おかしいと思ったのは久米島に行っていたとき。杉などの花粉はないのだろうとたかをくくっていたけれど,なにかしらアレルギーの元が飛んでいたらしい。それは植物の花粉かもしれないし,それともどこかの国から飛んできたPM2.5とか呼ばれるホコリだったのかもしれない。でもそれは確かに空気の中にあって,私の忘れかけていた花粉症を呼び起こしたらしい。
久米島のホテルは大変だった。頭痛に鼻水,鼻詰まり。体調がどうもおかしくて夜によく眠れない。仕方がないので,夜中に暗い部屋の中,ひたすら腕を前後に振る体操をしていた。真夜中で誰もいなくてよかった(いつも誰もいないけれど)。暗闇の中の怪人物そのものだったに違いない。
そして大阪に帰ってきた。空港を出た途端,すぐに鼻の奥がムズムズときてくしゃみをした。久米島に出かける前はそんなことなかったのに。花粉症は一度始まったら良くなることはないらしい。まったく不可逆のものなのだ。
以来,昼間も寝るときもずっとマスクをつけている。鼻と喉の症状はなんとか軽減されるのだけれど,頭痛だけはどうにもならない。身体もいつもと違う調子のようで,夜ぐっすりと眠れない。目もシクシクとしてつらい。こめかみの奥がズーンと鈍く痛む。とても集中できるような状態じゃない。でも今年の春は花粉の飛散量がずいぶんと増えると予報が言っている。また春が憂鬱な季節となってしまった。
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