1995年の春,プラズマ・核融合学会年会は
福岡工業大学で行われた.
私はその学会に参加したのだけれど,
福岡までの移動には鉄道を使った.
それは阪神大震災の被災地を一度目にしたかったからである.
学会は3月末の開催で,当時は新幹線で
新大阪から姫路まで(だったと思う)はまだ不通だったから,
まず東京から新大阪まで行き,
新大阪から普通電車に乗り換えて住吉まで行った.
そしてそこからバスで灘まで行き,
それからまたJRに乗り換えて姫路まで.
そこから新幹線で福岡まで行ったように思う.
途中,バスの車窓から見た神戸の風景は
本当に忘れられない.
長田だったと思うのだけれど,ずっと更地がつづいていて
(ところどころにコンクリートのようなものが残っていたけれど)
そこにあった街が人ごとごっそり無くなってしまった,ということが
信じられない思いをしたことを覚えている.
崩落して脚だけが残された高架橋も見た.
あのような光景を前にすると,胸が痛くなって,
言葉がなくなる.
そうした体験をあのとき私は,した.
あの春,神戸の姿を直にこの目で見ておいて
よかったと思う.
人間の生活と言うものが,あっという間に
震災によって崩れ去りうるということを
以来,心のどこかでずっと思い続けている.
私が見た光景は,震災から2ヶ月以上も経ったものであった.
実際に震災を経験し,すべてを目にした人たちのことを思うと,
2010年1月15日金曜日
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