいと思うような
楽しい思い出を作ってあげたいな.

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