2010年3月28日日曜日

演武の動画を撮る

先週の金曜日は,合氣道の稽古に参加することができた.
この1,2ヶ月は本当に参加することができず,
身体がウズウズとしていたのだが,
先々週の金曜日にようやく稽古することができ,
先週はそれから2回目の参加となった.
これは非常に恥ずかしいことである.
武道を志すもの,何があっても稽古は
休んではいけないものである.
(もちろん,稽古は道場だけで行うものではないのだが)

先週の金曜日は武器を稽古する日で,
剣と杖を遣った.
杖を握ったのはたぶん今年初めてではないのか.
本当に反省する...

さて,その稽古が終了したのち,私は
私が剣を遣うところの動画を,人に録ってもらった.
こうして自分の演武姿を録画することは,
私はほとんどしない.
たぶんこれで2度目であり,前回は
大学時代の演武会の録画の時であろうと思う.

なぜ録画をしなかったのというと,
武道の稽古は,身体の内部感覚を頼りに行うべきものであり,
昔日の武道家たちもそのように行ってきたはずだからである.
(江戸時代には,ビデオも大きな姿見の鏡もなかった)
そしてそれで十分なはずなのである.

しかし,昨年末に,
「心の状態は身体に現れるのか」
ということを知りたくて,自分の剣の構えた姿の
横と後ろからの写真を撮ってもらったのである.
心の状態を変えると,
身体の形は変わらなくても,雰囲気は変わる.
それを確かめたのであるが,それよりも,
自分の構えが不満足なものであり,
そのことがかなりショックだったのである.
それからずっと工夫を続けているのだが,
これが動画であればどのようになるのか,
勇気をもって(自分の本当の姿を目にするのは辛いものである),
今回チャレンジしたのである.

結果は...
技の形はまだしも(といっても直すべきところは山ほどあるが),
なんといっても,その姿から感じられる雰囲気が
「ぬるい」のである.
「鈍い」,「ゆるい」,「浮いている」,「静まっていない」
そんな形容がふさわしい演武だった.
正直,もう少しマシかと思っていたので,
かなりショックだった.
心を入れ替える必要がある.

私の演武をすれば,場が静まるようなものでなければならない.
心の状態が,その周囲に影響を与えるものでなければならない.
私の先生の演武はそうしたものであった.

心法がこれからのテーマである.
そして,いつかまた演武の動画を撮ろう.
そのときは,少しはマシな剣を遣えるようでありたい.

後ろ姿

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